「新老人の会」熊本支部 事務局長 久米野安俊さん

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
「新老人の会」熊本支部 事務局長の久米野安俊さんがゲストでした。

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Q ご出演者のプロフィールをご記入ください。
 
お名前:久米野安俊
所属・肩書:「新老人の会」熊本支部事務局長
1944年8月生まれ74歳1967年4月熊本県教職員として採用される。
高等学校の体育教師として勤務。2004年3月熊本北高等学校校長を最後に38年間の教職生活を終える。
退職後、特定非営利活動法人スペシャルオリンピックス日本・熊本の事務局に6年間勤務。
趣味はゴルフ、バスケットボール等スポーツ活動。
バスケットボールは特技でもあり現在ミニバスケットボールを指導している。
二人の子供は独立し、現在は妻と二人暮らし。
 
Q「新老人の会」の概要を教えてください。
 
「新老人の会」
東京都千代田区一番町29-2一番町進興ビル1階
03(3265)1070
現会長:道場道弘氏聖路加国際病院など多数の医療施設を統括する「一般財団法人ライフ・プランニング・センター」の一事業として、前会長の故日野原重明氏が立ち上げたボランティア団体。
事務局は上記ビルの一室にある。
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「新老人の会」熊本支部
上益城郡益城町古閑312-2久米野方
096(221)5113
「一般財団法人熊本県健康管理協会」の理事長で、「健康管理センター」の名誉院長でもある小山和作氏が世話人代表を務めている。
事務局長の個人宅を事務局として、会員の中から選出された世話人23人が運営しており、事務局長も世話人の一人である。
 
Q「新老人の会」は、いつ、どんな目的で発足した会ですか?
 
聖路加国際病院名誉院長で一般財団法人ライフ・プランニング・センター理事長の日野原重明先生が『シニア世代の新しい生き方』を提唱され、75歳を過ぎても元気で自立した活動を行う新老人運動に賛同する人々の集まりとして2000年9月に発足した。
日野原重明先生は、国連のWHOが定めた「65歳以上を老人」とする捉え方は実態に即しておらず、75歳以上を老人と呼ぶことを提唱し、自立して生きる老人をこれからの新しい老人の姿として「新老人」と名付けた。
「新老人運動」は、世界で最も早く長寿国となった日本の高齢者が、世界のモデルとなるべく、健やかで生きがいを感じられる生き方をしていくための具体的な提案である。
 
Q「新老人」の定義を教えてください。
また、年齢ごとに会員の種別があるそうですが、どんな風に分けられていますか?
 
日野原重明会長の「新老人運動」への考え方
【3つのモットー】「愛し、愛されること「創めること」「耐えること」
【1つの使命】「子供たちに平和と愛の大切さを知らせること」
【5つの行動目標】「世界平和」「会員の交流」「健康の発信」「自立」「自然への感謝」を理念に、老人になったら、自分の時間を他人の為に使う事が、自分の生きてきた人生に自信と誇りそして責任を持つ生き方になると常々述べておられました。
会員の種別は、75歳以上を「シニア会員」、65歳~74歳を「ジュニア会員」、20歳~59歳を「サポート会員」として、世代を超えた皆さんが参加して活動している。
 
Q「新老人の会」の全国の会員数、地方支部の数、熊本支部の人数や年齢層、男女比等を教えてください。
 
全国の会員数は2018年4月現在でおよそ8、000名、43の地方支部がある。
熊本支部は2006年4月九州支部のブランチ(当時44名)から独立し「新老人の会」熊本支部として活動を始め、2018年8月現在245名(男性98名、女性147名)の会員がいる。
年齢別にみると、最高齢は98歳、最も若い会員が34歳。
年齢層に分けると95歳以上4名90歳~94歳15名85歳~89歳37名80歳~84歳47名75歳~89歳44名(以上シニア会員147名で、全体の60%を占めている。)
70歳~74歳42名65歳~69歳29名60歳~64歳5名(ジュニア会員76名)34歳~59歳(サポート会員22名)となっており平均はおよそ74歳である。
 
Q 全国共通の活動はありますか?
 
