「ワンダーウーマン」

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キネマのススメ


毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在大ヒット公開中の「ワンダーウーマン」です。
 
ヒーローものといえば、主人公は大抵男性ですよね。
「スーパーガール」や「キャットウーマン」など、過去に女性が主人公のアメコミ・ヒーローものが何作か作られたこともありますが、正直、興行成績はあまり良くなくて、シリーズ化に至っていません。
ショービジネスの世界では、“女性のアメコミ・ヒーローものは鬼門”とさえ言われていました。
今回、そんなジンクスを覆して、見事に大ヒットを記録したのが、今日ご紹介する映画
「ワンダーウーマン」なんです!
現在、アメリカでの興行成績は、4億ドルを越え、歴代のアメコミ映画の中でも、「アイアンマン3」を破って、ベスト5に入りました。
 
ちなみにアメコミヒット映画の上位の作品は、
第4位ダークナイト ライジング: 4億4810万ドル
第3位アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン: 4億5900万ドル
第2位ダークナイト: 5億3480万ドル
第1位アベンジャーズ: 6億2300万ドル
となっています。
 
「ワンダーウーマン」より上位の作品は、当然男性主役の作品ばかり。
「ワンダーウーマン」は、女性ヒーロー作品の歴代1位に輝いたと言ってもいいでしょう。
 
「ワンダーウーマン」は、「バットマン」や「スーパーマン」で知られる「DCコミック」が生んだキャラクターの1人。
歴史は意外と古くて、1941年にコミック「オール・スター・コミックス」でデビューしました。
70年代にはリンダ・カーター主演でテレビ・シリーズも作られ、日本でも放送されています。
コミックスの連載はその後も続いて、いくつかの設定の変更を重ねながら、現在までコミックシリーズがロングランシリーズとして続いています。
去年、「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」でゲスト出演的な登場ながら、大活躍を見せて、見事なスクリーンデビュー!
その評判を受けて、ついに今年、「ワンダーウーマン」を単独主人公にした映画が作られたんです!
 
では、そのストーリーを紹介しましょう。
女性だけのアマゾン族が暮らす島、パラダイス島でプリンセスとして育ったダイアナ。
一族最強のものしか持てないと言われる剣・ゴッドキラーに憧れる彼女は、毎日強くなるための修行に明け暮れていました。
そんなある日、ダイアナは島に不時着したパイロット・スティーブと出会います。
生まれて初めて男性を見、外の世界に触れた彼女は、外の世界では戦争が起きていることを知ります。
アマゾンの宿敵であるアレスが戦争を仕掛けていると確信したダイアナは、世界を救うため、スティーブと共にロンドンに向かいます。
 
主人公ダイアナを演じるのは、「ワイルド・スピード」シリーズのガル・ガドット。
「世界で最も美しい顔100人」に選出され、イスラエル軍での兵役経験を持つ彼女は、アクションシーンもこなす運動能力の高さで、強くて美しいワンダーウーマン役にピッタリです。
ダイアナを外の世界に連れ出すパイロット・スティーブには、リブート版「スター・トレック」シリーズでカーク船長を演じたクリス・パイン。
 
監督は、「モンスター」でシャーリーズ・セロンにオスカーをもたらした女性監督 パティ・ジェンキンス。
女性監督といえば、人間ドラマかラブストーリーというイメージを覆し、ダイナミックで迫力満点の痛快アクションを作り上げました!
この映画の大ヒットで、女性監督として歴代1位のヒットメーカーとなったジェンキンス監督。
2019年に公開予定の「ワンダーウーマン2」でもメガホンをとることが決定しています。
 
今回の作品では、裏のテーマが「女性の自立」になっています。
舞台となっている第1次世界大戦当時、女性の社会進出は、まだまだ認められていない時代。
そんな時代に、「女性の国アマゾン」育った王女である主人公ダイアナは、物怖じしないで、男社会に突き進んでいきます。
いまの時代にも通じるような自立したカッコいい女性として描かれているダイアナ・・・・ワンダーウーマンが、今回大ヒットを記録した要因と分析する人も多いそうです。
 
全米では、あの「スパイダーマン/ホームカミング」や「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」などのシリーズものの話題作を超え、この夏一番のメガ・ヒット作となった、この「ワンダーウーマン」、ぜひ、その魅力をスクリーンで確かめてみてください!
 
そして、この「ワンダーウーマン」から、「DCコミック」版の「アベンジャーズ」とも言える、ヒーロー大集合映画「ジャスティス・リーグ」に繋がっていきます。
「ジャスティス・リーグ」は、11月公開が決定しています。
 
今日ご紹介した映画「ワンダーウーマン」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■ユナイテッドシネマ熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「ワンダーウーマン」オフィシャルサイト
 
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