ご機嫌いかがですか、千田浩未です。

8/21 熊本市現代美術館で開かれている「魔法の美術館」展、とっても楽しめる、オススメの空間です!

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「魔法の美術館」展

8/21 熊本市現代美術館で開かれている「魔法の美術館」展、とっても楽しめる、オススメの空間です!

美術展は、作品を見る、ということが主体になることが多いですけれど、この「魔法の美術館」はちょっと違います。見て、触れて、遊ぶ、とチラシにある通り、自ら動くことで味わう作品が紹介されているのですが、個人的に楽しかったのは、自分を客観的に見ることができる3つの作品でした。

まず一つは “Delay Mirror”。 delayという英語は「遅らせる」という意味なのですが、鏡の中に、今の自分と数秒前の自分の両方を見ることができるんです。例えば、一瞬後ろを向けば、その後、前を向いた時に、普段は絶対見ることのできない一瞬前の自分の後ろ姿を見ることができる。ある意味、過去と現在を同時に映し出す鏡、それがDelay Mirror!です

2つ目に興味深かったのは、”Pixelman”という作品でした。自分を、例えば3万5千画素で映し出すと、結構、そのままの自分が壁に映るのですけれど、400画素になると、人かどうかも怪しくなります。更に40画素にまでなるとブロックでできた柱みたいな自分になってしまう。どれも自分自身だけれど、相手がどれだけ細かく見てくれるかで、理解されうる自分も変わるんだって、妙に哲学的にもなれる作品でした。自分の姿をピクセル15で見る経験ってかなり楽しいです!

そして3番目は “With or Without Color” — 色の有り無し、というタイトルの作品です。仕切られた空間に入ると、写真が展示してあって、光が当たった時だけモノクロがカラーになる、ということで「なるほど」と最初思っていたのですが、ふと気づくと、自分の体が白黒になってました!それこそ私のちっちゃな頃の写真は昭和30年代、白黒写真で、自分をモノクロで見たことありますけれど、この数十年、自分をカラーがない状態で見るって機会はあまりなかったし、同じ時に同じ空間にいた親子3人も白黒。写真とか映画じゃなくて、目の前で生きて動いてる人間を白黒で見る、というのは、本当に不思議な感覚でした。

この「魔法の美術館」展、9月19日まで開かれてます。中学生までの子どもは入場無料ですし、ちっちゃい子が楽しめるのは言うまでもないのですけれど、今、ご紹介したような作品は、大人も十分楽しめるに違いありません!

夏の終わり、熊本街中でのおすすめイベントの一つです。

 

 

Kumamoto Curio 今日のBGMは “One More Day” by Diamond Rioでした。

番組内容

熊本を “visitor-friendly"(訪れる人に優しい)地域に!
2019年にはラグビーワールドカップ2019、2019女子ハンドボール世界選手権大会の開催地となり、翌2020年の東京2020オリンピックにはインドネシアのホストタウンとなる熊本。
海外から訪れる人の増加が見込まれる今、店舗・施設の多言語表記を推進し、熊本の魅力を発信する5分番組。
クラウドファンディングにより、リスナーの応援が作る新しいスタイルのプログラムです!

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