映画「アリー/スター誕生」

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キネマのススメ



毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の「アリー/スター誕生」です。
 
ここ数年、俳優として映画やドラマに出演し、高い評価を受けるミュージシャンが増えてきましたよね。
記憶に新しいところでは、朝ドラに出演し、大ブレイクした峯田和伸、来年の大河ドラマにも出演する、星野源、電気グルーブのピエール瀧などは、すっかり性格俳優としてお馴染みです。
 
アメリカでも人気アーティストが主演する映画がよく作られていて、その多くがエンタメ業界を舞台にしていることもあり、成功を収めることが多いですね。
今日ご紹介する映画「アリー/スター誕生」も、そんな1本。
歌手を夢見てウェイトレスとして働く普通の女の子が、国民的なスターに出会って才能を見出され、瞬く間にスターへの階段を駆け上っていく・・・というシンデレラストーリーで、1937年からこれまでに何度も映画化されています。
中でも、バーブラ・ストライサンドが主演した1976年の作品は、主題歌が大ヒットしたこともあり、とても有名です。
 
さて、今回、4度目の「スター誕生」の映画に主演したのが、なんと、世界の歌姫レディ・ガガ!
奇抜なファッションとメイクがトレードマークの彼女ですが、今回はそれを封印し、素顔にジーンズというシンプルなファッションでスターを夢見る女の子を熱演。
また、レディ・ガガ自身も、デビューする前はクラブのダンサーとして下積みを経験していて、ヒロインには彼女自身の姿が投影されています。
 
ヒロインの才能を見出し、やがて恋に落ちる国民的スター・ジャクソン役と、この映画の監督をつとめているのは、「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパー。
実は、この作品はもともと、クリント・イーストウッドが監督をする予定だったそうですが、イーストウッドが降板し、ブラッドリー・クーパーに監督を譲ったんだとか!
クーパーは、初めての監督作でヒロインの相手役をつとめ、劇中で歌う曲作りや演奏まで担当し、マルチな活躍を見せています。
 
今回、この作品が、音楽映画として充実しているのは、演奏シーンの多彩さです。
ヒロイン・アリーが、場末のステージで歌う場面から、大ホールでのライブ、巨大野外ステージでの演奏、テレビ局での演奏など、歌う場面のバリエーションが多く、ストーリー展開と演奏する曲が、見事リンクしているので、ワクワク感が止まらないまま映画が進行していきます。
ブラッドリー・クーパーは、初監督でこの映画を完成させたということで、今後の監督活動にも注目が集まるでしょうね。
 
ちなみに、音楽関係の描写のディティールも細かくて、アリーがプロデビューするときに契約した会社「インタースコープ・レコード」は、実在のレコード会社。
エミネムやケンドリック・ラマー、マドンナなどが所属しています。
レディー・ガガ自身もこの「インタースコープ・レコード」の所属です。
 
先日、ノミネートが発表された「第76回ゴールデングローブ賞」では、この「アリー/スター誕生」が、ドラマ部門の作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞ほか、主要5部門全てに選出されるという快挙を達成。
アカデミー賞でも多くのノミネートを受けるだろうという予測も出ています。
 
レディ・ガガが書き下ろしたサウンドトラックは、全米アルバムチャートで3週連続1位を獲得。
サウンドトラックとしては10年ぶりとなる快挙なんだとか!
また、グラミー賞でも主要2部門を含む4部門でノミネートされています。
ちなみに、この映画の中でもグラミー賞の授賞式のシーンが描かれていて、業界の裏側を垣間見ることができますよ。
 
レディ・ガガの魅力と才能を、改めて感じる1本です。
ぜひスクリーンで体験してください!
 
今日ご紹介した映画「アリー/スター誕生」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■ユナイテッドシネマ熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「アリー/スター誕生」オフィシャルサイト
 
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