映画「スカイスクレイパー」

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キネマのススメ

 
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の「スカイスクレイパー」です。
 
「ダークナイト」、「GODZILLA」、「パシフィック・リム」、「ジュラシック・ワールド」・・・。
これらの映画の共通点は何でしょう?
これらの映画タイトルを聞いただけでピンと来た方は、かなりの「映画通」。
この「キネマのススメ」を毎週聴いている人は、ひょっとしたら分かったかもしれません。
共通点は、すべて同じ映画会社によって作られた作品だということです。
これらの映画を世に送り出しているのは、製作会社「レジェンダリー・ピクチャーズ」。
SFや怪獣といった、B級感あふれる題材を巨額の予算をかけて真正面から描く独自の路線を貫き、設立からわずか15年で、ハリウッドを代表する映画製作会社にまで成長しました。
その、「レジェンダリー・ピクチャーズ」の最新作が、今日ご紹介する「スカイスクレイパー」です。
 
「スカイスクレイパー」とは、英語で“高層ビル”とか“摩天楼”といった、高い建物のことを指します。
そして、この映画の舞台となるのは、その名の通りの高層ビル。
ただの高層ビルではありません。高さ1066メートル、240階建ての、超高層ビルです!
「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」で、トム・クルーズが登った828メートルのブルジュ・ハリファよりも230メートルほど高いという設定です。
 
この高層ビルを舞台にどんな物語が展開するかというと・・・・・。
主人公は、元FBIの人質救出部隊のリーダー、ウィル・ソーヤー。
10年前の爆弾事件で左脚が義足になる大けがを負ってFBIを辞職することになります。
大ケガの手術を担当したサラと結婚、双子の子供にも恵まれ、幸せをつかみかけていました。
いまは、危機管理コンサルタントとして仕事をしているウィルは、史上最大のビル「ザ・パール」のビルの落成前の最終チェックのため家族とともに香港を訪れていました。
そんな中、ある犯罪組織が「ザ・パール」で大火災を発生させ、ウィルは、その犯人にされてしまいます。
ウィルは、ビルの外で警察に追いかけられ、家族は「ザ・パール」の高層階に取り残されたまま。
果たして、ウィルは、無実の罪を晴らし、ビル火災から家族を助けることが出来るでしょうか!?
 
わずかな間に、犯人を捜して疑いを晴らし、犯罪集団と対決し、火災のビルに残された家族を救って脱出するという、超人技の主人公を演じるのは、「ワイルド・スピード」シリーズのエージェント、ルーク・ホブス役でもお馴染みのドウェイン・ジョンソン。
去年から今年にかけて「ワイルドスピードICEBREAK」「ジュマンジ・ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」「ランペイジ巨獣大乱闘」とヒット作が続いている彼ですが、今回の映画では、「警察」「犯罪集団」「火事」「高層ビル」といういくつもの「敵」と戦うことになります。
映画的にいうと「タワーリング・インフェルノ」プラス「ダイ・ハード」プラス「逃亡者」プラス「ミッション・インポッシブル」。
エンタメ映画全部乗せという豪華版です。
さらにちょっとだけ言うと、クライマックスのある場面では、「燃えよドラゴン」や「ロッキー」的な展開も待っています。
 
いくらなんでも、これは無理だろうという「てんこ盛り」の設定も、元プロレスラーのドウェイン・ジョンソンが演じると、リアルに見えるから、不思議です。
どんな不可能なことも、あの筋肉パワーなら乗り切れそうな気がしてきます。
 
中でも予告にある、高所に設置されたクレーンから高層ビルに飛び移る命がけのジャンプシーンは、かなり見もの!
他にも、手に汗握るアクションシーンの連続です。
それと同時に、どこかユーモアのある表情と台詞も楽しい映画です。
 
今回の映画で伏線として注目してほしいのは、冒頭の爆発事故で、主人公ウィルが、片足を無くし、義足になっているという設定。
監督のローソン・マーシャル・サーバーは、「この映画では、ハンディキャップだと思われる物事に潜むパワーを見せたかった。」とインタビューに答えています。
監督は、スタッフのためにパラリンピックに3度出場したジェフ・グラスブレナーにアドバイザーを依頼。
車椅子バスケットで世界チャンピオンにも輝き、義足でエベレストに登頂したこともある超人アスリートです。
彼は撮影現場に赴き、歩き方や義足の付け方の指導、ジャンプの際の義足への影響や心理状態など、細かなアドバイスを行いました。
彼の名言があります。「勇気に限界はない。限界は自分が自分に課しているものだ。」
まさに、この映画の主人公ウィルそのものと言っていい人物です。
彼に出会ったことで役に厚みを出すことができたとドウェイン・ジョンソンは語っています。
パワフルなアクションだけでなく、どこかユーモアのある表情と気の利いた台詞まわしが、そのあたりの役作りから来ているような気がします。
 
最新のCG技術を駆使した、大スペクタクルの空中アクションは、映画というより、もはやアトラクションの感覚。
高いビルからのジャンプのシーンは、是非、大きなスクリーンで体感してください♪
 
ちなみに、この映画の制作会社「レジェンダリー・ピクチャーズ」は、現在「機動戦士ガンダム」実写版のプロジェクトに取り組んでいるそうです。
もし、ドウェイン・ジョンソンが、ガンダム実写版に登場したらと想像すると楽しいですね。まさに無敵ですね・・・・・。
 
今日ご紹介した映画「スカイスクレイパー」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■ユナイテッドシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「スカイスクレイパー」オフィシャルサイト
 
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