熊本市文化振興課 竹原明理さん 「横井小楠記念館」

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
熊本市文化振興課の竹原明理さんがゲストです。
熊本市東区沼山津にある横井小楠記念館について伺いました。

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●ご出演者のプロフィール
 
名前:竹原明理 (ふりがな)たけはらあかり
所属(役職):熊本市文化振興課(←兼務先。本務先は熊本博物館)
プロフィール:熊本博物館美術工芸担当学芸員。4月より文化振興課兼務(記念館担当)
 
Q「横井小楠記念館」についての基本情報をお願います。
 
正式名称:横井小楠記念館
所在地住所:熊本市東区沼山津1-25-91
開館時間:9:30~16:30
入館料:無料
問合せ先(電話番号):096-368-6158
ホームページ:「熊本市観光ガイド」(くまもとの文化)
https://kumamoto-guide.jp/culture/

熊本市ホームページ:「熊本市の記念館」(横井小楠記念館)
http://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=5897&class_set_id=2&class_id=233
 
Q 基本的な質問になりますが、「横井小楠」という人物について教えて下さい。
 
「横井小楠の人物像」
勝海舟は、「俺は今までに天下で恐ろしいものを二人見た。それは、横井小楠と西郷隆盛だ」と語ったと伝わっています(『氷川清話』)。
小楠は、坂本龍馬や西郷隆盛ら幕末維新の立役者たちに絶大な影響を与え、早くから現実的な開国論を説きました。
「維新の陰の指南役」として、日本の開明的な方向性を示しました。
 
Q「横井小楠記念館」がこの度再開されたそうですが、「熊本地震」での被害はどんなものでしたか?
休館から再開までの道のりなどについてもお願いします。
 
記念館の瓦が落ちたことによって、雨漏りや給水・配電の断絶など甚大な被害がありました。

横井小楠記念館被災状況写真(屋根).JPG

四時軒は、当初は東に大きく傾くだけに止まったものの、日に日に家屋が傾きました。
震災から2週間後、家屋全体が東側に倒れ込んで半壊しました。

四時軒被災状況①.JPG

四時軒被災状況②.JPG

これから工事に入り、2021年度中の復旧を目指しています。
周辺のインフラ整備のため、記念館は約2年7か月休館しました。
 
Q 再開した「「横井小楠記念館」、展示内容、見どころなどの説明をお願いします。
 
横井小楠を中心に、幕末維新の歩みを展示しています。
特に、暗殺時に小楠が所持していたとされる小刀には、応戦による刃こぼれがついており、必見です。
 
Q お仕事を通じての苦労、やりがいなどあればお願いします。
 
横井小楠記念館をはじめ、熊本市の各記念館には館長が配置されています。
館長の仕事として、来館者のニーズに合わせた説明や案内を心がけていただいています。
横井小楠記念館は、沼山津の住宅街の一角に立地するため、交通の便等で来館者の皆さまにご迷惑をおかけすることがあります。
ご来館にあたってご不明な点等ございましたら、記念館にお問合せいただければと思います。
 
Q「横井小楠記念館」が、今後、どんな役割を果たすとべきだと思いますか?
 
熊本市の記念館は、「学びを提供することで、地域に愛される記念館」を目指しています。
横井小楠記念館でも、近隣小中学校への「出前授業」を実施したり、横井小楠顕彰会の活動などにも協力し、地域との繋がりを築いています。
 
Q 熊本県民にPRしたいこと、今後の活動予定、お知らせなどあれば教えてください。
 
来年は、横井小楠没後150年・生誕210年にあたります。
現在、顕彰企画として秋津公民館と横井小楠記念館の共催で「明治を作った郷土の偉人~横井小楠の実像に迫る~」という5回シリーズの講演会を実施しています。
また、広報活動として、市政だよりの「こちら東区です」に館長による横井小楠の紹介記事を連載しています。
こうした活動をとおして、横井小楠の実像についてさまざまな角度からお伝えしていきます。

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