ご機嫌いかがですか?千田浩未です。

4/14 困った時のネット上での自動翻訳、どのくらい信頼できると思いますか?

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困った時のネット上での自動翻訳、どのくらい信頼できると思いますか?

大阪市の地下鉄を運行する大阪メトロが、公式サイトの外国語ページを閉鎖したのは1ヶ月ほど前のことでした。理由は、自動翻訳の問題。例えば、「堺筋」が Sakai Muscle 「天下茶屋」(てんがちゃや)が World Teahouse など固有名詞が、ニュースの言葉を借りれば「目も当てられない」レベルに翻訳されていたのです。で、これはオンラインではかなりのニュースになったのですが、熊本市の公式サイトが、同じような理由で閉鎖になったという話はまだ聞いていません。実は、熊本市のwebsiteの自動翻訳もかなり問題があることを、この番組で昨年の9月話題にしていました。ごみ収集に関するページで、黒髪は、raven-black hair まさに烏の濡れ羽色の髪の毛、になっていますし、春竹は、spring bamboo, 託麻原は、漢字を思い浮かべると、まあ、なるほどと思わないではないですが、message Asahara。麻原にメッセージが託された、みたいになってます。鹿子木に至っては、fawn tree 子鹿の木、という表記になってますし、「出る水」と書く出水は、どうも水が氾濫したらしく、洪水のflood という翻訳。画図は illustrated map で、もう地名とも思えない感じです。

言うまでもなく、固有名詞は、そのまま KurokamiとかIzumi で構わないわけなのですが、現在の市の表示であれば、自動翻訳に頼っただけで、チェックが全く入っていないことが明らかです。自動翻訳は確かに便利でしょう。特に海外から日本にやってくる人が増え、対象とする言語が多様化し、熊本でも英語だけでなく、ベトナム語など複数の言語をカバーする必要が生まれてくると、自動翻訳が効率的と思われてしまうのは、わからないではありません。けれど固有名詞を含め、人間による最終的な確認が行わなければ、まだまだ、通じない訳が出回り、結局は役に立たないことになってしまうことも多いようです。税金の使い方と、手間のかけ方として、もっと良い方法があると思いますし、Kuma Visit ぜひお手伝いしたいです。

いよいよ国際スポーツ年の新年度が始まりました。バスの表示など改善されたところももちろんあります!熊本を訪れる人たち、新しく住むことになる人たちにとって「来てよかった!」と思える情報発信が、まずは自治体から始まることを期待する4月です!

Kumamoto Curio, 提供は熊本での多言語表記を推進するKuma Visit.

今日のBGMは “Parallel Line” by Keith Urbanでした。

番組内容

熊本を “visitor-friendly"(訪れる人に優しい)地域に!
2019年にはラグビーワールドカップ2019、2019女子ハンドボール世界選手権大会の開催地となり、翌2020年の東京2020オリンピックにはインドネシアのホストタウンとなる熊本。
海外から訪れる人の増加が見込まれる今、店舗・施設の多言語表記を推進し、熊本の魅力を発信する5分番組。
クラウドファンディングにより、リスナーの応援が作る新しいスタイルのプログラムです!

curio@fmkumamoto.jp
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