ご機嫌いかがですか、千田浩未です。

5/21 今、大学入試で英語の受験が変わりつつあるのをご存知ですか?

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今、大学入試で英語の受験が変わりつつあるのをご存知ですか?

これまでセンター試験の英語は、「読む」「聞く」の2つの技能を測るものでしたが、文部科学省では2020年に向けて、「話す」「書く」を加えた4技能を判定する外部試験を利用しようという動きが進んでいます。世の中にある英語試験で最も知られているのは英検、次にTOEICだと思いますし、実際2016年度の入試で利用された外部試験の採用率で言えば、英検が84%、TOEICが67%と高い数字を示しています。ところが、3月末に発表された、九州大学で新しく創設される予定の共創学部の入試で採用された能力試験にTOEICは含まれていませんでした。

TOEICが主にビジネス英語を判定するもので、アジア以外ではあまり通用しない、ということを考えれば当然の結果なのですが、それでは今回の九大の選抜要項で提示された試験は何だったというと、英検、TOEFL iBT, IELTS, GTEC CBTそしてTEAPの5つ。TOEFLは聞いたことがある人は多いと思いますが、TOEFL iBTの iBTが表すのは Internet-based test 。すべてのテストをコンピュータ上で、つまりスピーキングは人に対して話すのではなく、スクリーンに向かって話さなければなりませんし、ライティングも鉛筆で書くのではなく、制限時間内にキーボードで打つ、という形式になります。テストの所要時間は4時間から4時間半。受験料が235ドル、2万5千円ほど。そうしたことを考えると、なかなか TOEFLはハードルが高い。そうなると英検かな、という気もしますが、これが利用できるのは準1級以上を取得している人。高校生で2級は持っている人は多いのですが準1級だと限られる。となれば、実はまだまだ認知度が低いのですが Test of English for Academic Purposes 略してTEAP、このテストを利用する人が増えるのではないか、と思われます。TEAPはスピーキングも英検同様、生身の人が相手ですし、ライティングも鉛筆で書くことができます。400点満点ですが、九大の新しい学部だと280点以上で、センターみなし得点250点満点中、200点、TEAP310点で、センター225点に換算してくれたりするんです。こうした外部試験利用は首都大東京、千葉大、広島大学、福岡女子大など国公立大だけでなく、私立の上智、早稲田、立命館などでもかなり広がっています。現在の高校1年生より若い学年は、こうした外部試験利用になりそうな今、熊本県の準備の状況、とても気になります。

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