「DESTINY 鎌倉ものがたり」

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キネマのススメ

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の「DESTINY 鎌倉ものがたり」です。
 
この作品は、「三丁目の夕日」で知られる西岸良平のベストセラーコミック「鎌倉ものがたり」を、同じ西岸良平の原作である「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの山崎貴監督が実写映画化したものです。
山崎監督と言えば、日本の特殊撮影の分野の第一人者。
デビュー以来、日本映画では難しいと言われてきたこの分野で次々とヒット作を生み出してきました。
 
「ALWAYS」シリーズでは、1960年代前半の東京をVFXを駆使してノスタルジックに描き出した山崎監督ですが、今回は、人間だけでなく幽霊や魔物も共に住む不思議な鎌倉の世界をファンタジー感あふれる映像で描き出しました。
この原作の映画化の企画は、「ALWAYS」の撮影時にすでにあったそうで、いつか作ってみたいと思っていた「異世界」を描く映画として、原作のイメージを大きく発展させたスケールの大きな物語になっています。
 
さて、そのストーリーですが・・・。
鎌倉に住むミステリー作家・一色正和のもとに嫁いできた亜紀子。
妖怪や幽霊が人間と共に仲良く暮らす鎌倉の町に最初は驚いたものの、少しずつ馴染んでいきます。
夫の正和は本業の小説執筆だけでなく、鎌倉警察の捜査にも協力するなど、忙しい日々。
そんな中でも楽しく新婚生活を送っていた亜紀子ですが、ある日不慮の事故に巻き込まれ、黄泉の国へ旅立ってしまいます。
正和は亜紀子の命を取り戻すため、黄泉の国に向かうことを決意するのですが・・・。
 
主人公の一色正和役には、山崎作品は初参加となる、堺雅人。
和装に身を包み、名探偵としても活躍するミステリー作家を颯爽と演じています。
妻の亜紀子役には、朝ドラ「とと姉ちゃん」や「過保護のカホコ」、映画「泥棒役者」と活躍が続く高畑充希。
映画を観た人が口をそろえて、「高畑充希の奥さんがかわいすぎる!!」と絶賛です。
そのほか、山崎作品の常連である、堤真一や、三浦友和、大ベテランの中村玉緒など豪華絢爛な脇役がスクリーンを彩ります。
中には、あんな人が魔物や死神を!?という驚きの配役もありますので、お楽しみに。
 
豪華キャストに負けないのが、全編にわたってさまざまな形で登場するVFX(特殊撮影技術)です。
山崎監督が目指したのは、「実際の鎌倉ではなく、人々のイメージの中にある鎌倉」を描くこと。
どこか懐かしく、魔物や幽霊などが普通に暮らしている不思議な世界です。
これまでの山崎作品のテクニックの集大成ともいえる映像で、およそ350カットにわたってVFXが使われているとのこと。
クライマックスの「黄泉の国」のシーンは、登場するキャラクターの数も多く、日本映画では見たことのないぐらいの密度の高い映像が見られます。
そのあたりの映像技術の解説が、販売されているパンフレットに、詳しく掲載されていますので、映画が気に入った方は、購入すると、二倍楽しめると思いますよ。
 
“和製ハリー・ポッター”とも言われるファンタジックな映像と、ほのぼのとした夫婦愛に、心あたたまる作品です。
寒さ厳しくなるこの季節にピッタリの1本ですよ!
 
今日ご紹介した映画「DISTINY 鎌倉ものがたり」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■ユナイテッドシネマ熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「DESTINY 鎌倉ものがたり」オフィシャルサイト
 
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