24.5.18 あそあそ探検隊

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むらおかしょうこのあそあそ探検隊

【ご出演】
今週はあか牛シリーズについて、
東海大学 総合農学研究所 所長 教授の今川和彦さんにお話を伺いました。

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☆今川教授プロフィール
東海大学 総合農学研究所所長 教授 今川和彦さん。宮城県出身。現在71才。
田んぼのど真ん中で牛と暮らす農家の育ちで、強い農業を学ぶために渡米。
毎日、カウボーイを務めながら牛を眺め、1300頭いるうちの800頭の牛の特徴や、
行動様式に気づいた1年半分をレポートにまとめ、ネブラスカ州立大学へ提出。
それが評価され、大学院生に。
在学中、論文を17本書き、現在もネブラスカ州立大学で記録は破られず。
研究を続けたいという思いから18年間、アメリカで自分のラボを持ちながら研究を重ねた後、
1997年4月から東京大学の准教授として招聘、日本に戻り、のちに教授に。
そして…2018年。熊本、東海大学の教授として迎えられたそうです。

☆現在の研究
①どうやって妊娠牛を増やすか
②哺乳類の胎盤の研究
③悪性リンパ腫の撲滅
④阿蘇の次の千年を作るため、それを科学的に証明すること
これらが現在の主な研究内容だそうです。

☆「今回のあか牛シリーズは 次の千年に向けて・・」
千年もの間、草原にあか牛が放牧され守られてきた草原。ならばそのままのやり方を積極的に用いて、
従来通りあか牛に糞、尿をだしてもらい草原に肥料をあたえてもらう。
その科学的な根拠を証明できれば、次の千年の礎になると考えているそうです。

☆目的は?
熊本であか牛を飼いたいと思う農家が増え、きちんと評価され、それからあか牛を全国に広げたいそうです。
それには草原が必要。あか牛は春から秋にかけ草原ですごし冬は里(牛舎)で乗り切り、
そして出産し春にまた草原へと戻るサイクルがとても重要だと話します。。

※日本での牛の頭数 黒毛:約190万頭 ホルスタイン:約200万頭 あか牛:約2万頭

☆メタンガスについて
牛は藁をたべ草を食べて消化しそこから栄養を吸収するので結果としてはどうしても
メタンが出ます。メタンを出さない様にするということは、牛は消化できなくなるということ。
昨今のこの話題については、外国と日本とのアニマルウェルフェアとの違いで
環境問題になっているのだと、教授は言います。
 

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