被災時の心と体のケア その2

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この時間は、「被災時の心と体のケア」について、TOKYO FMの古賀涼子さんに聞きます。

きょうは、「ストレスを緩和する方法」。

防災心理カウンセラー下條茂さんに取材した内容を元にお伝えします。

キーワードは「手のひらマッサージ」と「太陽の日差し」、そして「深呼吸」です。

私たちは誰かとスキンシップすると、オキシトシンというホルモンが出ます。

これはいわゆる≪愛情ホルモン≫と呼ばれるもので、

ストレスを和らげる大きな力を持っています。

触れても触れられても分泌されるそうなので、昨日もお伝えしましたが

お子さんには手を握ってあげたり、さすったり、抱きしめてあげてください。

大人同士であれば、手の平をマッサージしてあげるのが効果的です。

特別な技術は必要なく、ゆっくり、しっかりと触れるのがポイントです。

一方で、自分がストレスをどれくらい感じているかは

自分でもよく分からないことがあります。目安のひとつは、体温です。

ストレスを感じているときは、体温が下がる傾向にあります。

 

例えば、なぜかすごく寒い、眠れない、と言う時は

温かいものを口にすると、物理的に体を温めるだけでなく、

心に安らぎを与えるセロトニンというホルモンが出やすくなります。

そして、暗い所ばかりにいないで、なるべく明るいところに出る。

日差しを浴びるというのも、セロトニンを出す方法のひとつです。

避難所や家に閉じこもりがちの方が近くにいたら、

日差しがある時間は、窓際で短い時間でもいいので、日光浴を勧めてあげてください。

 

そして、呼吸はとても大切です。

ストレスを感じていると、呼吸が浅くなって、回数も少なくなります。

深呼吸したり、鼻からゆっくり吸って口からゆっくり吐くなど、意識するといいそうです。

 

被災された方同士で体験したことや、今の素直な気持ちを話すことも

ストレスをやわらげる方法として有効だと言うことでした。

ただ、重要なのは話を聴く順番です。

まず何が起きたのか、その中で何を感じたのか。

その順番をきちんと意識して話をしていかないと、パニックを起こしてしまう方もいます。

そして、話をしたくない方も勿論いらっしゃるので、

そういう場合は、その思いを尊重して頂ければと思います。

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