「神楽と古典フラのフェスティバル」実行委員 五十嵐恵美さん

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
10月14日(日)に開催される「神楽と古典フラのフェスティバル」実行委員の五十嵐恵美さんがゲストでした。

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Q① ご出演の方のお名前と職業・所属を教えて下さい。
 
名前:五十嵐恵美(ふりがな)いがらしえみ(38歳)
所属:UaNaniAsosan(ウアナ二アソサン)実行委員会、南阿蘇村地域おこし協力隊
プロフィール:
神奈川県川崎市出身。
動植物が好きで東京農業大学に入学、在学中にタイやカンボジアなどアジアに度々旅行。
旅で写真を撮ることが増え、写真の仕事がしたくなり、大学卒業後はブライダルの仕事をメインにフォトグラファーの仕事を9年半行う。
30歳頃から、現代の時間の流れや仕事のあり方、都会の暮らしに違和感を覚える。
都会でもパーマカルチャーや味噌づくりなど、自然な暮らしに興味を持つ。
海外よりも日本の田舎が面白いと思うようになる。
東京で4年前に古典フラと出会い、今も変わらず好きです。
2016年4月そろそろ移住先を探すタイミングと感じ、移住先探しと、友人が南阿蘇で企画していた「地球自給祭り」に行くため片道の航空券だけとっていたところで、熊本地震が起こる。
その後、その友人が南阿蘇でボランティア団体を立ち上げたので、5月に初めてボランティアで南阿蘇に行く。
一度は神奈川に戻ったが、南阿蘇に住みたいと思い半年後の10月に南阿蘇村に移住。
移住してからは農家さんの手伝いや、SNSでの情報発信を仕事にして生活してきた。
今年の6月からは南阿蘇村の地域おこし協力隊として、村の様々な祭りやイベントなどを撮影し、南阿蘇村公式FBやインスタグラムで情報発信を行う。
 
Q② 今回のイベントの事務局などについて、基本情報をお願います。
 
イベント名:「火の神つながる阿蘇とハワイ神楽と古典フラのフェスティバル」
事務局所在地:南阿蘇村白川864
問い合わせ先メール:info@uananiasosan.club
 
Q③ 五十嵐さんは、「古典フラ」をやっているとのことですが、どんな「きっかけ」で始めたのですか
 
4年半くらい前、神奈川にいた時に友人から「イマジンフラを明治神宮で奉納できるよ」と、イマジンフラを教わるワークショップに誘われました。
それは、ジョン・レノンの「イマジン」にフラの振りをつけた踊りを教わるワークショップで、教えていただいたのが、私の古典フラのクム(ハワイ語で先生)水野みさをさんです。
そのワークショップは全8回で1曲を学び、実際に1ヶ月後の「アースデイいのちの森」で、「イマジンフラ」を踊りました。
場所は明治神宮敷地内の芝生で、年に1回このアースデイの日にしか入れない場所でした。
その後もせっかくだから続けてみたらと誘われ、水野先生のクラスに2年ほど通いました。
 
Q④ そもそも「古典フラ」とは、一般的なフラダンスとどこが違うのでしょうか?
歴史や特色、魅力などあればご紹介ください。
 
古代から、踊られてきたフラ、古典フラは「カヒコ」と呼ばれていて、自然(神々)に感謝し、捧げる厳粛な踊りです。
フラはハワイ語で「踊り」意味し、神話の時代に起源を持ち、口承のみによって受け継がれてきました。
楽器は「イプ・ヘケ」と呼ばれる大きなひょうたんを使用、衣装は「パウ」と呼ばれる巻きスカートをまとい、頭、首、手足に植物で作ったレイをつけて踊ります。
一般的なフラダンスは、現代フラ「アウアナ」と呼ばれ、18世紀にハワイへ西洋人が入ってきたことで、古典フラを踊ることを禁じ、古典フラは衰退して行きます。
その後、1874年〜1891年に王座についたカラカウア王はハワイ文化の復興に取り組み、ウクレレなどの楽器と、華やかな衣装、レイもお花を使用し、西洋的な要素を取り入れた現代フラ「アウアナ」が踊られるようになりました。
 
Q⑤ 10月14日(日)に阿蘇でイベントを開催するそうですが、詳細を教えて下さい。
 
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Q⑥ 今回のイベントを神楽といっしょにやることになった「いきさつ」などもお願いします。
 
ハワイの伝統芸能は古典フラ、日本(阿蘇)の伝統芸能は神楽であるとして、阿蘇の地で開催するにあたり、阿蘇復興も含めたフェスティバルにしようと神楽との共演を決めました。
 
Q⑦ 今回のイベントの見どころなどあればご紹介ください。
 
ハワイ島ヒロより、火山と火の神ペレに捧げる踊りを母系家系から8世代、約400年に渡り受け継いでいる、クムフラナラニカナカオレさんや、そのカナカオレ一族によって結成されたハーラウ「ハーラウ・オ・ケクヒ」のパフォーマンスを日本、阿蘇で観られることはとても貴重です。
また、クムフラナラニカナカオレさんが2010年阿蘇にきた時に、阿蘇山や草千里、大観峰を観て、インスピレーションで降りてきた阿蘇の古典フラ「UaNaniAsosan(美しい阿蘇山)」を全国から集まった150名を超えるダンサーが一同に踊ります。
また、神楽と古典フラを同じイベントで行うことも大変めずらしいことと思います。
 
Q⑧ 活動を通じての苦労、やりがいなどあればお願いします。
 
今回のプロジェクトの発起人で、クムフラナラニカナカオレさんの弟子の岡山睦子先生(日向)が、2016年にクムからこの「UaNaniAsosan」をプレゼントされました。
岡山先生はこの曲を、阿蘇に住む人や、阿蘇山が好きな人、フラをやったことがある人も、全くない人も、垣根なく一緒に踊りたいという思いで、プロジェクトは始まりました。
全国からまだほとんど会ったこともないダンサーたち150名以上で踊ること、意識合わせが大変でもあり、やりがいもあると思います。
実行委員としては、ただフラを愛し、阿蘇を愛するイベントに関しては素人ばかりなので、
今準備も大変です。
 
Q⑨ 最後に熊本県民にPRしたいこと、今後の活動予定、お知らせなどあれば教えてください?
 
11月にはハワイ島に行き、今度はハワイでUaNaniAsosanを奉納します。
そして、南阿蘇を中心にUaNaniAsosanを子どもたちや、地域の人たちにも伝えていけたらと思っています。
 
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