2月12日 広安西小学校 井出文雄校長先生②
前回に引き続き、
広安西小学校の井出文雄校長先生にお話を伺いました。
益城町の指定避難所でもあった益城町立広安西小学校は、
震災直後は、学校内におよそ、800人、
運動場に車がおよそ200台ほどが止められ、
多くの方々の避難生活の場となっていました。
1ヶ月ほどの休校を経て、5月9日に学校を再開した際には、
親御さんたちの状況も一変していたそうです。
「仕事の都合で送り迎えができないので、学校を休ませます」
という保護者の方の言葉がきっかけで、
授業が終わった後から親が迎えに来るまでの間、
子供たちを預かる「放課後子ども教室」を始められました。
井出校長先生のお話を聞き進むにつれ、
困難な状況の中でも子供たちやその保護者、
先生たち、ボランティアの方々など、
みんなにとっての最善を考え、工夫し、
行動していた先生たちの熱い思いが伝わってきました。
益城町立広安西小学校 独自のこういった動きは、
今まで学校を訪れたボランティアの方達との
交流の中から生まれたんだそうです。
物資などの交流を通して、次第に”人と人との交流”に変化していったんですね。
今回、ボランティアに頼るべきところは頼り、地域と密になり、
ピンチをチャンスに変えようという井出校長先生の
一生懸命な姿勢が、たくさんの方に伝わって、
”心の繋がり”が生まれていったんだなと感じました。