「劇団石」井芹誉子さん

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
9月2日(土)熊本市立図書館ホールで公演を行う「劇団石」の井芹誉子さんをゲストにお迎えしました。

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● ご出演者のプロフィール
 
名前:井芹誉子(ふりがな)いせりやすこ
所属:劇団石(熊本市動植物園総務班嘱託職員)
プロフィール:
職場が動植物園ということもあり、動物の観察や、園内イベント等の運営を微力ながら手伝うのが好きです。
劇団員としては、所属年数だけ順調に重ねていますが、劇団自体の歴史が古いので、先輩たちが多く、いつまで経っても中間管理職です。
でも、そこもひっくるめて楽しいです。
うどんが好きで、ある時どうしても讃岐うどんが食べたい衝動を抑えきれず、衝動的に車で香川を訪れてからその後4回ほど敢行しています。
 
Q「劇団「石」」の事務局などについて、基本情報をお願います。
 
団体正式名称 : 劇団石(げきだんいし)
事務局所在地 : 〒861-2232 熊本県上益城郡益城町馬水5681-22
問合せ先TEL:090-4771-1044(ホリタ)・090-3415-8425(イセリ)
http://www3.to/g-st (ホームページ)
http://m.facebook.com/gekidanishi/(フェイスブック)
 
Q まず、「劇団「石」とは、どんな団体組織ですか?設立のきっかけは?
名前の由来は?歴史は?現在の団員は?
 
今年、発足47年になる熊本で2番目に古いアマチュア劇団です。
(昼間は仕事をし、夜集まって稽古をしています。)
年に1回~2回公演を打っていましたが、平成28年熊本地震により、益城町・熊本市東区・城南に在住している団員が多い当劇団は、自宅や職場の被災がひどく、活動の再開がままなりませんでした。
震災直後の混乱した中でしたが、熊本の力強い復興を願って「漱石の四年三ヶ月」の舞台に劇団総出で協力しました。
 
設立:昭和45年それまでNHK放送劇団として活動していたのを解散後、
堀田が代表となり、改めて結成したのが劇団「石」です。
 
劇団名由来
劇団旗揚げに際し、先輩方が「どんなに苦しくとも3年は続けなさい。」と団長堀田へ助言された。
“石の上にも三年”
また、石は踏まれても簡単に形を変えないことが名前の由来です。
 
歴史昭和45年発足。
チェーホフやモリエールなどの古典劇から寺山修二や清水邦夫、つかこうへいの作品など幅広いジャンルを上演していました。
近年の代表作としては、ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」があります。
最近は、演劇集団キャラメルボックスの作品の上演が多いです。
 
現在の団員現在所属している団員は9名、入団を検討している者が2名程です。
年齢層は66歳から29歳まで幅広いと言っても、平均年齢はかなり高めです。
男性4名・女性5名です。
 
Q「劇団「石」」は、どんな劇団ですか?
劇団の特色を具体的に説明をお願いします。
 
「まじめにあそぼう!」をモットーに、子どもからご年輩の方までわかりやすい芝居創りを目指して活動しています。
上演内容も、笑って泣いて、最後は心があたたかくなる“人を想う力”を核としたヒューマンドラマが多いです。
年に1回~2回公演を打っていましたが、平成28年熊本地震により、益城町・熊本市東区・城南に在住している団員が多い当劇団は、自宅や職場の被災がひどく、演劇活動の再開は元より通常生活の再開がままなりませんでした。
震災直後の混乱した中でしたが、「こんな時だからこそ、熊本の力強い復興を願って行おう!」という思いに賛同して「アイラブくまもと~漱石の四年三ヶ月~」の舞台に劇団総出で協力し、熊本公演・東京新宿公演を行いました。
震災後、劇団「石」独自の公演としては初めてです。
ようやく、活動の再開できる喜びと、感謝、そして熊本の力強い復興を願って今公演を行います!
 
Q 団員の募集とかは行っていますか?
 
