2018年10月6日「第10回 初めて教壇へ」
ベルリンオリンピックの夢を奪われた四三は、4年後を目指して新しいスタートを切った。しかし、ただ走ってばかりいるわけにもいかない。嘉納治五郎校長の世話で、大正5年、鎌倉市の神奈川師範学校に地理の教師として初めて赴任した。
四三は着任した日から生徒たちの先頭に立って走りだした。「国宝」ともいうべき四三の名声と人懐っこい笑顔をしたって、徒歩部員はたちまち3倍に増えた。授業で時間が余ると、四三は「人生は誠意と健康が第一。第二が広い知識だ」と人生論を説いた。
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