24.4.13 あそあそ探検隊

カテゴリー
むらおかしょうこのあそあそ探検隊

【ご出演】
今週は、環境省阿蘇くじゅう国立公園管理事務所に在席していたレンジャーの
山下淳一さんにお話を伺いました。

s-IMG_7714.jpg


☆山下淳一さん
2024年3月まで環境省阿蘇くじゅう国立公園管理事務所に在席していたレンジャー。
今回、ゆっくりのんびりASO大陸に出演して下さったのは、
草原の大事さ、今の現状を皆さんへお知らせしたかったからだそうです。

☆環境省のお仕事
阿蘇くじゅう国立公園の管理、保護・利用等が主なお仕事です。
自然に相対するのではなく、循環する仕組みを作っています。
山下さんの4年間の活動は、国立公園の保護が主でした。
景観を守るということでミヤマキリシマや登山道の保全をしていました。
それに加え、大きかったのが草原の保全。
「高齢化、少子化で草原をどうやって守っていくのか」というのがテーマでした。
そこで山下さんは、「何に困っているのか?」というところに焦点を当て考えていました。
つまるところ、それは野焼きの危険性にありました。

☆環境省の働きかけによる改革
野焼きは火を扱う業務。物や人に魔の手が伸びる危険性も捨てきれません。
環境省は野焼きに関する保険を制定できないかと保険会社等に働きかけを行い、
2023年、ついに「野焼きの賠償責任」が出来て、人々は安全に野焼きに関われるようになりました。
制定されたことは勿論、この出来事に関われたことはレンジャー冥利に尽きると言います。

☆阿蘇の草原再生への期待は?
無理なく草原を守っていくには、経済活動しながら草原を維持できるか?という事が重要になります。
地元の人が草原で仕事を出来るような環境を作ることが大事です。
しかし、世の中を見たときには水や脱炭素とか注目されていて、多少向かい風。
ですがそういう活動を理解し、関わってくれる企業・個人にサポートができるような
仕組みを作っていければ、その先の目標にもつながっていくと、山下さんは語ります。

 

番組ホームページ