通常ですと、毎年春(4月・5月)に新人オーディションを行い、そこで募集をするのですが、前回の新人オーディション直前に熊本地震が発生し、急遽中止してから、会場である市民会館会議室が被災で使用不可なこともあいまって、今年は行っておりません。
故に、逆に言うと随時受け付けております。
TEL:090-4771-1044(ホリタ)・090-3415-8425(イセリ)へご連絡下さい。
稽古見学も可能です。
よかったら、今度の公演を観に来て頂くと劇団の雰囲気等おわかり頂けるかと思います。
 
Q 活動を通じての苦労、やりがいなどあればお願いします。
 
当劇団には座付き作家がおりません。
既製の台本を上演しているので、公演企画の度に劇団員の人数や男女配分、内容など、合ったものを探すのが大変です。
芝居を創るのに、楽しい思いだけでは出来ません。
苦しく、歯がゆく、恐ろしいです。
ですが、公演後会場を後にされるお客様の笑顔を見るとそれらが全てやり甲斐にかわります。
私にとって、劇団はひとつの家族のような存在なので、大切に思っています
 
Q「劇団「石」」では、9月2日(土)に熊本市立図書館ホールで公演を実施するそうですが、詳細を教えて下さい。
 
熊本地震後、ようやく劇団「石」としての活動再開となる公演です。
被災したことはもちろん大変なことでしたが“人を想う力”“感謝”
そして我々が暮らす“熊本への愛情”を強く強く感じた時間でもありました。
本公演のように大きな公演ではありませんが、この想いを込めて精一杯上演致します。
 
劇団「石」熊本地震復興祈願公演
『銀河のかたすみで』作/ダニエル藤井演出/菊本明
日時:平成29年9月2日(土)①午後1時開演   ②午後4時開演
開場はいずれも30分前です。
料金:無料
※チケットや整理券はございません。当日会場へおいで頂くだけで結構です。
故に、満席になり次第入場が出来ません。お早めにお越し下さい。
※未就学児の入場はご遠慮下さい。
会場:熊本市立図書館ホール(熊本市中央区大江6-1-74図書館2階)
※会場には駐車場がございません。公共の交通機関をご利用ください。

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Q「銀河のかたすみで」の見どころを教えて下さい。
 
今回の作品は、「石」には珍しく、ドタバタ・コメディです。
次から次へと起こるトラブルに、登場人物たちが右往左往します。
が、その中で意外な力を発揮しながら、何とか切り抜けて行きます。
この大人たちの右往左往っぷりを、痛快にお楽しみ頂きたいと思います。
劇団「石」の根幹である“人を想う力”を随所に折込み、「どんな困難に見舞われようとも必ず前に進んで行ける」というメッセージを込めています。
上演後は、カラッと笑ってお帰りいただけたら!と思います
 
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Q 今後の「劇団「石」」の夢は何ですか?
 
明日は嫌な仕事がある。やらなくちゃいけないけれど、どうしてもやる気が出なくて
二の足を踏んでいる。その背中をポンと押せるお芝居をしたい。
笑って泣いて、帰る時に少しだけ足取りが軽くなっている。
そんなお芝居を目指し、たくさんの方に気軽に観ていただきたいです。
 
Q 熊本県民にPRしたいこと、今後の活動予定、お知らせなどあれば教えてください。
 
お芝居なんて堅苦しい。何だか面倒そう。観た事ない。
そんな方、是非騙されたと思っておいでください。暇ですることがなかった・散歩の途中で寄ったというような軽い気持ちで、お財布も持たずにどうぞ!時間の無駄遣いはさせないつもりです。
上演時間は1時間10分くらいですので、その後のスケジュールにも邪魔にならない公演です
 
しっかりお芝居を観たい。
お芝居の世界をじっくり楽しみたい。そんなご要望にもお答えします
劇団「石」は、いよいよ来年2月に、これまた震災復興したばかりの健軍文化ホールにて2年ぶりの本公演打つ予定です!
本公演は、セットもしっかり組み、照明の数も大幅に増えます。
内容も、ぐっと厚みを増しながらも心があたたかくなる公演になると思いますので、是非とも今度の9月の公演と共に、2月の本公演にもご来場下さい!
団員一同心からお待ちしております。
 
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