企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

「株式会社サンリオ」のヒミツに迫ります。

お話を伺ったのは、広報・ＩＲ室広報課 課長の東松一男さんです。

 

Ｑ「サンリオ」の会社概要を教えて下さい。

 

©1976,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD.
 

ハローキティに代表される数多くのキャラクターを軸にギフト商品、グリーティングカードの企画・販売や他企業・団体へのキャラクターのライセンス供与、グループ企業にてテーマパークの運営等を行っています。

 

オフィシャル・サイト：http://www.sanrio.co.jp/

 

Ｑ創業時期、これまでの歩みなどをお願いします。

 

1960年に株式会社山梨シルクセンターとして東京に設立。

1960年代後半からブランド名として「サンリオ」を使い始め、1969年にグリーティングカードの企画・販売を手掛ける「サンリオグリーティング株式会社」を設立。

1973年に「山梨シルクセンター」と「サンリオグリーティング」が合併し社名を「株式会社サンリオ」と改称。

1960年代は外部のイラストレーターさんらのデザインを使用したギフト商品を企画・販売していたが、1970年代に入り自社内でオリジナルキャラクターの開発を始める。

1974年のデザイン開発し、1975年に最初の商品を発売したハローキティが大人気キャラクターとなる。

また同じ1975年にデザイン開発・商品発売した「リトルツインスターズ」（キキ＆ララ）、マイメロディも大人気キャラクターに。

1976年には輸出、キャラクターの他社・団体等へのライセンス許諾業務を開始。

1982年に東京証券取引所に株式上場。

1990年に東京都多摩市にサンリオピューロランド、1991年に大分県日出町にハーモニーランドと２つのテーマパークをオープン（運営は子会社）し、テーマパーク事業を開始。

1990年代中ごろよりキャラクターのファン層がそれまでの子ども中心から大人へ広がり、商品も大人向けのものが増大する。

2000年代に入り、海外でもハローキティのファン層が大人へ広がり、商品を販売する国が拡大。

2017年現在では世界130の国と地域でサンリオキャラクターの商品が販売されている。

 

Ｑ「サンリオ」は、どんなイメージの会社を目指しているのですか？

 

サンリオは、「人は一人では生きられない。人間の本当の幸せとは家族や友だち、もちろん職場の仲間など、ともに生きる仲間と信じ合い、仲良く生きていくことではないか。

そのためにはまず自分から相手を信じ、尊敬し、愛すること。

そしてその気持ちを表現することが大切である。」という「ソーシャル・コミュニケーション」の考えに基づいた「ソーシャル・コミニュケーション・ビジネス」を展開してきました。

具体的には「大切な人に心を贈り、心を伝えるささやかな贈り物を通じて、みんなが仲良くなることを目指すものです。

そのメッセンジャーであるサンリオのキャラクターは、今や国内だけでなく、世界中から愛される存在となりました。

英語では「SmallGift,BigSmile」という言葉で表現しています。

弊社の直営店にはいくつかのショップタイプがありますが、中心といなっているもは、そのような考えから「GiftGate」という店名になっています。

一般的に「キャラクター商品」と呼ばれていますが当社は「ギフト商品」いうコンセプトで商品の企画開発を行っています。

当社のグリーティングカードはまさしくこの企業理念を表現した商品です。

 

Ｑ「サンリオ」の歴史の中で、もっともヒットした商品は何ですか？累計販売数は？

 

キャラクターとして最も人気があるのはハローキティです。

商品の累計販売数といったものは公表しておりませんが、現在世界１３０の国と地域で年間約５万種類の商品が販売されております。

 

©1976,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD.

 

Ｑ上記商品の開発ポイントがあれば教えてください。

 

ハローキティをデザイン開発した1974年当時、キャラクターのモチーフとしてどんな動物が好感度が高いか調査したところ、イヌ、ネコ、クマ（順番はありません）でした。

弊社ではイヌのキャラクターは当時から現在までスヌーピーをライセンス契約により商品化しており、クマは当社オリジナルの「コロちゃん」というキャラクターが既にありました。

そこでネコのキャラクターを作ろうということになり、生み出されたのがハローキティです。

その後、ハローキティは時代の変化とともに、様々な変化を続けてきています。

 

Ｑ毎年「サンリオキャラクター大賞」が実施されていますが、その歴史を教えてください。

2016年のランキングなどもお願いします。

 

