リハビリテーションセンター熊本回生会病院 鬼木泰成先生

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
2020年東京オリンピック・パラリンピックに、選手村総合診療所の整形外科医師として参加されるリハビリテーションセンター熊本回生会病院の鬼木泰成先生がゲストでした。

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●ご出演者のプロフィール
 
名前:鬼木泰成   (おにきやすなり)
 
所属・肩書き:
リハビリテーションセンター熊本回生会病院診療部長
一般社団法人熊本県バスケットボール協会副会長医科学研究委員
熊本ヴォルターズチームドクター
熊本保健科学大学整形外科客員教授
日本整形外科学会認定スポーツドクター
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本・熊本臨床整形外科学会理事
 
専門:スポーツ整形外科全般膝、足関節靱帯損傷
趣味:スポーツ観戦仕事役職上バスケットボールが多い
 
Q リハビリテーションセンター熊本回生会病院の概要を教えてください。
 
1977年4月1日開院
許可病床数161床病棟3階一般病棟61床4階回復期リハ病棟50床5階回復期リハ病棟50床
診療科目リハビリテーション科整形外科内科循環器内科脳神経内科外科
麻酔科(標榜医:宮本千里)放射線科歯科・口腔外科
住所・電話〒861-3193熊本県上益城郡嘉島町鯰1880
電話:096-237-1133FAX:096-237-2252
診療時間9:00~17:00(平日)9:00~12:30(土曜日)
受付時間8:30~11:00
休診日日曜・祝日
整形外科9名内科1名麻酔科1名歯科1名の常勤医師
神経内科2名外科1名の非常勤医師
 

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Q 鬼木先生の日頃のお仕事の内容について教えてください。
 
外来病棟診療と手術
熊本ヴォルターズの選手のメディカルチェック、診察、治療
熊本県バスケットボール協会副会長業務大会視察大会役員
スポーツ関連学会での講演、発表、会議出席(国内外)
熊本保健科学大学学生講義
熊本県教育委員会からの講演依頼
日本・熊本臨床整形外科学会への参加
 
Q 鬼木先生は来年開催される2020年東京オリンピックにドクターとして参加されるそうですが、オリンピックのドクターにはどうすればなれるのでしょうか?
 
2018年7月に日本臨床スポーツ医学会を通じて、JISSより日本で40人、ポリクリ整形外科医の募集があることが通知され、条件は、日常診療におけるスポーツ医学実績、外国人診療経験の有無を元にまずは当学会代議員の先生を優先に推薦すると連絡あり。
スポーツ医学に精通した大学教授、センター長などからの推薦とあわせて、応募し、抽選の結果で候補が決定する。
条件(ボランティアとしての活動、情報保護の意志確認など)の提示があり、承諾が得られた医師が、選出される。
 
Q オリンピックのドクターはボランティアだと伺っていますが、鬼木先生が志願された動機、理由を教えてください。
 
今回の東京オリンピックパラリンピックは4年に一度の大会ではなく、自分が参加できる一生に一度の大会になるという気持ち
今回の経験で得られるものを、熊本の子ども達、スポーツ選手に活かしたいとの気持ち
お金では買えない貴重な体験であるため
選出されたことへの名誉
 
Q オリンピック開催前後およびオリンピック開催中のオリンピックドクターのお仕事について教えてください。
 
7/14から9/9まで
その間の最低10日間
7時~23時2シフト制(ER24時間体制)
選手村診療所別村派遣もあり得るとのこと
他国の選手、コーチ、スタッフ、家族の診察、治療、コンサルト
内科、整形外科、救急科、眼科、歯科、精神科、女性アスリート外来、皮膚科、泌尿器科(パラ期間中)の共同チームのべ1800名整形外科は61名でローテーション
理学療法部門、放射線部門、薬剤部門、臨床検査部門のスペシャリストも在住
放射線部門:MRI2台単純X-pが常設、整形外科には複数台のエコーも配置
CTは被曝の関係で、外国人には受け入れが悪い
 
Q 日本代表選手を診る機会もあるのでしょうか?
 
全くない、日本代表ドクターは本業務には携われません。多国間の情報保護のため。
 
Q オリンピックは2020年7月24日から開催されるということで、あと約9ヵ月になりましたが、それまでに研修などは予定されているのでしょうか?

すでに2回ほど,顔見せ、概要講習会あり
今後も5回ほど予定あるも、日程は未定
選手村完成後に現場を実際に使用した模擬診察講習会あり
 
Q オリンピックと言えば、ドーピングの問題なども関わってくると思いますが、通常の診療との違いはどんなことが予想されますか?
 
投薬に関しては、すべてスポーツファーマシスト(スポーツに精通した認定薬剤師)の管理下でされます。
ドーピングコントロールは、医師ではなく、専門の係員。
 
Q 最後に現在のお気持ちをお聞かせください。
 
自分でも未知なことが多く、やる気と不安が混在しています。
しかし、なかなか無い機会ですので、一言一句、一挙手一頭足、真剣に取り組んで行きたいと思います。
そしてその経験をその後の臨床に活かして、子ども達、スポーツ選手たちに伝えていきたいと思います。
応援よろしく位お願いします。
 
今日のゲストは、2020年東京オリンピック・パラリンピックに、選手村総合診療所の整形外科医師として参加されるリハビリテーションセンター熊本回生会病院の鬼木泰成先生でした。
 
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