「崇城大学 生物生命学部 Ciamo」

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会社のヒミツ
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
「大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト」でグランプリを受賞した
「崇城大学 生物生命学部 Ciamo」について、
崇城大学 4年生の古賀 碧さんにお話を伺いました。
 
Q 「崇城大学 生物生命学部 Ciamo」の基本情報を教えて下さい。
 
所在地:〒860-0082 熊本県熊本市西区池田422-1 崇城大学
問い合わせ先電話番号:096-326-3111
オフィシャル・サイト:http://www.sojo-u.ac.jp
 
Q まず、「崇城大学 生物生命学部 Ciamo」の活動について教えてください。
通常、どんな研究をしている学部ですか?学生の人数は?
 
生物生命学部には、1~4年生の学生が782名在籍しています。
研究内容としては、食から健康、医薬、環境まで幅広い分野で社会にインパクトを与えるような研究を行なっています。
また、本学部の教員は工学・農学・薬学・医学・理学の学位を持っており、研究のプロが指導してくださります。
崇城大学は、先生方との距離が近く、学校生活のことはもちろん、様々なことに親身になって相談にのってくださる先生方ばかりです。
私自身もいろんな面で助けられました。
これは、生物生命学部に限らず、すべての学部で言えることで、先生方や先輩達が優しくサポートしてくれるため、安心して夢を追える環境が整っています。
 
Q 古賀さんは、「崇城大学 生物生命学部 Ciamoというチームで研究しているそうですが、
どんな研究をしているのですか?「Ciamo」というチーム名の由来は?
 
細胞培養工学講座という研究室で、宮坂教授のもと研究を行っています。
25人ほどの研究室ですが、クルマエビの生産性を上げる研究や微生物、副作用のないがんの治療薬、関節軟骨の組織再生など幅広く研究を行っています。
その中でも私は、微生物である光合成細菌を球磨焼酎粕で培養するという研究を行っています。
他にも光合成細菌は、農業・水産業・畜産業などに利用されているのですが、私たちは、その光合成細菌をクルマエビに与えて、どのような変化が起こるのか遺伝子解析によって、検証を行うことで、エビのさらなる免疫向上をめざしています。
「Ciamo」のチーム名は、「幸せをもっと広げたい」という思いで、名付けました。
 
Q 「崇城大学 生物生命学部 Ciamo」の研究が、
さまざまなコンテストで受賞をしているそうですが、受賞の経歴を教えてください。
 
第3回崇城大学ビジネスプランコンテスト優勝
第3回九州未来アワード学生部門大賞
第16回大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテストグランプリ
NEDOTCP2016優秀賞
以上の賞を受賞させていただきました。

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Q 受賞した研究は、どんな内容だったのですか?短い時間ですが、説明をお願いします。
 
私たちのプランはとてもシンプルで、熊本県の特産品である球磨焼酎の粕を使って、光合成細菌を培養するというものです。
この活動とは別に、球磨焼酎リキュールの販売も行っていますが、そこで、蔵元さんと話す中で、焼酎粕が有効に使われていないという課題を感じました。
そこで、研究室でわたしのテーマでもあった焼酎粕で培養できないかと、半信半疑で実験を始めたことがこのCiamoでのプロジェクトのきっかけです。
光合成細菌は主に、農業で使われています。
しかしながら、価格が高く、即効性がないという問題がありました。
その問題を解決するために焼酎粕でしかも、農業ではなく、水産業に利用したところ、価格も安く、即効性も実現することが可能となるということがわかりました。
ですが、ここまでの結果を出すまでには、たくさんの苦労もありました。
 
Q 研究過程での失敗談、苦労話、印象的だったエピソードなどあれば、ご紹介ください。
 
光合成細菌と言っても、世界中に数千種類とあります。
その中でも、養殖エビに効果的な光合成細菌を見つけてくることは、とても大変なものです。
光合成細菌は、海や川、土壌などに生息しているのですが、菌を見つけるためには、様々なところから土を採取することから始まります。
研究室に配属されてすぐの時には、教授がいろんなところから土をとってくるのは、すごいなーとちょっと引いてました。
しかし、現在は、もっといい光合成細菌を見つけたいという思いで、私自身いろんなところから、採取してしまっているという現状です。
一緒に遊びに言っている友人から変な顔をされることもしばしばです(笑)それくらい日々楽しく活動しているので、少しのことでは心は折れません。
 
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Q これらの研究は、これからどんな分野に生かされるのでしょうか?
 
生かしていきます。
現在は、主に養殖エビへの応用です。
エビの病気は、一匹が病気にかかるとたった1日で養殖池のエビが死んでしまうという、国際的な問題があります。
私たちは、その大きな問題を解決するために、日々研究に励んでいます。
他にも、エビの養殖で課題とされていることは、ヘドロ除去などが課題としてあげられます。
エビの免疫力を上げると同時に、ヘドロを分解することができるのではないかと期待し、研究を行なっています。
現在は、クルマエビの研究だけですが、今後は他の養殖魚でも展開を行い、豚、牛などにも応用していきたいです。
目標は、ヒトへの応用と教授と話しています。
 
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Q 「崇城大学 生物生命学部 Ciamo」の今後の活動予定などあればご紹介ください。
 
現在、崇城大学では、一般入試の願書を受付中です。
崇城大学で夢を叶えるもよし。夢を一緒に描きませんか。
 
Q 古賀さん個人は、今後どんな分野に進みたいですか?
将来の夢などあればお願いします。
 
はっきりとした将来の夢というものはありません。
だからこそ、自分に何ができるのかを知るためにこれまでに興味のあることには、常に小さな夢をたくさん持ちながら、とことん挑戦してきました。
今回のプロジェクトでも球磨焼酎リキュールの販売においても、自分自身を大きく成長させてくれましたし、大きな自信につながっています。
現在の夢は、この事業をプランで終わらせることなく、やり抜くことです。
また、大学院に進学するので、事業だけでなく、研究、学会と様々な面で努力していきます。
 
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Q 熊本県民にPRしたい案件があればお願いします。
 
熊本県民として、自信を持って頑張っていきます!
 
崇城大学 オフィシャル・サイト:http://www.sojo-u.ac.jp
 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

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