「サンリオキャラクター大賞」は1975年創刊の弊社発行の月刊紙「いちご新聞」紙上で1986年にスタートしました。

2010年からはいちご新聞紙上だけでなく、店頭やホームページでも投票できるようになり、昨今はスマホの普及にともない、携帯電話からの投票が大きく増えています。

毎年100キャラクターがノミネートし、一部のキャラクターの入れ替えが行われます。

また、サンリオキャラクターと他社キャラクターのコラボが増えてきたことから「コラボ部門」も2013年から設けております。

2016年の結果は1位：ポムポムプリン、2位：シナモロール、3位：マイメロディ、4位：ぐでたま、5位：ハローキティ、6位：リトルツインスターズ、7位：yoshikitty、8位：シンガンクリムゾンズ、9位：KIRIMIちゃん.,10位：クロミ

※yoshikittyはＸ-JAPANのYOSHIKIさんとハローキティのコラボキャラクターで、シンガンクリムゾンズは弊社がすすめるバンドと音楽をテーマにしたキャラクタープロジェクト「SHOWBYROCK!!」のバンドです。

 

Ｑ個人的に松崎が最も好きなサンリオ・キャラクターは、「マイメロディ」なんですが、このキャラクターについて教えて下さい。

 

マイメロディは1975年に「LittleRedRidingHood」（赤ずきんちゃん）という名前でデビューし、翌1976年に「マイメロディ」という名前になりました。

1975年の最初の商品シリーズは「赤ずきん」の物語のシーンをイラスト化したデザインで文字通り、赤い頭巾をかぶっていました。

2005年にはテレビアニメ「お願いマイメロディ」シリーズが放映開始。

4年間放送されました。

ちなみに「クロミ」はこのテレビアニメシリーズで「自称マイメロディのライバル」として登場したキャラクターです。

ずきんの色は赤だけでなくピンクなどのバージョンもあります。

 

©1976,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD.

 

Ｑもうひとつ、個人的質問です。

「キキとララ」は、「ふたりあわせてお月様と同じくらい」という設定という噂をきいたんですが、本当ですか？なぜそんなに巨大な設定に・・・・・・・。

 

この設定ですが、「リトルツインスターズ」（※これがキキ＆ララの正式名称です）の世界に登場する「お月さま」で、このお月さまにキキとララが腰かけている絵もあります。

実際の「月」の大きさということではありません。

 

©1976,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD.

 

Q最近、「サンリオ男子」という言葉をきくんですが、詳細を教えて下さい。

 

「サンリオ男子」はそれぞれ好きなサンリオキャラクターがいる男子高校生5人組が、サンリオキャラクターと共に日々を過ごし成長する青春ストーリーを複数のメディアで展開しているキャラクタープロジェクトです。

2015年11月にＴｗｉｔｔｅｒでデビュー。

2016年には漫画アプリと雑誌で漫画連載を開始。

続いてゲームアプリの配信をスタート。

2018年冬にテレビアニメを放送開始することが決定しています。

「イケメン」「恋愛」「青春ストーリー」の3つのテーマを軸に展開しています。

 

©1976,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD.

 

Ｑ2017年、「サンリオ」で注目のキャラクターがあったら教えて下さい。

 

今年は「シナモロール」のデビュー15周年にあたり、アニバーサリーイヤーとして様々なイベントや記念グッズの発売を行っています。

 

©1976,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD.

 

Ｑそのほか「サンリオ」に関する面白いエピソード、会社を象徴するような印象的なエピソードなどあればお願いします。

 

サンリオは映画も製作してきており、米国で撮影したドキュメンタリ―映画「愛のファミリー」が1977年度の米国アカデミー賞の長編記録映画部門でオスカーを受賞しております。

 

Ｑそのほか、そのほか、オススメの商品、イベント、サービス、キャンペーンなど、熊本県民にＰＲしたい案件があればお願いします。

 

熊本県内にはイオンモール熊本と、ゆめタウン光の森の2か所に直営店「GiftGate」があります。

また鶴屋百貨店本館にもサンリオコーナーがあります。

隣接する大分県日出町には、サンリオキャラクターのテーマパーク「ハーモニーランド」があります。

 

「株式会社サンリオ」オフィシャル・サイト：http://www.sanrio.co.jp/