映画「クロノス・ジョウンターの伝説」

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キネマのススメ

 
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、今週金曜日・5月17日から公開される「クロノス・ジョウンターの伝説」です。
大ヒット映画「黄泉がえり」でお馴染みの、熊本が誇るSF作家、梶尾真治さん。
熊本日日新聞に連載された「黄泉がえり」続編となる小説「黄泉がえりagain」が先日出版され、大ヒット中です。
話題作の多い作家梶尾さんですが、その多くの作品の中でも、ファンが多いのが1994年から書き続けられている短編小説シリーズ「クロノス・ジョウンターの伝説」。
“クロノス”とは、ギリシャ神話に登場する「時の神」、“ジョウント”とは、アメリカのSF作家・ベスタ―の小説に登場する超能力で、精神の力によって瞬間移動することができる能力のこと。
つまり、「クロノス・ジョウンター」というのは、“時を瞬間移動できる装置”、いわゆる「タイムマシン」のことです。
小説には、この「クロノス・ジョウンター」をめぐる様々な人々の恋愛や人間模様が描かれているんですが、今日ご紹介する映画は、シリーズの中でもファンの多いエピソード「吹原和彦の軌跡」が原作となっています。
 
主人公の吹原は、ある会社で、時間軸圧縮理論を使って過去へ飛ぶことのできる装置「クロノス・ジョウンター」の開発に携わっています。
彼は、毎朝通勤で通る花屋で働く、来美子という女性にひそかな思いを寄せていましたが、来美子は突然の事故に巻き込まれ、亡くなってしまいます。
嘆き悲しむ吹原は、来美子を救うため、実験段階である「クロノス・ジョウンター」へ乗り込みますが、実は「クロノス・ジョウンター」には、重大な「秘密」がありました。
それは、過去にとどまれるのは、極めて短い時間ということ。
そして、もうひとつ、「クロノス・ジョウンター」を使うものに、大きなリスクを伴う「ある現象」が起きてしまうのです。
吹原は、その「リスク」を承知で過去へ戻ります。
果たして吹原は、来美子を救うことができるのでしょうか?
「クロノス・ジョウンター」は、未来を変えることができるのでしょうか?
 
主人公の吹原を演じるのは、アニメ「進撃の巨人」などで知られる、人気声優・下野紘。
今回初めて、実写映画での主演を務めています。
ヒロインの来美子には、ゼクシィCMガールで注目を集める、井桁弘恵が扮します。
監督は、実写映画をはじめ、パペットアニメーションやミュージックビデオ、デジタルコンテンツなど、幅広いジャンルの映像作品を手掛ける、蜂須賀健太郎です。
 
原作の小説「クロノス・ジョウンターの伝説」は、人気劇団のキャラメル・ボックスが、シリーズのそれぞれを舞台化していてDVDがでていますし、2005年には、シリーズのいくつかを原作として「この胸いっぱいの愛を」という映画も作られています。
今回の映画と合わせて、過去の映像作品を見比べてみるのもおすすめですよ!
 
今日ご紹介した映画「クロノス・ジョウンターの伝説」は、
■Denkikan
で、今週金曜日・5月17日から公開されます。
 
なお、5月20日(月)には、原作者・梶尾真治さんと蜂須賀健太郎監督によるトーク・ショー行われます。
5月20日(月)の午後6時40分の回終了後にトークショーの開催となります。
詳しくは、Denkikan 096-352-2121 まで、お問い合わせください。
 
「クロノス・ジョウンターの伝説」オフィシャルサイト
 
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