2018年10月13日「第11回 徴兵検査」

初めて教職に就いた大正5年5月、四三は郷里熊本の菊池で徴兵検査を受けた。適齢の20歳はとっくに過ぎ、数え年26歳。一緒に検査を受けた青年たちをはじめ、軍医や兵士もマラソンの金栗を知っていて、「お前が金栗か」と、鍛え抜かれた見事な体を見て目を細めた。

口頭試問でも、四三には「兵隊は1分間に何歩歩くか」、「オリンピックで、外国人の体格はどうだったか」など特別な質問が出て、面接は普通の2倍近くも時間がかかった。

検査が終わり、結果が発表されると、兵隊としての素質十分と思われた四三は、どうしたことか第一乙種、つまり不合格だった。

この続きは、ポッドキャストでお楽しみください。

番組内容

日本人初の
オリンピック選手
金栗四三のものがたり

毎週土曜 10:55~11:00
【出演】本田みずえ

熊本に生まれた、日本初のオリンピック選手。箱根駅伝や熊日30キロロードレースの創設をはじめ、マラソンの普及と女子スポーツ振興に偉大な足跡を残した金栗四三の生涯を紹介します。

玉名市役所 金栗四三PR推進室