映画「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」

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キネマのススメ


毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」です。
 
自然豊かな田舎町を舞台に、人間と共に密やかに棲む不思議な存在・妖たち。
その妖との関わりを、やさしくノスタルジックに描いて人気のシリーズ「夏目友人帳」。
2003年から雑誌に掲載され、現在まで23巻が刊行される 緑川ゆき原作の人気コミック。
2008年からはテレビアニメシリーズがスタート。
深夜アニメとしては異例のヒットを記録し、第6期まで放送されました。
今日ご紹介する作品は、その「夏目友人帳」初の劇場版です。
9月29日に劇場公開されるや、「散り椿」や「クワイエット・プレイス」などの話題作をおさえて、堂々のナンバーワンヒットに輝きました。
 
ここで映画の内容を紹介する前に、「夏目友人帳」の概要を簡単に説明しましょう。
主人公の夏目貴志は、高校生。
幼いころに両親を亡くし、天涯孤独となった彼は、小さい頃から普通の人には見えない妖を見ることが出来たため、“うそつきで気味の悪い子供”と言われ、親戚の間をたらいまわしにされていました。
父方の遠縁だった藤原夫妻は、そんな貴志を引き取り、一緒に暮らし始めます。
そこは、貴志の祖母・レイコの故郷でした。高い霊能力を持っていたレイコは、妖たちと勝負し、負かした相手の名前を書いた友人帳を持っていました。
レイコの遺品から友人帳を見つけた貴志は、名をとられた妖に、名前を返す日々を送りはじめます。
 
さて今回の映画は、貴志がかつての同級生・結城との再会をきっかけに、妖にまつわる苦い記憶を思い出したことから始まります。
それと同じころ、貴志は、名前を返した妖の記憶に出てきた女性、津村容莉枝と知り合います。
容莉枝は、祖母・レイコの知り合いで、一人息子の椋雄と共に穏やかに暮らしていました。
しかし貴志は、親子の住む町に謎の妖が住んでいるらしいと聞き、調べに向かいます。
 
今回のストーリーは、原作者・緑川ゆきが監修した、映画オリジナルのエピソード。
おなじみのメンバーに加えて、津村親子と新たな妖が登場します。
中でも、一番の人気キャラクター・ニャンコ先生には、これまでにないトラブルが降りかかり、思わぬ展開を見せます。
また、人気俳優の高良健吾が、ゲスト声優として椋雄を演じています。
この椋尾は、物語の中でも重要な登場人物なので、お楽しみに!
 
ところで、この「夏目友人帳」は、原作者・緑川ゆきの出身地である熊本が舞台になっていることは、ファンの間では有名ですね。
特に、物語のメインとなっている町は人吉・球磨地域がモデルで、2011年からは人吉観光協会とコラボし、花火大会のポスターにキャラクターが登場したり、聖地巡礼のマップが作られています。
 
今回も、ノスタルジックな人吉の景色がたくさん出てきます。
産交バスと同じカラーリングのバスが何度も登場してきたり、熊本の銘菓「陣太鼓」が重要なアイテムとして登場したりしますので、熊本の人は特に楽しめるんじゃないでしょうか?
 
テレビシリーズや原作をまったく知らなくても、今回の劇場版だけでも、物語の設定がわかるように作られていますので、「夏目初心者」の人も、まず劇場版を楽しんでから、遡ってテレビシリーズを楽しむのもいいかもしれません。
 
映画で見た風景を探しに、「聖地巡礼」してみるのも楽しいんじゃないでしょうか?
 
今日ご紹介した映画「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ 宇城
■ユナイテッドシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」オフィシャルサイト 
 
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