ご機嫌いかがですか、千田浩未です。

2/3 そろそろ学校でも次の年度のスケジュールを決定する頃ではないかと思うのですけれど、高校の朝課外見直されることを願いたいです!

2017年福岡県教育委員会は、朝課外に参加するかどうかを、強制ではなく任意にすることを徹底したところ、生徒全員が参加した学校は、前の年の50校から1校まで激減したとのこと。「家より勉強できる」という声もある一方で、自宅が遠かったり、部活もあったりで、睡眠時間が不足し、本来の授業時間に寝たり、集中できないとの声も多い朝課外。熊本でも、多くのいわゆる「進学校」と呼ばれる高校で実施されています。

こうした中、京都大学と東京医科大の研究チームが、朝課外が本当に有効かどうかを検証する、科学な研究に取り組むことになりました。アメリカでは、既に小児科学学会が、中学・高校の始まり時間を8時半以降にする声明を、5年も前に出していますし、カリフォルニア州では、8時半より早い授業を禁止する法律策定の議論さえ進んでいます。

熊本では、高校受験のため中学3年の時に塾通いが多く、しかも夜9時10時までは当たり前、みたいなところがありますけれど、それから帰宅しても翌朝課外が無ければ、まだ救われます。ところが高校生になっても同じ感覚で塾に行って翌朝7時半から課外があるというのでは、十分な睡眠時間が取れるはずがない。塾に来ている高校生に今、一番したいことは?と聞くとき、遊ぶとか読書をするといったことより「眠りたい」と答える学生が圧倒的に多いことが、朝課外と塾の弊害を如実に表していると感じています。

課外が強制でなく、受講する先生を選べる、というのであれば、存続する意味はあると思うんです。けれど参加しないと担任から一言「注意」されたり、「講義受けたい先生はいるけど、クラスが違うから別の先生だし」と乗り気でない講義を受けなければならない生徒。朝早く起きて、お弁当をどうにかすると2つ準備しなければならない保護者。家からのお弁当がなければ、おそらく添加物がかなり入ったコンビニなどでの既製品で食事を済ませなければならない若者。そして眠たそうな学生もいる中で、基本休まず朝早くから出勤しなければならない学校の先生。誰にとっても朝課外は負担が大きすぎるように思えてなりません。熊本の高校生の学力向上の方法が、本当に朝課外しかないのか、他の選択肢を考える時が来ているように思う今日この頃です。

Kumamoto Curio, 提供は熊本での多言語表記を推進するKuma Visit.

今日のBGMは “Backsliding” by Carrie Underwoodでした。

番組内容

熊本を “visitor-friendly"(訪れる人に優しい)地域に!
2019年にはラグビーワールドカップ2019、2019女子ハンドボール世界選手権大会の開催地となり、翌2020年の東京2020オリンピックにはインドネシアのホストタウンとなる熊本。
海外から訪れる人の増加が見込まれる今、店舗・施設の多言語表記を推進し、熊本の魅力を発信する5分番組。
クラウドファンディングにより、リスナーの応援が作る新しいスタイルのプログラムです!

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