「熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト展」スタッフ 河北信彦さん

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
現在、熊本市現代美術館で開催中 「熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト展」のスタッフ 河北信彦さんがゲストでした。

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●ご出演者のプロフィール
 
名前:河北信彦(かわきたのぶひこ)
所属:ネストグラフィックス代表
プロフィール:熊本市内でデザイン事務所をやっています。
『熊本城×特撮美術天守再現プロジェクト展』では、広報物のデザインと広報協力を担当しています。
ホームページ、ブログなど:
熊本市現代美術館サイト http://www.camk.or.jp
展示会公式ツイッター  https://twitter.com/tenshu_saigen
 
Q 今回の「熊本城×特撮美術天守再現プロジェクト展」の基本情報をお願いします。
 
『熊本城×特撮美術天守再現プロジェクト展』
展覧会期:2017年12月16日(土)~2018年3月18日(日)
会場:熊本市現代美術館
開館時間:10:00-20:00(展覧会入場は19:30まで)
休館日:火曜日(年末年始12/29(金)~1/3(水)は閉館)
 
観覧料:
一般:1,000円
シニア(65歳以上):800円
学生(高校生以上):500円
中学生以下:無料
 
お問い合わせ:熊本市現代美術館
〒860-0845熊本市中央区上通町2-3
Tel.096-278-7500/Fax:096-359-7892
 
Q まず、今回の「熊本城×特撮美術天守再現プロジェクト展」を開催することになったきっかけついてお願いします。
 
熊本市現代美術館では2015年春に、ミニチュア特撮をテーマにした展覧会「館長庵野秀明特撮博物館ミニチュアで見る昭和平成の技」を開催。
この企画が縁となり、当館は多くの特撮関係者との面識を得たが、その中の一人が熊本出身で特撮美術の第一人者である三池敏夫氏だった。
三池氏も当時この「特撮博物館」展に深く関わっており、展覧会後も当館と三池氏の交流は続いていくことになった。
その後2016年に熊本地震が発生。
まもなくして、三池氏から故郷の状況を案ずる言葉とともに当館への見舞いの連絡が届いた。
また、同じく「特撮博物館」展の際にミニチュアセット製作を担当したマーブリングファインアーツ社の岩崎憲彦氏からも、力になれることがあればいつでも言ってほしい、との連絡をいただいた。
その後、現代美術館ならではの復興プロジェクトとして「特撮美術による熊本城再現製作」という内容を当館から両者に提案し協力を求めたところ快諾を得、今回の企画が実現に向けて動き出した次第である。
※パンフレットより
 
チラシ.jpg
 
Q 具体的にどんな展示が行われているのですか?
 
今回のプロジェクトでは1/20サイズで熊本城天守閣と宇土櫓、城下の街並み、さらに熊本城と同じく地域のシンボルであり心の支えでもある阿蘇神社の楼門を再現しています。
こちらのミニチュアセット展示では自由に写真を撮ることができ、通町筋をイメージした街並みから熊本城天守閣を仰ぎ見ることができます。
その他にも、熊本城の歴史、現在の状況や復旧作業についてのパネル展示等も。

1.工房制作風景.JPG
 
2.設営中1.JPG
 
3.設営中2.JPG
 
 
Q 今回の展示をプロデュースした三池敏夫さんについて教えて下さい。
 
三池敏夫(みいけとしお)
1961年熊本県上益城郡御船町出身。特撮美術監督、特技監督。
1984年九州大学機械工学部卒業後上京し、矢島信男特撮監督に師事。
特撮研究所で5年間働いた後、フリーとなり東宝のゴジラシリーズ、大映のガメラシリーズ、円谷プロのウルトラマンシリーズなど各社作品に特撮美術として関わる。
1989年に香港、1993年にアメリカで海外での撮影を体験。2008年再び特撮研究所社員となる。
『ウルトラマンサーガ』(2012)では特技監督を務めた。
代表作は『超人機メタルダー』(1987)、『鳥人戦隊ジェットマン』(1991)、『ガメラ大怪獣空中決戦』(1995)、『クロスファイア』(2000)、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』(2003)、『男たちの大和』(2005)、『日本沈没』(2006)、『大魔神カノン』(2010)、『のぼうの城』(2012)、『進撃の巨人』(2015)、『シン・ゴジラ』(2016)など多数。
「熊本城×特撮美術天守再現プロジェクト展」では特撮美術監修を務める。

4.三池さんと河北.JPG
 
Q 今回の展示、どんな楽しみ方がありますか?
特撮に馴染みのない人間が見に行っても楽しめますか?
 
特撮好きはもちろん、モノづくりが好きな人、熊本城を愛する人も特撮美術の技で作られたミニチュアを眺めたり写真を撮ったりして楽しめます。
“インスタ映え”する写真を撮ることできます!
 
5.街から熊本城.jpg
 
6.こんな写真が撮れる.JPG
 
7.ミニチュア熊本城.JPG
 
8.ミニチュア阿蘇神社.JPG
 
Q 活動を通じての苦労、やりがいとは何ですか?
 
(私のことで言えば)趣味の世界の現場にどっぷりと浸かることができました!
ウルトラマンやゴジラを担当されている特撮美術の工房の方々の技や実際に使われたミニチュアセットを見て触れることができ感激しています!
準備に時間がなかったりも多くありましたがホントに好きな世界なので苦労というものは全くありません!
 
Q 活動を通じてのもっとも印象的なエピソードは何ですか?
 
今回の展示で開催前の準備でボランティアで来られたインターンの皆さんの頑張り!
三池さんも最初は簡単な作業のサポートでと思っていらっしゃいましたがみなさん日を追うにつれ予想以上のモノづくりのスキルを発揮して見事な展示になりました。
 
Q 最後に、熊本県民にPRしたいこと、今後の活動予定、お知らせなどありましたら教えて下さい。
 
ひとりでも多くの人に会場に来て頂き特撮美術の素晴らしさを感じていただきたい!
 
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