企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は「金太郎飴」でおなじみ「株式会社 金太郎飴本店」の

渡辺彰男さんにお話を伺いました。

「株式会社 金太郎飴本店」では、オリジナルの金太郎飴も作ることができます。

 

 

Ｑ会社概要を教えて下さい。

 

明治初期に初代渡辺菊松が露天商から三ノ輪に店を構えたところから始まった。

明治後半に二代目謙一郎が関西にあった「組飴」の技術を習い、顔をモチーフに元気な子供の顔のシンボルとして「金太郎」を選び、それを「金太郎飴」と名付けました。

大正から昭和の初めにかけて全国的に売り出しました。

 

 

オフィシャル・サイト：http://www.kintarou.co.jp/

 

Ｑ「金太郎飴本店」という社名の由来を教えてください。

 

昭和22年に会社を設立、その時看板商品である「金太郎飴」と戦前までに店からのれん分けした人たちがいたこともあり、「本店」を付けて「金太郎飴本店」になりました。

 

Ｑ「金太郎飴本店」は、どんなイメージの会社を目指しているのですか？

 

会社のポリシーはお年寄りから子どもまで誰からも愛される楽しい手作りの飴を作り続けるということです。

培った技術を活かした新しい手作りの飴を常に考えています。

 

Ｑ「金太郎飴」とは、そもそも、いつごろどんな風に誕生した商品ですか？

 

明治20年生まれの二代目謙一郎が金太郎の屋号と一緒の飴を作りたく考案したものです。

それ以前は金太郎だけでなくおかめ、福助があったらしいです。

そして初めて作るのに当時は大事な飴をずいぶん無駄にしたそうです。

（試作の為）顔の部分等は先に作っておき、温める保温器を作り、そして組飴を作るように組み上げた。

それから大きな飴を作業台一杯にして伸ばして切った。

一日何回も作れなかった。

安定した凛々しい顔を作るまでにはかなり試行錯誤したようです。

 

Ｑ「金太郎飴本店」の歴史の中でもっともヒットした商品は何ですか？

その商品は、いつごろどんなきっかけで誕生した商品ですか？

累計でどのくらい売れた商品ですか？

 

ヒットした商品はやはりロングセラーの看板商品「金太郎飴」になります。

長く売っているため累計でどのぐらい売れたかはわかりません。

 

 

Ｑインターネットでの販売が好調とのことですが、

ネット通販サイトやおススメ商品などあれば教えて下さい。

 

お店に置いてある商品とほぼ同じものをインターネットにて販売しております。

支店があるわけではないので直接店舗で購入できないお客様に直接商品をお送りしております。

お勧め商品はやはり金太郎飴になりますが、期間限定で販売しております季節ごとの商品もぜひご利用いただきたいです。

受験シーズンには合格飴や合格ダルマ飴、春ごろは桜飴やひなまつり飴、お節句にはこいのぼり飴、ハロウィンやクリスマスの飴も期間限定ですがお取扱いしております。

外国のお客様へのお土産として隈取飴もご好評いただいております。

 

Q「金太郎飴本店」の歴史の中でもっとも印象的な出来事は何ですか？

 

五代目が似顔絵飴を考案し、それを結婚式に利用したブライダル飴を80年代後半から販売しました。

売り出したバブルの時期は招待客が100人～150人という盛大な結婚式をする方がたくさんいました。

おかげさまでブライダル飴は大変ご好評をいただき、年間1千組以上作るのが4～5年続きました。

しかし徐々に招待客をたくさん呼ぶような結婚式から少人数での結婚式が増えてきたこともあり、ブライダル飴のご注文は徐々に減っていきました。

代わりにブライダル用ではないオリジナル飴が次第に増えていきました。

そんな移り変わりが印象に残っています。

 

Ｑそのほか「金太郎飴本店」に関する面白いエピソードなどあればお願いします。

 

店の前の道は昭和通り～日光街道の交差点のところで、戦前大正～昭和の頃は神田の青果市場等に行き来する馬車や手車が良く通っていた。

その中で馬車の馬は利口な動物なので一度店で飴を買ってもらうと何度でも店の前で止まってしまい、飴を食べないと動かなかった。

馬はさらし飴が好きだった。

 

今は千歳飴は子供用写真館などの普及もあり、1年を通して集中するということは昔ほどではなくなったが、昔は１１月１５日にお参りとご近所、親戚を回るのを１日で済ますために、販売がその日に集中していた。

そのため飴の製造が追いつかないため前々日から作り続け、前日は徹夜して作っていた。

 

Ｑそのほか、オススメの商品、イベント、サービス、キャンペーンなどＰＲしたい案件があればお願いします。

 

看板商品の金太郎飴ですが、以前からある包装に加えてボトルやスタンドパックの形での販売も始めました。

これからの時期は桜飴やひなまつりの飴、節句の時期はこいのぼりの飴などもありますのでぜひご利用いただきたいと思います。

 

オフィシャル・サイト：http://www.kintarou.co.jp/