24.12.14 あそあそ探検隊

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むらおかしょうこのあそあそ探検隊

【ご出演】
今週は、阿蘇世界文化遺産登録に向けての取り組みを紹介。
お話を、阿蘇草原再生千年委員会 委員長で、熊本学園大学元学長の坂本正さんに伺いました。

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☆世界文化遺産と阿蘇
世界文化遺産とは、人の手の入った、世界的に保全し、残す価値がある遺産のことです。
皆さんご存じの阿蘇山は、カルデラの中に人が住んでおり、野焼きをして草原を作り出しています。
その景観は勿論のこと、住む人々のライフスタイルそのものが、世界に誇れるだけの価値があるんです。
しかし、その価値を理解している人は日本でも少なく、海外からすれば、そもそも草原が何なのだ、という話。
したがって今はその価値を一人でも多くの人々に認識してもらう活動をしています。

☆阿蘇世界文化遺産 東京シンポジウムの報告
東京にいる熊本県人会をメインに、東京周辺に住む阿蘇に興味がある人が参加して行われたシンポジウム。
討論会のあと、会長さんは「阿蘇が最も価値があるものである」とおっしゃったそうです。
TSMCが来るきっかけになったのは阿蘇が作った綺麗な水。そしてその水は草原によるものです。
野焼きが水を育て、草原が保水力、CO2の固定化もしているんです。
昔の人がやってきたことが再評価され、それを受け継いだ今の阿蘇の生活も価値のあるものだといいます。
世界のどこを探しても見つからない唯一の原風景、草原、文化。それを世界へ発信したいと語ります。

☆他県からも阿蘇世界文化遺産へ応援
福岡の経済界の方々からも「阿蘇は九州の宝だ」と言われるようで、
阿蘇がダメになると九州はダメになる、とまで言わしめる魅力があるようです。
それが理由化は分かりませんが、阿蘇の野焼きボランティアに参加する方は福岡の方が多いそうです。
このまま順調に、阿蘇の魅力と価値が、多くの人に知れ渡るといいですね。

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