「やさしいごはん」

週代わりでレギュラーゲストをお招きして、季節にぴったりの体にやさしい食に関する話題をお送りしています。

今日は第5水曜日ということで、スペシャルゲストバージョン。

「日本料理おく村」の奥村賢さんがゲストでした。

 

● ご出演者のプロフィール

 

（お名前・ふりがな）奥村賢・おくむらさとし

（所属社名・役職）日本料理おく村・代表取締役/料理長

（プロフィール）

京都の老舗割烹熊魚菴たん熊北店にて修行後、帰熊。

自ら土の上に立ち、生産者や生産物と対話する事で得られるインスピレーションを元に献立を立てる事を大切にしている。

日本料理の伝統文化を守りつつ、新しい世界にも邁進し、現在は肥後野菜の1つ熊本県産水前寺のりの普及活動にも力を入れている。

2014年、KAB開局25周年記念『元気フェスタ』にて、熊本県内の超こだわり食材を使い、タレントの上田アニと共に5ツ星弁当を制作。

土の上に立つ事を大事に現在活動中。

 

Ｑ 「日本料理おく村」の基本情報を教えてください。

 

〒860-0004

熊本市中央区新町1-1-8

096-352-8101不定休

昼11時半～OS13時半/夜17時～OS22時

http://www.e-okumura.net/

 

Q 「日本料理おく村」の歴史について教えてください。

 

明治3年(1870年)魚屋町にて魚の仲買として小さなお店『飯屋おく村』として始まる。

昭和2年(1827年)新町で料亭おく村となり、2000年に日本料理おく村となり飯屋から数えて147年の歴史を持つ。

現在料亭おく村から数えて三代目。

 

Q 「日本料理おく村」を代表するメニューは？食材や料理法のこだわりは？

 

代表するメニューは難しいです・素材の良さを生かし、四季折々の美味しいを追求しています。

県産食材を出来るだけ使い、生産者の想いを献立に取り入れ｢熊本｣の良さをアピールしていきたい。

料理法は代々受け継がれる日本料理の技法を今の時代に合った調理法で今のお客様に喜んで頂ける料理を提供する。

 

Q 奥村さんは、熊本の食をPRするために、さまざまな活動をされていますが、熊本の食の魅力はどんな点だと思いますか？

 

夏に弱い土地だけに秋冬は特に美味しい生産物が出回ります。

一口に熊本と言っても阿蘇から成る山、海の天草と海の物山の物が豊富だという事が一番の魅力かと思います。

そして地下水。この環境が熊本の｢美味しい｣が生まれる魅力的な一つかと思います。

 

Q 熊本の食のために、奥村さんが活動してる活動の具体例を教えてください。

 

熊本の美味しいを広く普及していきたいと思ってます。

日本料理を通して｢食｣にまつわる事を解りやすく丁寧に広げた活動をしています。

料亭文化である舞台と座敷と共に春は花見の宴、食材の少ない夏は涼しげな演出による夏の宴、秋は収穫の喜びを新嘗祭と共に発信。

定期的におく村が熊本の宝と位置付ける｢水前寺のり｣の発信のイベントなど日本料理に欠かせない文化をその季節に応じた調理法や演出で見る人、食べる人が熊本の食材の素晴らしさが伝わるようなイベントを開催してます。

 

Q これまでの活動を通じて、印象的なエピソードなどあれば教えてください。

 

時期的に秋と言う事で秋にまつわるお話を。

秋と言えばお米を連想される方も多いかと思いますが、新米って食べる時期があるのご存知ですか？

今は超早期米などお盆明けには店頭に並んだりしますが、実は食べていい日があるんです。

この質問をするとたいていの方は10月や11月などをお答えになります。

実は11月２４日の朝からと言われています。

それは現在の勤労感謝の日、以前は新嘗祭でした。

収穫の喜びを神様にお礼をする日ですね。

23日の朝に天皇陛下が新米を神様にあげ、夕方にお下がりを召し上がると言われています。

神様の後に食べるのが好ましいという話なんですが、スピードの時代に時代と逆行するのもどうかと思いますので、ご家庭で食事の際に話題にしてみるのもいいのかと思っています。

 

Ｑ ＰＲしたいことなどあれば、お願いします。

 

日本料理店って、あまりなじみがなく高級なイメージが強いかと思いますが、自国の文化の一端なのでぜひ壱年に一度でもいいので機会を作ってください。

ご予算など柔軟に対応します。

そして熊本の生産物を季節季節に応じて他の新頂きたいですね。

 

「日本料理おく村」オフィシャルサイト

http://www.e-okumura.net/

[今日ご紹介していただいたレシピ]