子ども劇団 ましきっずプレイヤーず 政木ゆかさん

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
子ども劇団 ましきっずプレイヤーず サポーターで講師も務める政木ゆかさんがゲストでした。
フリーアナウンサーとしてご存知の方もいらっしゃると思いますが、他にもいろいろな活動をされています。

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● ご出演者のプロフィール

名前:政木ゆか
所属・肩書き:子ども劇団ましっきずプレイヤーずのサポーター&講師
フリーアナウンサー 朗読家 役者
 
Q①「ましきっずプレイヤーず」とはどんな活動をしている団体ですか?
 
「益城町を元気に!」と2017年春に結成された子ども劇団。
毎週火曜日の夜、益城町の公民館で稽古。
現在は3月9日と10日(土日)に開催の「第二回公演」に向けて猛稽古中!
フェイスブック「ましきっずプレイヤーず」開設。
 
Q②「ましきっずプレイヤーず」はいつ、どんな方々を対象に、どんな目的で立ち上げられたのでしょうか?
 
熊本地震から1年後の2017年春に益城町の小中学生(希望者)20名で結成。
「震災で心身ともに傷ついた益城町の子ども達を元気に!」という目的で始まった。
大きな被害を受けた益城町文化会館(現在は大規模改修工事中)のご協力を得て、隔週で稽古を重ねてきた(現在は毎週火曜日)
子ども達への被災者支援は、単に与えるのではなく、子ども達が自主的に考え、表現していくことが、未来を見据えた、真の復興に繋がると考えています。
結成から1年後の2018年3月11日、益城町文化会館で旗揚げ公演開催。(200人の集客)
多くの方のご支援を頂き実現した。
 
昨年夏、テーマ曲「ましきまちのうた」を作りました!歌は子ども達が歌っています。
ボンボ藤井氏が作詞作曲。作詞の中には子ども達からのアイデアもたくさん!
 
Q③「ましきっずプレイヤーず」には現在、どんな子どもたちが所属していますか?
 
益城町在住の小学4年生から中学2年生まで、23人が在籍。(うち男子6人)
今もまだ仮設住宅から通う子もいます。
 
Q④ 政木さんが「ましきっずプレイヤーず」に携わることになったきっかけを教えてください。
 
震災のあった2016年の夏代表である藤井ゆみが「益城の子ども達の為に何かしたい」と、私ともう一人(同じくましきっずのダンス講師をしている)立迫なぎさに相談を持ちかけた。
藤井は「政木には読み聴かせをしてもらい、立迫さんからはダンスをちょっと教えたりしてあげたらどうか」という簡単な提案だったが、震災から半年経ち、もうそろそろ「大人が一方的に与える」のではなく子ども達が自ら表現することの手助けをするほうが、本当に元気になるのでは・・・と考えた政木、「では、子ども劇団を作ってはどうか」と無謀にも提案!
(それから何度、この提案を後悔した事か!大変なことが多すぎて!笑)
熊本市内で活躍するベテラン劇団員2名を加え5人で始めた。
(現在は4人。ひとり福岡に転勤のため)藤井代表は毎週、電車とバスを乗り継いで水俣から。
立迫は八代から益城町まで通っている。
 
Q⑤ 政木さんは「ましきっずプレイヤーず」で、どんなことを担当されていますか?
 
主に、演劇の基礎(発声・滑舌など)を教えています。
公演の準備が始まると、裏方全般も!
(大道具小道具つくり衣装制作お弁当の手配保護者との連絡道具の運搬などなど。それは他のサポーターも同じです。)
呼び名について・・・サポーター講師陣は「先生」ではなく、仲間と考えてもらいたいということで藤井代表は「ゆみさん」立迫さんは「なぎさママ」演出家の松本眞奈美は「まなみさん」。
政木は「ゆかちゃん・ゆかねえ」と呼んでもらっています。
 
Q⑥ これまで行われてきた活動や公演はどんなものがありますか?
 
2018年3月11日、
旗揚げ公演(オリジナル作品「ザ・ドリーム・アヘッド・オブ・・・」)を益城町文化会館で開催。
200人の方々にお越しいただいた。
多くの企業・個人などから、ご支援を頂き運営している。
他にも、益城町や熊本市内の各イベントに引っ張りだこ!ダンスや歌を披露している。
去年、県立劇場の夏祭りでは「東京オリンピック音頭」と「ましきまちのうた」を初披露。
その元気な姿に、目を潤ませておられた男性もいた!
 
Q⑦ 活動を通して子どもたちに変化や成長は見られますか?
 
結成当初は、笑う事もなく、オドオドしていた子も見受けられたが、皆どんどん元気になっていった。
また、結成当初は、精神的にも不安定で、暴れたり人を試すようなことをしたりと、ハラハラするような行いをする子もいたが、今ではとても落ち着き、仲良く稽古をしている。
活発になり、学校でも様々な活動に積極的に参加するようになった。
また、劇団以外の活動(新体操クラブやダンス教室など)や習い事にも自ら進んで参加している子も多い。
現在は2期生も入り賑やか。「学校は休んでも、ましきっずは休みたくない!(笑)」という子も!
 
Q⑧ 政木さんご自身が、活動を通して印象的だった出来事やエピソードを教えてください。
 
去年の3月の旗揚げ公演の終演後、退団式を行った。
退団するのは、4月から中学3年生になる子達と、宮崎に転校する子、そして塾の日程がましきっずの稽古日と重なることになった小学4年生の男の子(たけるくん)。
いつもおとなしく、とても一生懸命セリフも覚え、立派に舞台を務めたたけるくんでした。
その帰り道、母親の運転する車の中で「この子がこんなに必死に訴えるところを見た事が無い」と母親も驚くほど「大泣き(ギャン泣き)」して、「なんで辞めなきゃならないの!勉強も頑張るから、ましきっずを辞めさせないで〜!!」と切々と訴えたそうです。お陰で退団は撤回に!
今も元気に中一のお兄ちゃんと通っています。
普段はもの静かですが小さい身体に計り知れない感受性を秘めた、頼れる団員の一人です。
 
Q⑨ 今後の公演予定を教えてください。
 
3月9日10日(土日)第二回公演を開催。タイトル「バルーンストーリー」
子ども達が考えた「風船にまつわる物語」を、ましきっずサポーター&演出家の松本眞奈美が
書き上げた劇団オリジナルの脚本。
今回は益城町文化会館が改修工事中のため、きやま座(公民館)で9日(土)18時から10日(日)11時から14時から(3回公演)。
入場無料。予約をお願いします。応援してください!
 
Q⑩ 政木さんは子どもたちへの指導だけでなく、ご自身もさまざまな活動をされていますが、今後予定されている朗読のイベントなどをご紹介ください。
 
2月27日(水)19時半〜レストランバーC.I.Bにて「音楽職人矢賀部竜成」さんとコラボ
4月14日(日)14時〜森都心プラザで(フルートと箏と朗読のアンサンブル)「ことはのね」公演
10月12日(土)嘉島町民会館で第4回「大人のための絵本朗読会」開催
他にもちょこちょこ朗読しています(笑)
 
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