1月25日(金) ㈱ロジック代表 吉安孝幸さん×映画監督 行定勲さん
今回は株式会社ロジックの代表である吉安孝幸さんが初登場です。
そして吉安社長が秘密のスタジオに連れてきてくださったゲストは...映画監督の行定勲さんでした!
インタビューでお二人とお話しするのは初めてだったので緊張しました。だってオーラが...。
ZEROのスタジオは秘密の場所にあるのですが、行定監督はまずこの建物の立地を褒めてくださいました。
ひょっとしたら映画のワンシーンになると想像されていたかもしれません。
話を聞いていくうちに、映画でのロケーションハンティング=ロケハンの大切さがよく理解できました。
「世界の中心で、愛をさけぶ」で、空き地に写真館のセットを建てて、その建物の前方にあった電柱のような柱を
抜いたというエピソードは衝撃でした。
しかも撮影が行われた香川県の副知事に直接お願いしたところ、数時間後に柱はクレーンで抜かれていたという...。
この話、実は行定監督とカメラマンだった故 篠田昇さんが、副知事にカメラに写るその映像を見せながら、
「柱が無いほうが風景として良いでしょう?」と勧めたそうなんです。
結果として映画は大ヒット!ロケ地も聖地になって香川県にはかなりの経済効果があったといいます。
建築と映画には共通点があるとお二人はおっしゃいました。
例えば、光の取り入れ方がそうです。
ライティングや窓の位置など、どちらの分野にも重要になってきます。
さらに行定監督は、南阿蘇にある邸宅は監督がそこで過ごす一日の様子をシナリオに起こして建築家に渡したという
エピソードも話してくださいました。
監督にとって、建築家は映画の美術家のようです。
確かに映画はシナリオをはじめ、いろんなスタッフの仕事が合わさった総合芸術ですからね。
どんなシナリオだったか気になる方はradikoのタイムフリーで聴いてみてください。
建築も映画もZEROからつくる。
そこには作り手が施主や観客の喜ぶ姿を追求してくれるから面白いのだと思いました。
まだまだ聞き足りなかったので、お二人には来月もご登場いただきます。
Sakiko Yoshimoto