あらゆるジャンルの注目の人にインタビューするヒューマンラボ。

今日は３月３０日（木）に熊本県立劇場演劇ホールで開催される、「2017くまもと・高校生演劇祭」実行委員会より劇団きらら　古殿万利子さん、そしての出演高校の皆さんにお越しいただきました。

学園大付属高校のユニット「マシュマロチョコレートトースト」から寺井日向世さん

ユニット「学付の三剣士」から梅山隆博くん。

第二高校のユニット「青薔薇」から山北満貴くん、ユニット「革命屋」から山口 薫くん。

以上の皆さんです。よろしくお願いします。

 

Ｑ１「くまもと・高校生演劇祭」、どういう演劇祭か教えてください。

 

劇作家として活躍し、熊本にもゆかりのある木下順二の生誕100周年を記念して、若い世代に演劇によって文化力を発信してもらおうと始まった演劇祭で、今回で5回目になります。対象は熊本県内の高校生です。

「自由で、楽しい演劇を！」というテーマでオリジナルの未発表の演劇の脚本を募集し、脚本審査を通過した作品を上演したものを評価し、優秀な作品を表彰するというものです。

 

Ｑ２毎年、市民会館シアーズホーム夢ホールで開催されていましたが、今回は地震の影響で開催が難しい状況でしたが、今回開催することになった、いきさつを教えてください。

 

今回は昨年の地震で市民会館も被害を受け、開催が危ぶまれましたが、ゲスト審査員でもある岡田利規さんがどんな形でもいいから続けた方がいいとご助言下さったそうです。

また、会場については県立劇場さんのご協力もあり、開催の目途を立てることができました。

 

Ｑ３作品の応募状況はどうだったんでしょうか？

 

全部で１９作品の応募がありました。

1人で複数作品を応募する方が何人もいて、高校生作家の意欲を感じました。

 

Ｑ４そんな中出演することが決まりました、各ユニットの皆さんに伺います。

学園大付属高校のユニット「マシュマロチョコレートトースト」から寺井日向世さん、タイトルは「村上君のポテトチップスBOX」ですが、どんな作品ですか？

 

とある高校の演劇部。

いつも脚本を書く藤田さんは演劇が大好きで、県大会出場を夢みている。

でも残る3人の部員はやる気0！？とくに、村上君はポテトチップスを食べたら帰るなぞの部員。そんな演劇部にピンチがおきた！！藤田さんが県大会出場を目指すあまり、何を書けばいいのかわからなくなり、明日締め切りなのにまだ大会の脚本ができあがっていない。

部員全員で話し合うが変なアイディアばかり…。

怒った藤田さんが村上くんのポテトチップスが常備されている箱をもち上げてみると、その中にはポテトチップスは入ってなくて…！！！

 

Ｑ５学園大付属高校のユニット「学付の三剣士」から梅山隆博くん、タイトルは「もてない もたない もらえない」ですが、どんな作品ですか？

 

2月14日のバレンタインデーの放課後。
カップルや友達、クラスメイト間で色んな気持ちのチョコレートが飛び交うはずなのだかおかしいな。
今なおチョコレートをもらえると信じてやまないもてない男子 空野と諦めろと諭す山本。
そんな2人が残っている教室に池田が入ってくるが...。

 

Ｑ６第二高校のユニット「青薔薇」の山北満貴くん、タイトルは「マージナル・マン」ですが、どんな作品ですか？

 

高校1年生のカイはココロに大きな悩みを抱えていた。
またその彼女であるハルもまた同じ悩みを抱えているのであった。
そんな彼らの日常を少しだけのぞいてみます。
甘酸っぱい恋、苦い思い、いろんな高校生活が見れますよ。
そんな作品です。

 

Ｑ７第二高校のユニット「革命屋」の島山一輝くん、タイトルは「宣誓布告」ですが、どんな作品ですか？

 

テーマは「《自由で、楽しい演劇》を誤解しよう」「高校演劇ってなんだ、そもそも演劇ってなんだ」きっと《自由で、楽しい演劇》ってこういうことじゃない、とわかっていながらわざと誤解して書きました。

やっていることは僕と島山君の雑談です。

高校生としての生活が終わる前日に、二人の元演劇部員が演劇祭や演劇大会、高校演劇についてだらだら語り合いつつ、色々と思っていることを「どうせ高校生最後だから」と調子に乗ってぶちまける、そういうような演劇かどうかわからないものです。

わざわざ県劇の演劇ホールの舞台を使うのが申し訳ない、いっそ県劇のベンチでやった方がいいような、だけどぜひ、今後高校演劇にかかわる人たちに聞いてほしい、そんな僕らの宣戦布告です。

 

Ｑ８「くまもと・高校生演劇祭」、見どころや、楽しみ方を教えてください。

 

脚本・演出・出演すべて高校生が自分たちの手で作っており、特に今年は等身大の作品が多く、高校生の今が詰まっているところが魅力です。

一度に4作品を見ることができ、ユニットごとの表現の違いも楽しみです。

また、上演後には審査員の講評も行なわれ、出演ユニットだけでなく、観る側にとっても自分の演劇の世界を広げる良い機会になっていると思います。

 

Ｑ９特別上演に関して教えてください。

 

※第3回全国高校生手話パフォーマンス甲子園優勝作品『その時僕たちは～熊本地震～』 

熊本聾学校高等部のみなさんによる『その時僕たちは～熊本地震～』という作品を上演します。

熊本地震の時に彼らが直面した状況や体験したこと、不安や恐怖・関わった人たちへの感謝の気持ちを「手話語り」という形で表現しています。

「第3回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」という全国規模の大会で優勝されています。

通訳も付きますので、ご来場の皆さんにご覧いただけます。

 

<公演情報>

催事名 2017くまもと・高校生演劇祭

日時 平成29年3月30日（木） 開場12：30　開演13：00

会場 熊本県立劇場　演劇ホール

入場料 大人500円　高校生以下無料

プレイガイド 市民会館シアーズホーム夢ホール受付

主催 熊本市、熊本市文化事業協会

お問い合わせ 市民会館シアーズホーム夢ホール　TEL 096-355-5235　

 

以上、「ヒューマンラボ」でした。