被災時の心と体のケア その1
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この時間は、TOKYO FMの古賀涼子さんに「被災時の心と体のケア」について聞きます。
昨日も大きな余震がありましたね・・・
特にいま、避難生活を送っている方は不安で仕方ないと思います。
この時間は東京から、その不安に対して少しでもお力になれるよう、
心のケアに関する情報をお届けします。
きょうは、避難生活を送る子どもたちに対するケアの方法です。
ジャパンエフエムネットワークの
LOVE&HOPEヒューマンケアプロジェクトとして
防災心理カウンセラーの下條茂さんに取材しました。
下條さんは2007年の中越沖地震でご自身が被災しながらも、
避難された方の心のケアにあたったり、
東日本大震災でボランティアとしても活動したりしています。
きのう、「FMK RADIO BUSTERS」の中でも少しお伝えしましたが、
子どもは、地震のショックで赤ちゃん返りしたり、
急に怒り出したり、泣き出したりするケースがあります。
暴力的になることもあります。
子どもたちは自分の感情を大人よりもダイレクトに出しますが、
いま一番重要なのは、それを押し潰さないことだそうです。
そのための方法としては、
しっかりと子供の目を見ながら、話を聴いてあげてください。
その子がどんなことを考えているのか・・・
本当に怒っているのか、気を引くために怒っているのか、
きちんと子どもと向き合ってあげることが
心のケアとして、何より大切なんだそうです。
そして、手を握る、抱きしめるなどのスキンシップは
やはりとても大きな効果を生むとのことでした。
一方で、栄養状態もこどもの心に大きな影響を与えます。
疲れているときに甘いもの=糖分をとることは重要ですが、
糖分は急にとると血糖値が上がって
イライラが強くなったりしてしまうそうです。
そして、甘いものを過剰に摂ると、
ビタミンが不足して、イライラするだけでなく
落ち込みやすくもなるということです。
いま、物資が不足している中で、
口にできるものも本当に限られているとは思いますが、
栄養面からこどもの心のサポートもしてあげるよう、
気に留めて頂ければと思います。
ボランティアの心理カウンセラーたちも、
もうすぐ現地に入ることができると思うので、
いまは自分たちでできる範囲のことをしてほしいと
下條さんは仰っていました。
この時間は、
こどもの心のケアの方法についてお伝えしました。
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。