熊本日日新聞 「私と熊本地震」 手記募集

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会社のヒミツ
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ 特別編」。
特別編では、熊本地震からの復興に関する話題もお届けしています。
熊本日日新聞の「私と熊本地震」手記募集について紹介します。
 
● プロフィール
 
氏名 : 木村彰宏(きむら・あきひろ)
株式会社熊本日日新聞社所属 読者・NIEセンター編集担当部長
 
プロフィール
記者人吉総局、政経部、菊池支局、社会部、編集本部
デスク人吉総局長、社会部、文化生活部、編集本部
記者時代は環境問題、川辺川ダム、教育など担当
デスクとしては、川辺川ダム問題(年間企画・川辺川ダムを問う)、
阿蘇の草原再生(同・草原が危ない)をはじめとするニュース、連載、暮らし面などを担当
現在は読者ひろば(朝夕刊)、夕刊街まち面など読者との双方向的な紙面、情報発信を担当
 
趣味マラソン、テニス
 
Q 「熊本日日新聞社」の基本情報を教えて下さい。
 
熊本日日新聞社
従業員数462人(28年3月)
売上高171億円(27年3月比)
社長 河村邦比児
熊本市中央区世安町172
代表電話096(361)3111
オフィシャルサイト くまにちコム
 
Q 熊本日日新聞社の歴史を教えてください。
 
1942年4月、九州日日新聞と九州新聞が合併
1982年、編集部門など上通町から世安町に移転、
1999年、本社機能も世安町に全面移転
2002年、上通本社跡に再開発ビル「びぷれす熊日会館」が完成。
ホテル日航、市現代美術館が入居
東京、大阪、福岡、八代に支社、阿蘇、玉名、人吉、天草に総局、合志、水俣などに17支局
 
県内唯一の地元紙として政治、行政、経済、社会、地方分権など幅広い分野で地域に根差した報道を息長く続けている。
水俣病、ハンセン病、川辺川ダム、オウム真理教進出問題など住民の人権や生活、地域社会に多大な影響を与えてきた問題についても掘り下げた報道を展開。
優れた報道に贈られる日本新聞協会賞を地域紙としては異例の6回受賞。
昨年12月には「地域ジャーナリズムの担い手として多角的で一貫した報道を続けてきた」として、第64回菊池寛賞を受けた。
日本ジャーナリスト会議賞、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞なども複数回受賞している。
スポーツではJ2ロアッソ熊本のきめ細かい報道をはじめ、熊本城マラソン、30㌔ロードレース、男女の郡市対抗駅伝、学童オリンピックなど多くの地域スポーツ大会や音楽コンクールを開くなどし、スポーツ、文化活動の振興にも取り組む。
 
Q 4月の「熊本地震」の際の被災状況はどうでしたか?スタッフの様子などは・・・・・・・・。
復興への道のりは?
 
4月14日の前震では、編集局のテレビや棚が倒れ書類が散乱したが新聞製作システムに被害はなく、締め切り間際の地震発生という状況の中、被害が大きい益城町などに記者が入り、倒壊家屋から住民が助け出される写真なども撮影。
1面から社会面まで被害状況を伝える地震を全面展開した紙面をつくり読者に届けた。
深夜から翌日にかけても取材を継続している中、16日未明の本震が襲った。
朝刊を3分の1ほど印刷した時点で、停電の影響で輪転機がストップ。
停電が解消後も、輪転機に傾きが生じるなどして、福岡の西日本新聞社に災害援助協定に基づく代替印刷をしてもらう手配なども進める中、午前4時ごろから輪転機が復旧。
創刊から一度も途切れたことがない紙齢をつなぐことができた。
自宅が損壊した記者も多い中、体制を整え直し、被害が甚大な南阿蘇村などに記者を派遣。
翌朝、阿蘇大橋が崩落した写真を配した号外を白川公園などで配布。
販売局と販売店は、道路が寸断される中、懸命の配達を続けた。
被災した読者から「こんな状況で新聞が届いたのをみて涙が出た」と声を掛けられた記者も。
避難所にも新聞を配布する体制も整えた。
地震発生からしばらくは社内の給水やガスも途絶え、社員食堂にプロパンガスを持ち込み、社員におにぎりの提供を続けた。
 
