ご機嫌いかがですか、千田浩未です。

10/16 「星の王子さま」読んだこと、ありますか?

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「星の王子さま」読んだこと、ありますか?

なんとなく、その本のことは知っていても、ちゃんと通して読んだか?と言われると怪しい。「星の王子さま」ってそんな本の一つでしたけれど、大学に入り第二外国語にフランス語を選んだ時、課題で読まなければならないのが原文での「星の王子さま」でした。無精でしたから、タネ本としてしっかり、岩波少年文庫を手に入れて読み始めると、これがなかなか深い!「心で見なくちゃ、物事はよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」〜〜多分ちっちゃい頃に読んでても、実感できてなかっただろうなって思いますし、「仲のよいあいてができると、ひとは、なにかしら泣きたくなるかもしれません」そんな言葉が心にしみるのも、今だからかもしれないって思います。

で、そんな風に大好きになった「星の王子様」が、英語のタイトルではThe Little Prince直訳すると「小さな王子」というだけで、どこにも「星の」って言葉が入っていないのに気づいてから、「他の言語ではどうなんだろう?」と気になりだし、旅行した時にイタリア語、ドイツ語など違う言語の「星の王子さま」見つけると手に入れるようになりました。するとそれを知った予備校の卒業生が、「先生、これ見つけました!」とタイ語を送ってきてくれて、さらには中国語・アラビア語、スペイン語と増え、先月ついに北欧に旅行した卒塾生がスウエーデン語を届けてくれたんです。もちろんほとんど読めないのですけれど、おなじみの象を飲み込んだウワバミのイラスト眺めたり、どの挿絵がカラーになっているか、など比べるととても楽しかったりします。今のところ日本語以外は全て「小さな王子」というタイトルで、「星の」が足してある翻訳は、他にはなさそう。この星の王子さまという日本語訳をした内藤濯さんは、同級生に北原白秋がいた福岡の伝習館中学を経た後、東京の開成中学に入り、それから現在の東大に入ったのですけれど、元々は小学校までを熊本市で過ごした、という意味で、熊本にゆかりの方でもあります。誕生日が7月7日七夕の内藤さんが「星の王子さま」の訳を完成したのは70歳の時だそうですけれど、古希を迎えて、こんな素敵な課題に取り組めるおばあちゃんになりたいな、なんて考えてしまいます。

「大人は誰も初めは子供だった。しかし、その事を忘れずにいる大人は、いくらもいない」〜〜そんな序文が胸に響く。子供の本みたいに見えるけど、実は大人が味わえる本、といえば何を思い浮かべますか?

 

Kumamoto Curio 今日のBGMは “Shape of my Heart” by Sting.でした。

番組内容

熊本を “visitor-friendly"(訪れる人に優しい)地域に!
2019年にはラグビーワールドカップ2019、2019女子ハンドボール世界選手権大会の開催地となり、翌2020年の東京2020オリンピックにはインドネシアのホストタウンとなる熊本。
海外から訪れる人の増加が見込まれる今、店舗・施設の多言語表記を推進し、熊本の魅力を発信する5分番組。
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