2018年12月1日放送「第18回 女子体育の振興」
アントワープから帰った四三がまず考えたのは、女子体育の振興だった。帰国の途中、敗戦後のドイツで見た女性たちのスポーツに親しむ姿が強烈に焼きついていた。「女性とスポーツ。国力の源泉ここにあり」と、四三は女性スポーツの普及に走りだす。
四三の考えに共鳴した嘉納治五郎が「それならば」と推薦した東京女子師範学校に、四三は大正10年1月から勤めた。まだ走り続けたい四三は「講師として」と望んだが、高橋清一校長は「ぜひあなたに担任してほしいクラスがある」と丙午の娘たちの指導を依頼。お転婆さんたちを見事な手綱さばきで手なずけた四三は、たちまち「われらのパパ」と生徒たちから慕われるようになった。
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