熊本県産の乾燥野菜を使用したオリジナル「防災食」

カテゴリー
月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
熊本西区役所 総務企画課 地域班主幹兼主査の木村彰さんと、マンマ代表の石井友美さんに熊本県産の乾燥野菜を使用したオリジナルの「防災食」についてお話を伺いました。

名前:木村彰
所属・肩書き:西区役所総務企画課地域班主幹兼主査
平成9年4月に入庁、令和元年10月より現職。
熊本地震では、市総合体育館等、学校再開後の拠点避難所の開設、運営に関わる。
 
名前:石井友美
所属・肩書き:マンマ・代表
平成29年~乾燥野菜の委託販売業務を開始。
平成31年~は全国へ青果流通販売も行っております。
 
Q① まずは「熊本西区役所」の基本情報を教えて下さい。
 
〒861-5292
熊本市西区小島2丁目7-1
開庁日時:月~金曜日午前8時30分から午後5時15分まで
(土曜、日曜、祝日、年末年始除く)
 
Q② 改めて、熊本市西区の熊本地震での被災状況を教えて下さい。
 
(木村)区ごとの被災状況の統計はありませんが、熊本地震の発生直後の119番通報に対し、災害・救助・救急等の対応は、西区では、地震に伴う火災に1件、また、12件、26名の救助活動を行い、救急出動件数は140件でした。
また、避難所は計46ヶ所開設され、平成28年7月22日に西部公民館を最後に閉鎖しましたが、全避難所閉鎖は、5区の中では最も早くできました。
 
Q③ この度、熊本県産の乾燥野菜を使用したオリジナルの「防災食」を開発されたとのことですが、開発にあたっての経緯を教えて下さい。
 
(木村)かねてから、自分の前任者が西区の豊かな農水産物を活用して新たな商品開発をしたいとの思いがあったところ、熊本地震の復興基金を財源とした事業を予算化することとなったため、防災食を作ることとなりました。
熊本地震での経験上、避難所では、野菜を食べる機会が少ないため、手軽で簡単に調理でき、アルファ米やパックご飯を美味しく食べることができる雑炊の素や野菜スープの素を試作し、3回の試食を重ね、最終的には、和風味の雑炊の素とトマト味の雑炊の素の2種類を作製しました。
 
Q④ この防災食は民間企業の方との共同開発とのことですが、どちらの会社様との協力でしょうか。
また、開発にあたっての重要視した点や、工夫した点、苦労した点などあれば教えて下さい。
 
(木村)業務の委託先はマンマさんで、その代表の石井さんから、試作品のレシピの作成はふりかけの元祖である「御飯の友」で有名な㈱フタバさんにお願いするのはどうかという提案がありました。
西区内にある会社でもありますし、100年以上「御飯の友」を作ってきたフタバさんなら、おいしい「防災食」が期待できると思い、石井さんにお任せしました。
 
(石井)災害時の避難所では、仕方がないことですが冷たいお弁当が出ることが多いと聞いたことがありました。
しかし、そんな時だからこそ温かくてホッとできるような防災食にしたいと思いました。
お弁当では栄養も偏りやすく野菜不足になってしまうので、野菜を沢山摂れるよう野菜の量と組み合わせを工夫しました。
災害時の心理状況によって味覚はどうなるのかなどを相談しながら味の濃さはどのくらいにしたらいいか、風味の強い野菜はサイズやカット方法をどうするかなどは苦労した点です。
 
(木村)今回の防災食ができあがるまで、3回の試食会を行いました。
西区役所には防災の担当職員や農水産業部門の職員もいるので、毎回10人前後で試食を重ねました。
石井さんが持ってきた試作品をみんなで食べたんですが、子どもからお年寄りまでいろいろな年代が避難してくる避難所で食べる防災食はどんな味、食感がいいかを想像しながら、職員みんなが自分勝手に石井さんにいろいろな意見を言っていたので、それをまとめ上げるのは難しかっただろうと思います。
しかし、持ってくるたびに、想像を上回る美味しさの「防災食」が出来上がってくるので、試食会を楽しみにしていた職員もいました。
最後の試食会の時に、トマト味の雑炊の素のスープに茹でたパスタ麺を入れ、スープスパゲッティにして食べると美味しいと石井さんから提案がありました。
自分が長い間避難所運営に関わっていた時も、ごはんやパン以外の主食を防災食として食べるという発想が全くなかったので、衝撃を受けました。
あと、平常時に食べても美味しいということは、普段使いできるので、家庭で常備しておけば、勝手にローリングストックでき、便利で使える「防災食」を作っていただけたと思います。
 
Q⑤ 現在、この防災食にはどのような種類がありますか?
また、私たちが手に入れる(購入する)ことは出来るのでしょうか。
更に今後種類が増える予定があれば教えて下さい。
 
(木村)令和元年度は試作品として、熊本県産の野菜を使った和風味とトマト味の2種類の雑炊の素を作製し、令和2年度は西区産の野菜を使った雑炊の素を作製する予定です。
令和元年度分については、各校区に配布し、賞味期限が切れる令和3年3月までに試食する等、活用方法を各校区で検討してもらうこととしたため、在庫は残っておらず、一般の方が「西区役所が作った防災食」として、入手、購入することはできません。
 
(石井)「防災食」のラベルとは違いますが、レシピが同じものであれば、レシピ開発元の(株)フタバさんで購入可能です。
田崎市場横の新社屋2階と、(株)フタバさんのネットショップにて購入することができます。
今後、西区役所のご要望と許可があれば、防災食のラベルで(株)フタバさんが販売の対応をしてくださるとのことです。
 
(木村)また、新型コロナウィルスの影響で見通しはわかりませんが、令和3年4月には各校区で防災訓練がある見込みで、今年度の西区の野菜で作る分については、防災訓練に参加した人に試食してもらい、家庭で備蓄する場合、いくらなら購入するか等、商品化に向けたアンケートを取りたいと考えています。
今後種類が増えるかは、今のところわかりませんが、西区産の野菜を使った試作品を作るので、その野菜を活かしたレシピ等も検討できればと考えています。
 
Q⑥ 最後にラジオをお聴きの皆さんへメッセージ、PRをどうぞ。
 
(木村)西区には、みかん、海苔、玉ねぎ、キャベツ、れんこん、トマト等、豊かな農水産物が栽培されています。
熊本地震の復興基金を活用するため、防災食として商品開発しましたが、今後、西区の美味しい野菜を使った普段使いができる雑炊の素を作り、みなさんの食卓に並ぶよう、商品開発や販路の確保をしていきたいと思います。
同じレシピの雑炊の素がフタバさんでも購入できるということなので、実際食べていただいて、ご意見等がありましたら、西区役所までご連絡いただけると幸いです。
 
 
-----
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
詳しくはここ↓

FMK Morning Glory

「熊本の朝をさわやかに!」を合言葉にお届けしています。
毎週月曜~木曜の 7:30~10:34
パーソナリティ
月曜・水曜 長木真琴
火曜・木曜 松村奈央
番組ホームページはこちら