『ジャンボリー』という名称で「新老人の会」本部が主催し、開催を申し出た地方支部(都道府県)で全国大会が毎年開かれている。
例年日野原重明会長のお話を聞くことを楽しみに、全国から2,000名~3,000名の会員が参加し、著名人の講演や音楽などを楽しむと共に、全国各支部の情報を共有している。
又、各支部が支部の会員を対象に行う「フォーラム」も実施され、本部からも会長や事務局長が出席して、会の現状などを報告するとともに、著名人の講演、会員の発表などを行う。
会報については、本部は毎月全会員に配布している。
また各支部でもそれぞれに会報を作成し支部会員に配布すると同時に全国各支部にも本部を通じて配布する。
熊本支部では、会員から選出された編集委員が中心となって、記事集めから、レイアウト、印刷、袋詰、発送まで全て会員の手で行う、手作りの会報を、年に4回発行している。
 
Q 熊本支部では具体的にはどんな活動をしているのでしょうか?
 
県民一般に呼びかけて実施するものとして、「市民公開講座」(今年度は10月15日実施)、「戦争を語り継ぐ会」毎月1回(昨年9月に100回目を終えた。)会員を対象に実施するのは、「年次総会」、3か月分をまとめて行う「誕生会」(年間4回)、「お月見会」「忘年会」「お花見会」、不定期に実施する「グランドゴルフ親睦会」「城下町を歩く会」「旅行クラブ」などがある。
その他毎月1~2回実施するサークル活動として「童謡・唱歌を歌う会」「健康麻雀クラブ」「俳句教室」「川柳教室」「スポーツ吹き矢クラブ」「古文書読む会」「カラオケ同好会」「囲碁普及の会」オープンハウス「KATARO」などがある。

●2018年 第2回 市民公開講座
「元気長寿で輝く人生〜健康寿命を伸ばして楽しいシニアライフ〜」
2018年10月15日(月) 13:30開場 / 14:00開会
会場 : くまもと県民交流館パレア パレアホール(鶴屋東館10階)
参加費 : 500円(資料代) 申込不要 定員350名

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Q「新老人の会」に入会されたのはいつ、どんなきっかけでしたか?
 
2014年10月に熊本フォーラムが開かれ、知人に誘われ参加した際に、当時100歳であった日野原重明会長の講演をされる姿を拝見して、その立ち居振る舞いの素敵なことに感動し、自分自身も日野原重明さんのようにかっこよく年を重ねたいと考えて入会した。
 
Q 現在、所属しているサークルは何ですか?
いつ、どんな所で活動されていますか?
 
事務局長としては、行事はもちろんであるが、サークルにも出来る限り参加する必要があると考えている。
自らが所属してほとんど参加するサークルは、「童謡・唱歌を歌う会」「健康麻雀クラブ」「カラオケ同好会」など。
 
Q これまでの活動で印象に残っていることはありますか?
 
熊本支部には他の支部にない特徴的な活動として演劇活動をしている。
2009年に、西南の駅で傷ついた将兵を敵・味方の区別なく献身的に治療した医師の物語「鳩の宗巴は立ち上がる」を公演。
2011年には明治維新に貢献したジョン万次郎物語「太平洋に架ける虹」を公演しました。
そして今年3月には南阿蘇の「一心行の大桜」にまつわる物語を市民会館で実施したが、1,300人の来場者を迎えて、1階席はもとより、2階席までほぼ満席の状態であった。
私自身も出演し、およそ4か月間毎週土・日に稽古に励んだこと、来場いただいた皆さんから「感動と勇気」をもらったとの評価を頂いたことで、日野原重明先生の「人は創めることを忘れなければ老いることはない」という言葉を実感することができ、自分自身のこれからの生き方にも大きな影響を与えてくれた出来事だと考えている。
 
Q 個人として、また、「新老人の会熊本支部」として、今後の夢や目標はありますか?
 
「新老人運動」の生みの親である日野原重明先生が昨年7月に105歳でご逝去された。
全国の会員は一様に活動のよりどころを失い、ある人は、「新老人の会」という船は「エンジンと羅針盤を同時に失った」と評しました。
今「新老人の会」存続の危機にあるといえます。
熊本支部では、会員一人一人が、日野原イズム(【3つのモットー】【一つの使命】【5つの行動目標】)を継承し、先生最後の講演となった一昨年10月の東京ジャンボリーにおける先生のメッセージ「keepongoing」を胸に、夢を持ち続け希望をもって生き、若者のモデルとなれるような健やかな新老人を目指してもらえるような熊本「新老人の会」となるよう前進する事。
そして私自身もその一助となりたいし、そのことが自らが生きてきたこれまでの人生に自信と誇り、そしてこれからの責任ある生き方につながるものと考えている。
「ミニ日野原」を目指し「ありがとう」と人生を締めくくることが目標である。

新老人の会 本部 オフィシャルサイト
https://www.shinrojin.com
 
今日のゲストは、「新老人の会」熊本支部 事務局長 久米野安俊さんでした。
 
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