特集

自動車保険の現状って・・・

 車社会のいま、仕事でもプライベートでも 自動車に乗らないで過ごす・・・というのは難しいですね。

その便利さゆえ、家から近いコンビニやクリーニング店すら車を使ってしまう。

これはドライバーあるある!かもしれません。

とりわけ 梅雨の時季、見通しが悪くうっかり事故を起こしてしまった、なんてこともあるかもしれませんね。

そこで、今日のテーマは103年の歴史がある〝自動車保険について〟お届けします。

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「情報とせんたく」の代表でFP、保険にも精通された吉井靖男さんにお話を伺いました

Q.任意で加入する自動車保険について改めて教えてください

吉井さん→自動車保険に最初に加入すると、誰しも6・7等級からスタートします。

事故を起こすと徐々に下がっていって一番下は1等級に、

逆に事故を起こさない優良ドライバーと言われる人は(一番上の)20等級になります。

となると、保険料も当然違ってきますよね。

一つの例ですが 1等級 ¥164,000/年なのに対し、

20等級ですと ¥37,000/年となり、その差額は¥127,000にもなります。

約4倍弱ということになりますね・・・

Q.もともと自動車保険ってどのように生まれたんですか?

吉井さん→1914年(大正3年)に日本で自動車保険が誕生しました。

まだ現在の主要なメーカーが設立されていなかった時代なので、

車自体 一部の富裕層が所有している非常に高価な乗り物でした。

この高価な財産を補償するために生まれたのが〝自動車保険〟です。

その後、時を経ながら車社会の進展とともに、対人賠償、対物賠償など、

万が一のときに備え補償がつくようになり、交通事故を減らす目的で変貌を遂げていった感じです。

Q.交通事故を減らす目的で〝自動車保険〟が生まれたという経緯は知りませんでした

吉井さん→私が26年間保険に携わってきて感じるのは、

ある種 統計学のようになりますが、事故を起こす要素っていうのがあるように思うんですね。 例えば

①家族を乗せて運転するとき < 一人で運転しているとき

②ベンツなどの外車高級車 < ファミリーカーや軽自動車

③洗車を自分でする人 < ガソリンスタンドなどに洗車・掃除を任せる人

やはり事故が多い人、事故を起こす場合には少なからず特徴があるように思います!

Q.確かに・・・この3つの事実を突きつけられると、妙に納得するところがありますね

吉井さん→車の運転をする際、どうやったら事故を防げるか、

これを機会に考えてみてもいいかもしれませんね。

事故を起こせば、等級が下がる、保険料も上がる、色々とお金もかかります。

〝交通事故を減らそう〟という意識をドライバー自身が持つことで変わっていくところはあると思いますよ。

それともう一ついいですか?2020年東京オリンピックに向け、

いま政府が動いていることとして自動運転の車を増やそう!という動きがあります。

車も 次第に、人でなく自動運転(機械任せ)になってくるでしょう。

そうなると事故を起こした場合、責任は誰がとることになるでしょう???

自動車保険も近い将来、見直されてくると思いますよ。

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wobbly自動運転の車と、人が運転している車の事故ですと、責任がどうなるのか過失はどちらにあるのか、

という問題も出てくるでしょうしね・・・車のメーカー側も保険料をどういう負担にしていくか考えないといけませんね。

まさか将来的な自動車保険の話までになるとは思ってもみませんでした。

吉井さん、今日もお世話になりましたー

 

*編集後記*

自動車保険ー歴史をたどっていくと色々な発見がありました。

交通安全についても同時に学ぶことがありましたね

(私個人は)自動車保険は大きな事故を起こした時に備えるもの・・・という意識でいたんですが、それも間違いでした。

事故を起こさないために払う=交通安全預け金のような感覚でいた方が良いのかもしれない・・・

今日からそう思い改めることにします!

無駄な出費を抑える一番の方法は〝安全〟であることですから。

 

<取材・文  前園 絵吏>