熊本県警察本部 交通部 交通企画課の荒尾由実さん

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
熊本県警察本部 交通部 交通企画課の荒尾由実さんに交通安全にまつわる話を伺いました。

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●ご出演者のプロフィール
名前 : 荒尾由実(あらおゆみ)
所属 : 熊本県警察本部交通部交通企画課
プロフィール
平成27年9月より交通企画課交通事故防止総合対策室勤務
主に交通安全教育・交通安全広報関係を担当
「歩行環境シミュレータ」を使用しての交通教室を県内で実施中
女性白バイ隊・DJポリスの経験有り
 
Q「熊本県警察本部交通企画課」の基本情報をお願いします。
 
所在地住所 : 熊本市中央区水前寺6丁目18-1(県庁新館)
問い合わせ : 096-381-0110
課員数 : 課長以下18人
仕事内容 : 熊本県内の交通警察運営に係る総合企画調整
「交通事故を1件でも減らすため」交通事故の統計や分析結果を踏まえて、交通事故防止に効果のある対策を行っています。
 
Q 今年の県内の交通事故死者数について教えて下さい。
 
本年に入りまして、3月24日現在、
人身事故の発生件数 935件(-172件)
死者数 13人(-1人)
負傷者数 1183人(-205人)
と、昨年同時期に比べ、いずれも減少しているものの、真の目標のゼロにはまだまだほど遠い状況です。
死亡事故の特徴は、全体の死者に占める高齢者の割合が6割以上と高くなっており、中でも歩行中に亡くなる割合が高くなっています。
また、高齢ドライバーに主な原因がある事故も発生しており、高齢者の事故防止対策が喫緊の課題となっています。
 
Q この春の交通安全への取り組みについてお願いします。
 
例年新入学期に実施されていた「春の全国交通安全運動」は、本年は統一地方選挙に伴い、5月11日から実施することになりました。
しかし、4月の新入学期は、新入学児童が、保護者の手を離れ、初めて交通社会に参加する時期です。
子供を交通事故から守るためには、入学初期に実践的な交通安全の指導・教養を行い、子供自身に自覚と交通マナーを身に付けさせる必要があります。
そこで、熊本県では、4月8日(月)から4月15日(月)までの8日間を新入学期における子供の交通事故防止対策強化期間として設定し、学校や関係団体と連携して、主に、街頭における交通安全指導や保護誘導活動を推進するとともに、通園・通学路の安全確保、効果的な交通安全教育を推進することとしています。
 
Q「春の全国交通安全運動」(5月11日~20日)について、詳細をお願いします。
 
春の全国交通安全運動は、5月11日(土)~20日(月)の10日間実施されます。
運動の重点は4点です
1点目は、子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止
2点目は、自転車の安全利用の推進
3点目は、全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
4点目は、飲酒運転の根絶
となっています。
最終日の5月20日(月)は「交通事故死ゼロを目指す日」です。
全国的に見ると、交通死亡事故がゼロだった日は、これまで1度もありません。
必ず、日本のどこかで死亡事故が発生しています。
この運動を機会に是非、ご家庭や職場で交通事故防止について、話し合っていただけたらと思います。
また、5月13日(月)午後1時30分から,ホテル熊本テルサにおいて、「第34回交通安全県民大会」が実施されます。
音楽隊の演奏もありますので、お近くの方は見学に来られてください。
 
Q 全国的に有名になった、熊本県警察の電光掲示板ですが、最近のヒット作、話題作を教えて下さい。
 
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ドライバーに交通安全について印象付け(インパクトを与える)を行うために流行語等を取り入れた表示を行っています。
これを見て、「クスッ」と笑いつつ、交通安全について少しでも考えていただければと思います。
 
Q お仕事を通じての苦労、やりがいとは何ですか?
 
●苦労
・事案発生時には、昼夜を問わず呼び出しに対応しなければならない
・男性が多い職場で、女性が活躍するためには、男性に負けないモチベーションを維持しなければならない
 
●やりがい
・住民から感謝の言葉を貰ったとき(高齢者・子供等から)
・交通事故発生件数や死者数が減少したとき
 
Q これまでのお仕事を通じてのもっとも印象的なエピソードは何ですか?
 
女性白バイ隊(ホワイト・ウィング)としての活動
DJポリスの活動
県警ツイッター
 
Q 最後に、熊本県民にPRしたいこと、今後の活動予定、お知らせ等ありました教えて下さい。
 
熊本県では、「横断歩道止まって渡す『思いやり』キャンペーン」を県民運動として実施しています。
ドライバーは、横断歩道を横断しようとしている歩行者がいる場合、横断歩道の「手前」で一時停止し、かつ歩行者の通行を妨げないようにし、歩行者に対して「手を前に出して合図」するなどして安全に横断させてください。
歩行者も、横断しようとする際は、通行車両に対して横断の意思を「手を前に出して合図」して伝えるようにしましょう。
なお、横断時の死亡事故の特徴の一つとして、6割以上の歩行者が「左」から進行してきた車両と衝突していることから、歩行者は「道路中央付近まで横断した後は、左から車が来ていないかもう一度確認しましょう。
 
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