映画「そらのレストラン」

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キネマのススメ

 
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在上映中の「そらのレストラン」です。
北海道のローカル番組としてスタートした「水曜どうでしょう」。
あれよあれよと全国区の人気番組となり、出演者も全国区の有名人になっていきました。
その出演者は、もともと演劇をやっていたこともあって、東京でのドラマや映画に出演するようになって人気ものになっていきました。
彼の名は、大泉洋。
いまや主演映画が何本も公開されるほどの人気ものです。
 
そんな「北海道が生んだスター」こと 大泉洋 を主演に、北海道の豊かな自然と、そこに暮らす人々の姿を魅力的に描いたのが、“北海道映画シリーズ”です。
映画の製作には、彼の所属事務所・「クリエイティブオフィス・キュー」も関わっています。
今日ご紹介する「そらのレストラン」は、“北海道映画シリーズ”の第3弾となる作品です!
 
1作目の「しあわせのパン」は、洞爺湖のほとりでパンカフェを営む夫婦の話。
2作目の「ぶどうのなみだ」は、空知地方のワイナリーが舞台でした。
3作目となる今回は、北海道南部にある、せたな町でチーズ作りに励む家族と、その仲間たちを描いたドラマです。
 
主人公は、せたな町の海が見える牧場で、牛を飼いながらチーズ工房を営む亘理。
妻と娘、気の合う仲間たちと幸せにくらしていた彼の夢は、自分の牧場の牛乳でおいしいチーズを作り出すこと。
チーズ作りの師匠・大谷の教えを受けながらチーズ作りに励んでいましたが、なかなか目指す味にたどり着けません。
そんなある日、札幌から有名シェフがやってきます。
彼の調理によって、自分たちが作った食材が、さらにおいしくなることに感動した亘理は、せたなの食材のおいしさをアピールしようと、1日限りのレストランを開くことを思い付きます。
レストラン成功のためにも、理想のチーズ作りを目指して再び奮闘する亘理でしたが、師匠の大谷が倒れてしまいます。
チーズの師匠を失って途方に暮れる亘理たち、このピンチを乗り越えることはできるのでしょうか?
 
レストランを作る話なので、とにかく美味しそうな料理がたくさん登場します。
見た目にも美しく、北海道の食材を使ったたくさんの料理が映画の中で何度も登場します。中でもすべての登場人物が「美味しい!」と絶賛する大谷さんのチーズは、作る過程も含め丁寧に描写されていますので、画面に注目して下さい。
 
料理と同じように、出演者も実に多彩です。
亘理の妻を演じる、本上まなみをはじめ、岡田将生、マキタスポーツ、小日向文世など、豪華キャストが勢ぞろい!
北海道の大自然と曲者キャストが、意外なほどマッチしていて「こんな北海道の人いそうだなぁ・・・・」と思ってしまうから不思議です。
 
さらに、「水曜どうでしょう」でおなじみの、鈴井貴之が久しぶりに役者として出演していることでも話題です。
どんな役で登場してくるかは、映画を観てのお楽しみ。
出番は少ないながら、とても重要な役なので、注意して見て下さい。
 
監督は、前2作の三島有紀子から、「神様のカルテ」で知られる深川栄洋にバトンタッチしています。
深川監督は。映画の登場人物たちのモデルとなった農家の人たちとも実際に会って、彼らのキャラクターを映画に反映させているそうです。
また、重要なモチーフとなるチーズの撮影には、かなり気を使ったそうでチーズを艶っぽく撮ることに重点を置いて撮影したそうです。
 
画面いっぱいに広がる北海道の美しい大自然や、丁寧につくられたご飯、人々のあたたかさに、心洗われる映画です。
ぜひ、大切な人と一緒にご覧くださいね。
映画が終わった後は、素敵なレストランに行きたくなると思いますよ。
 
今日ご紹介した映画「そらのレストラン」は、
■Denkikan
で、現在公開中です。
 
「そらのレストラン」オフィシャルサイト
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