Q 現在、熊日では、「熊本地震」関係の特集記事や
復興に関する情報を掲載されていますが、詳細を教えてください。
 
地震発生当時、被災した人たちが一番知りたいのが飲料水や電気、ガスなどのライフライン情報。
地震直後から紙面にコーナーを設け、給水、支援物資の配布、入浴できる場所や病院の状況などを伝え続けている。
またフェイスブックを使って情報を更新しながら伝え続けた。
ネットでは「動物園からライオンが逃げた」などのデマが出回る中、熊日のフェイスブックには「熊日の確かな情報ありがとうございます」などといったお礼の書き込みも相次いだ。
また、全国から寄せられる応援メッセージを、読者のひろば面に掲載。
ひろば面には地震で困っていることを寄せてもらう「熊本地震どぎゃんかしよう」というコーナーも設けた。
震度7の地震が連続し、余震が絶え間なく続くという全国でも例がない状況の中、熊本で何が起きたかを掘り下げるため、5月半ばから大型連載「熊本地震連鎖の衝撃」をスタート。
「避難編」「ライフライン編」「行政編」などが複数の面で展開する異例の報道を展開。
毎日の地震回数なども連続報道。その後も被災者の日常に寄り添う「被災者日記」、地震に襲われる中、救援団体や企業などがどう動いたかなどを掘り下げる「あの時、何が」など年間を通した企画を展開中。
1面には必ず地震関係の記事を載せるようこまやかな取材を続けている。
地震から1カ月ごとに地震特集面をつくるほか、被災者への行政支援の状況などを被災市町村ごとに細かく調べ、課題を探っている。
 
Q 現在、熊日では、「私と熊本地震」というテーマで、
読者からの手記を募集しているということですが、この企画の目的は?
 
熊本地震の記憶を忘れずに市民一人一人が語り継いでいこうという企画。
地震で深まった家族への思い、地域のつながり、大切な何かを失った悲しみ、体験を踏まえた防災への提言など、市民が体験に基づいた手記を寄せてもらおうと呼び掛けている。
熊日としても記者が被災地をめぐり一人でも多くの人に話を聞こうと取材でまわっているが、県民すべての人と会うことはできない。
伝えたい体験や思いを発表する機会をつくろうと考えた。
地震直後から、読者ひろば面には、熊本地震に関する投稿が相次いでいるが、あらためて、読者に寄稿をお願いすることで、熊本地震の体験を掘り起こし、みんなで共有したいと思う。
市民ひとりひとりが「語り部」となって次世代へつないでいきたいと考えている。
 
Q 「私と熊本地震」企画の募集要項を詳しく教えて下さい。
 
400字詰め原稿用紙2枚半から3枚(1000字~1200字)。
自分の手記のタイトル、住所、氏名、生年月日、職業(児童生徒、学生は学校名と学年)、電話番号を明記。
郵送かファクス、メールで熊日読者・NIEセンター「私と熊本地震」係へ。
優秀作数点を選び、熊本地震1年特集面に掲載。
ほかの作品の一部も朝刊読者ひろば面で随時紹介する。
優秀作には図書カード1万円分、読者ひろば面掲載は図書カード3千円分を進呈。
原稿は返却しません。
掲載時に趣旨を変えず一部手直しすることがあります。
採否の問い合わせはご遠慮ください。新聞掲載作品を集め出版する予定。
手記の内容を取材させてもらい記事化することもあります。
 
Q 集まった手記は、どんな形で発表されるのですか?
 
編集局内に選考委員会をつくり、優秀作品数点を選び、熊日の地震1年特集面に掲載。
ほかの作品の一部も朝刊読者ひろば面に「私と熊本地震」コーナーを設け、
週1回ペースで1年間掲載する。掲載本数は50本ほどになる見込み。
掲載終了後をめどに出版も予定している。
 
Q 応募先と締め切りを教えて下さい。
 
〒860-8506、熊日読者・読者・NIEセンター「私と熊本地震」係に郵送。
もしくはファクス096-361-3380、メールdengon@kumanichi.co.jpへ。
締め切り2月28日(消印有効)
 
今日(1月19日)の熊本日日新聞 朝刊 22面にも詳しい応募要項が載っています。
 
Q そのほか、熊日から熊本県民にPRしたい案件があればお願いします。
 
私が所属する読者・NIEセンターでは、読者参加型の紙面づくりに取り組んでいます。
読者ひろばへの投稿のほか、「はい、こちら編集局」、熊本地震で困ったことや
提言を寄せてもらう「どぎゃんかしよう」、熊本城マラソン出場者や応援者らに
マラソンへの思いを寄せてもらう「熊本城マラソンみんなの声」なども展開しています。
紙面づくりへの参加をよろしくお願いします。
 
オフィシャルサイト くまにちコム
 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

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「熊本の朝をさわやかに!」を合言葉にお届けしています。
毎週月曜~木曜の 7:30~10:34
パーソナリティ
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火曜・木曜 松村奈央
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