フリーイラストレーター、フリーライター 「ウエハラナオミ」さん

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ヒューマン・ラボ
あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
現在、熊本日日新聞で連載中の「坊っちゃん」の挿絵を手掛けている
フリーイラストレーターで、フリーライターでもあるウエハラナオミさんがゲストです。

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Q お仕事に関する活動履歴をご記入下さい。
 
大学卒業後、地元タウン情報誌の会社で営業・編集に携わる。
出産を機に退職、専業主婦に。
その後イラストレーター・ライターとして活動スタート。
情報誌、広告、企業の広報などを手掛ける他、イベントやお祭りで似顔絵を描いたり、オーダーで肖像画を描いたり、オリジナルマトリョーシカの制作なども行っています。
 
Q どんなきっかけでイラストレーターになろうと思われたのでしょうか?
 
子どもの頃から落書きが大好きで、空想のお姫様を描いたり、4コマ漫画を描いたりしていました。
家の縁側でひとりで落書きをしていると次第に近所の子が集まって一緒に描いて遊んだりして、とても楽しかった記憶があります。
親にお土産何がいい?と聞かれると、500枚入りの画用紙が定番でした。
大学は美術系でしたが将来絵の仕事をするつもりはなく、本作りをやってみたいとタウン誌の会社に就職。
退職後、専業主婦として子育てに追われていた時に元同僚の先輩から「イラストマップ描ける?」と電話があり、1ヶ月に1枚くらいなら…と受けたのが最初の仕事です。
徐々に紹介などで仕事をいただくようになり、今に至っています。
 
Q 現在、熊本日日新聞で連載中の「坊ちゃん」の挿絵を担当していらっしゃいますが、挿絵は何話ごとに挿入されていますか?
 
まちまちで、4~7回に1回くらいのペースです。
 
Q 新聞では白黒で掲載されていますが、実際のイラストはサイズ、画材、色など、どんな作品になっていますか?
 
サイズは2倍ほど大きく描いています。
線の勢いや手描き感を出したかったので、表面にやや凹凸がある紙を使い、画材は鉛筆(大体7Bが主)と顔彩(がんさい)という日本画用の黒の絵の具でモノクロで描いています。
 
Q 新聞連載の挿絵はどのようにオーダーされるのでしょうか?
最初にそれぞれのキャラクターは何種類か提案されたりするのでしょうか?
それともイラストレーターさんおまかせでしょうか?
 
掲載開始が11月でしたから、その2ヶ月ほど前に電話で打診をいただいたかと記憶しています。
最初のタッチだけ相談して、あとは完全にイラストレーターにおまかせという感じです。
 
Q 連載中はどのように挿絵は決まっていくのでしょうか?
毎回、シーンやキャラクターの指定があるのでしょうか?
 
キャラの指定は無いです。
私が原稿を読み、そのシーンからふくらませたイメージで自由に描かせてもらっています。
あまりに自由なのも心配なので、納品前に一応メールで確認してもらっています。
今回担当してくださっている文化生活部の飛松さんは過去に「ヤング欄」というコーナー(今はない)などで挿絵のお仕事でご一緒させていただいた方でしたので気心が知れているということもあり、非常にやりやすかったです。
ちなみにヤング欄では、私が気になる流行りのものをイラスト+プチエッセイ的に描くというもので、すごく楽しかったです。
 
Q 新聞連載の挿絵の難しさ、面白さなどはありますか?
 
新聞の網点は荒いので、あまりに薄いスミは見えないことがあるので気を付けています。
それ以外は他の仕事とそう変わりはありません。
ただ、特に新聞の仕事は他の仕事よりも親や親戚が喜んでくれますので、親孝行になってるのかもなあと思います。
 
Q 今後の連載の予定を教えて下さい。
 
挿絵の最終は2月11日、坊ちゃんの最終回は2月14日です。
 
Q 新聞連載以外にもイラストや似顔絵のお仕事もされていますが、似顔絵を描く時のポイントを教えて下さい。
 
下書きをするときはまず輪郭を見て円で形を取り、顔のパーツを入れ、髪の毛を入れてきます。
ざっくり形が取れたら筆でペン入れをしていき、下書き線を消して、色を付けます。
 
Q 似顔絵は1枚あたり、どれぐらいの時間で描きあげられますか?
他のイラストと違うところ、心がけているポイントなどありますか?
 
色紙に色付きだと、おひとり15分から20分程度、デッサン風に1色で横顔を描く「ヨコガオニガオエ」は5分を目標にしています。
他のイラストと違うのは描き直しができない一発勝負なところです。
逆に言えば勢いのある線が描けるのが魅力です。
似顔絵の師匠から「年配の人は皺を少なめに、髪が薄い方はやや多めに」と指導されたことは一応忘れないようにと思っています。
私なりに気を付けていることは、お客さんと会話をすること。
皆さん緊張されますので、なにげないお喋りの中でふっと笑顔になられた時のいい表情をとらえて、その人のナチュラルな雰囲気をできるだけ活き活きと表現できたらいいなあと思いつつ描いています。
 
Q 今後、新聞連載以外に作品にを目にすることが出来る機会や、イベントの予定などございましたら、ご記入下さい。
 
去年5月は友人のイラストレーターやデザイナーと、震災復興のチャリティー展を福岡・熊本で開催しました。
8月には鳥好きのクリエイターが集まった「トリドリ展」を開催し、お蔭様で好評でした。
今年の展示の予定は今のところまだありません。
目にする機会でいいますと、現代美術館、玉名創生館ギャラリー、ひよこ雑貨店などでポストカードを販売していただいています。
街中ではメガネ屋さんや美容室の店舗ディスプレイなどにも使ってもらっています。
宣伝してもよろしければ。
去年、母校である熊本県立第一高校の同窓会活動の一環でラインスタンプを作り、イラストを担当しました。
「ラインストア熊本第一」で検索すると出てきますので、同窓生の皆さん、良かったらお買い求めいただき、お楽しみいただけたらと思います。
 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

FMK Morning Glory

「熊本の朝をさわやかに!」を合言葉にお届けしています。
毎週月曜~木曜の 7:30~10:34
パーソナリティ
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火曜・木曜 松村奈央
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