ご機嫌いかがですか、千田浩未です。

10/29 あなたにとって第二次世界大戦は、歴史上どのくらい遠くですか?近いですか?

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あなたにとって第二次世界大戦は、歴史上どのくらい遠くですか?近いですか?

自分にとって、第二次大戦の終わりは、ラジオから昭和天皇の言葉が流れてきて、雑音や言葉の難しさで内容がよくわからなかったけれど、どうも戦争に負けたらしい。それで、泣き出した人もいたし、これで、もう空爆で逃げたりしなくていい、死ななくていい、と嬉しかった人もいた、そんなことを本で読んだ、そんな遠い歴史でした。

けれど、先月9月11日、塾の学生に同時多発テロの話をした時、それが16年前のことで、目の前の高校1年生の中には生まれてもいない子がいたり、浪人生でも3〜4歳だったことを考え「そりゃあ、覚えていないのも当たり前か」と思ったまでは、良かったのですが、そこでふと、自分の生まれ年から16年を引いたら、なんと終戦の1945年になって、「エ?自分の第二次大戦終戦の感覚が、今、私が日々話してる学生にとっての911?」と思ったら、彼らにとって、同時多発テロがどれだけ「昔」のことなのかが実感できてしまい苦笑いもいいところでした。相手の立場に身を置く、というのは本当に大切なことです(笑)。

高校に入ってすぐ英語の先生から「君たちはシェイクスピアの生まれたところの名前も知らずに高校生になったのか?」と言われ「そんなところの名前知るわけない。。。。」という気持ちと「そういうのを知っている、というのが高校生ってことなのかなあ」という思いを持ったのを覚えています。「知らない」とか、文章書く時に漢字で書けないというのは、何となく恥ずかしい、と思っていた世代でした。その割には、今、手書きの度に漢字思い浮かべることができないことが増えて行く一方ですけれど。(笑)

今、「生きるか、死ぬか、それが問題だ」と日本語で言っても、学生からは「そんな言葉聞いた事ありません」と言われてしまいますし「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」というも「ああ、もしかしたら」って状態です。英語ってコミュニケーションが重視されるようになって、そんな引用なんて必要ないって考えるかもしれません。けれどそんな言葉を知っていることが、英語を楽しむってことにつながることあります!先月公開になった邦題「ドリーム」という映画の原題は Hidden Figures. Figureという単語に数字という意味と人間という意味があることを知っているとNASA技術者として数字を扱って活躍したのに、黒人ということで歴史からこれまで隠されてきた人々、というかけられた意味がわかってきます。歴史を伝えてくれる言葉、大切にしていきたいです。

Kumamoto Curio 今日のBGMは “Our Night to Shine” by Rascal Flattsでした。

番組内容

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