気になる労働環境の悩み、誰に相談すれば?!
9月も残すところ今日を除いて3日…なんですね
最近飲み会の帰りに歩いて帰っていると(そこ30分ほどの距離なんですが)これまで半端なく汗をかいていたのに、今は涼しいを通り越し肌寒ささえ覚えるようになり、やっぱり秋だ!と実感します。気を抜いて風邪をひかないようにしないと。
さて、今日の取材先は熊本市西区春日にあります弁護士法人「田中ひろし法律事務所」
代表弁護士で熊本県弁護士会所属 田中裕司先生に、労働環境問題について聞いてきました。
Q,職場の労働条件が「求人票」や雇われる前の面接のときと、実際に働き始めてからで違う・・・
という声をたまに耳にします。例えば、月〜金のフルタイムで採用されたのに、
土曜日の勤務も課せられるようになったという場合、改善にもっていけるのでしょうか?
田中先生→正社員でなくアルバイトやパートでも、採用になった場合「労働条件通知書」というものを雇用主から(労働者へ)渡されます。どこの会社にも『就業規則』というのがあって、それに則って「労働条件通知書」が出されるんですね。これは労働基準法に定められていることです。
雇い主からもらった「労働条件通知書」に書かれていない事柄や、明らかに契約に関わりのない業務などがあった場合、労働基準監督署に相談することも可能です。
Q,「求人票」には9時〜の勤務と書かれていたのに、実際には8時に入って清掃し仕事をしなくてはならない…など、働き始めてから見えてくる部分もあると思うんですよね。こういう場合、誰に相談したらいいのでしょうか?
田中先生→(悩んだり困ったりしているのであれば)まずは上司に相談して、職場でうまく時間をずらしてもらうよう掛け合ってみること、ですね
それで改善できないようなら、職場に労働組合があれば、そこに相談に行くのもアリだと思います。
もちろん、労働基準監督署や弁護士などに相談してもらってもいいのですが、これはあくまで最終手段として考えた方がいいかもしれません。その際は、仕事内容や勤務した時間などを証明できるもの(タイムカードなど証拠になるもの)が必要になってきます。
まずは職場の上司や同僚、仲間に相談してみて、一番自分にとっていい方法を考える、無理せず動いてみることが大事かもしれません。
田中先生、ありがとうございました
熊本は(他県に比べて)中小企業が多いです。働きやすい環境づくりというのは、風通しのいい職場であったり、人間関係がうまくいってたり、勤務時間や休みが選べる・自由がきいてもらえる、ところだったりするのかもしれません。となると、労働者の日頃の行い(勤務態度)も大事になってきますよね。
中にはすぐには改善できない問題もあるかもしれませんが、よりよい労働環境を作っていく努力はしてみてもいいのではないでしょうか?
今日は労働問題について取材をしました
<取材・文 前園 絵吏>