2/10 今年サッカーJ3・ロアッソのユニフォームから、くまモンが消える話、お聞きになりましたか?

ロアッソのユニフォームの背中から、くまモンが消える理由が、国際サッカー評議会の規則に「用具には、政治的、宗教的、または個人的なスローガンやメッセージ、あるいはイメージをつけてはならない」とあり、その「政治的」の定義が「都道府県や市町村、地域または国家政府あるいはその部局、事務所または部署」を含んでいるということ。で、くまモンは県のキャラクターであることから、今回の定義によると「政治的」なイメージに含まれる、とJリーグが判断したと言われています。

確かにくまモンは、県のイメージであって、チームマスコットというわけではないですけれど、特定の政党や政治思想を支持しているわけではないと思います。現在の県知事が任命している、また熊本県観光部長兼しあわせ部長であるという意味で、政治に関係ないわけではないかもしれませんが、まあ、それなら同じように県から任命される県職員とかも「政治的」ってことになりそうで、今回の決定は、評議会の定義に則る形とはいえ、ちょっと残念な気もしています。

で、ニュースでは、くまモンが消えることが大きく扱われたのですけれど、個人的には、ユニフォームの右肩にあった熊本城のマークが同様の理由で認められなかった、ということの方が、より衝撃でした。熊本城が「政治的」ってどういうことなのかなって?

スポーツ選手のユニフォームは基本的には支援しているスポンサーのロゴが入ることが多く、それは大抵の場合、お金を出しているところだと思うのです。で、熊本城のマークは、チームのウエブサイトによると「ユニフォームを着た全員が熊本復興のチカラとなるようにという想いが込められて」いたもので、特定の会社が宣伝や利益につながるからつけたというものとは異なっていたと思います。そうした想いが詰まったお城のマークが地震から3年経たないうちに消えることが決まったということが、起きたことを忘れていってしまう、その加速度を高めることにつながりそうで、とても悲しく感じている次第です。

チームは確かにスポンサーがあるから活動できているけれど、企業の名前だけのユニフォームより、くまモンや熊本城が入っているユニフォームの方が、やっぱり熊本らしかったような気がしています。ただ熊本城のマークなくなったけど、選手はきっと復興の想いを忘れず駆け回ってくれると思うし、1年でJ2復帰、心から願っています!

Kumamoto Curio, 提供は熊本での多言語表記を推進するKuma Visit.

今日のBGMは “Lance’s Song” by the Zac Brown Bandでした。

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