映画「ちはやふる -結びー」

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キネマのススメ


毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介するのは、現在公開中の「ちはやふる -結びー」です。
 
「競技かるた」に情熱を燃やす高校生たちを描き、大ヒットした末次由紀原作のコミックを映画化した「ちはやふる」。
2年前の2016年3月に「ちはやふる 上の句」、4月に「ちはやふる 下の句」の2部作が連続公開という形で公開され、どちらも大きなヒットとなりました。
特に「下の句」は、公開直前に熊本地震が起き、すべての映画館が休館、熊本の劇場で鑑賞できなかった人も多かった作品です。
テレビで地上波初放送が、先週、先々週と行われたので、「やっと「下の句」を見られたー!」という映画ファンもいたはずです。
 
今日ご紹介する「ちはやふる -結びー」は、その続編にして完結編となる作品です。
 
主人公は、小学生の時に競技かるたに出会い、その魅力にのめりこんでしまった少女・綾瀬千早。
幼馴染の真島太一、綿谷新とともに、かるたで遊んでいましたが、家の事情により、新は福井に引っ越してしまいます。
高校生になり、瑞沢高校に進学した千早と太一は、部員集めからスタートし、競技かるた部を設立。
猛特訓を繰り返し、高校競技かるた団体戦の全国大会に挑むまでを描いたのが、第1作の「上の句」。
第2作の「下の句」では、千早と、同い年の最強かるたクイーン・若宮詩暢との一騎打ちを描きました。
 
今回の3作目「結び」では、前作から2年経ち、3年生になった千早たち。
個性派ぞろいの新入部員に振り回されながらも、高校生活最後の全国大会に向けて動き始めます。
一方、福井の綿谷新は、かるたから離れていましたが、千早たちの活躍に触発され、自分でも部員を集めてかるた部をつくろうとしていました。
そんな中、瑞沢高校のかるた部に、思いがけないトラブルが起こります・・・。
 
ヒロイン千早を演じる、広瀬すずをはじめ、野村周平、新田真剣佑、松岡茉優など、前作までのキャストが勢ぞろい。
最初の「ちはやふる」の時点では、まだ新人俳優として、「これから伸びていく若手たち」を集めたという感じだったキャスト陣ですが、いまや日本映画を代表する「力のある俳優たち」という豪華キャストになりました。
それだけ、この2年間で彼女たちが俳優として大きくなったということ。
 
特に広瀬すずは、この「ちはやふる」が初主演作品。
昨年の「三度目の殺人」では、日本アカデミー賞も受賞するほどの成長を見せています。
新田真剣佑に至っては、4月公開の「パシフィックリム・アップライジング」でハリウッド映画にも出演しています。
 
今回は、新しいキャストにも注目。完結編にふさわしい、さらに豪華な顔ぶれになっています。
瑞沢高校かるた部の新入生役に、朝ドラの「あまちゃん」で知られる、優希美青と、「ミックス」の佐野勇斗。
史上最強の名人・周防役に、賀来賢人などが加わり、かるたの天才と言われるヒロイン千早のはるか上を行く周防の最強名人ぶりが描かれ、その描写が、クライマックスに大きく影響しますのでお楽しみに!
 
前2作を観ていると楽しめるのは、もちろんですが、競技かるたのルールを映画の冒頭でおさらいしてくれるシーンがあるので、初めて鑑賞する人にもわかりやすい親切設計になっています。
 
「競技かるた」の試合のシーンにリアリティを出すために、売れっ子となったキャスト陣は、スケジュールの合間をぬって猛特訓。
「先輩として新キャストに負ける訳にはいかない」と相当に熱の入った特訓を行ったとか・・・・。
映画の中で選手たちが「素振り」をするシーンがあるんですが、その力強さは、必見です。
 
マイナーな存在だった「競技かるた」の知名度と人気を、大幅に上げたという、この作品。
青春映画としても王道の面白さです。
ぜひ、この機会にご覧になってみてください!
 
今日ご紹介した映画「ちはやふる ―結びー」は、
 
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■ユナイテッドシネマ熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。

「ちはやふる ―結びー」オフィシャルサイト
http://chihayafuru-movie.com/#/boards/musubi

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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
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