「この映画を見逃すな!2022映画界大予想大会」

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キネマのススメ
毎週、番組おススメの映画をご紹介しています「キネマのススメ」。
今日は、今年最後の「キネマのススメ」ということで毎年恒例のスペシャル・バージョン!
スタジオにゲストを迎えてお送りします。
題して、「この映画を見逃すな!2022映画界大予想大会」!!
 
スタジオのゲストは、この企画11回目の登場。
熊本日日新聞の映画評論コーナー「熊本シネマレビュー」の執筆者。
月に1回のスペシャル・プログラム「月刊行定勲」では、行定勲監督と一緒に番組に出演しています。
FMK一番の「映画好き」、きべとしおさんです。
 
岐部:おはようございます。ついに11回目の登場、年末の風物詩のこの企画「映画大好き」のきべとしおです。
よろしくお願いします。
 
Q① 今年2021年は、映画界にとってどんな一年でしたか?
 
やはり新型コロナの影響が大きかった1年でしたね。
公開延期になった作品も多かったです。
今年の興業成績ランキングを紹介します。
 
第1位:『シン・エヴァンゲリオン劇場版』102.8億円
第2位:『名探偵コナン緋色の弾丸』76.5億円
第3位:『竜とそばかすの姫』65.4億円
第4位:『東京リベンジャーズ』44.7億円
第5位:『るろうに剣心最終章TheFinal』43.4億円
第6位:『新解釈・三國志』40.3億円
第7位:『花束みたいな恋をした』38.1億円
第8位:『マスカレード・ナイト』37.9億円
第9位:『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』36.6億円
第10位:『ARASHIAnniversaryTour5×20FILM“RecordofMemories”』35.6億円
 
昨年12月から今年12月までの集計です。
上記には、今年12月公開作品は含んでいません。
先週公開の『劇場版呪術廻戦0』がどのあたりに食い込んでくるのか?
(公開3日間で26億円)
実は、昨年10月公開なので今年の映画扱いになっていないので、ランキングに入っていない作品があります。
実は、今年一番ヒットした映画は、ご存じ「劇場版鬼滅の刃無限列車編」です。
400億円突破、全世界で合計570億円の大ヒットなんです!
 
Q② それでは、来年、2022年の注目映画をいろいろ教えてください。
 
■賞レース関係
●今年のアカデミー賞では、アジアが健闘、予想はかなり複雑!
●「ベルファスト」(北アイルランド出身のケネス・ブラナー監督の自伝的作品。2019年の「ROMA」的な個人的作品。モノクロが美しい映画。3月日本公開予定。)
●「パワー・オブ・ザ・ドック」(NETFLIX制作の1920年代のモンタナの牧場を舞台にした作品。ジェーン・カンピオン監督作品。主演は、ベネディクト・カンバーバッジ)
●「ウエスト・サイド・ストーリー」(1960年に公開されアカデミー賞10部門に輝いた傑作をスティーブン・スピルバーグ監督がリメイク。2月11日日本公開)
●「ドリーム・プラン」(テニス界の女王ビーナス&セリーナウィリアムズ姉妹を育てた父親リチャードの物語。父親を演じたウィル・スミスは主演男優賞の有力候補。2月23日日本公開)
●「ドライブ・マイ・カー」(各国で映画賞を受賞しまくっている濱口竜介監督の作品。1昨年の「パラサイト半地下の家族」のようなアジアから上陸して台風の目になりそうな予感。日本での上映はすでに終わっているんですが、Denkikanで来年1月21日から再上映ありますよ!)
 
(来年のアカデミー賞(第94回)。2月8日ノミネート発表、授賞式は3月28日です。)
 
■大作関係
●「スパイダーマン・ノーウェイ・ホーム」(マーベル映画最新作。これまでのヴィランが多数登場してスパイダーマンと闘うことになるマルチバース展開てんこ盛り。1月7日日本公開)
●「ブラック・パンサー・ワガンダ・フォーエバー」(1作目の主演チャドウィック・ボーズマンが亡くなった後に製作されている続編。果たしてブラックパンサーを継ぐのは誰?全米公開は5月。そのほかマーベル作品としては、「ソー」「キャプテン・マーベル」の新作も予定されています。)
●「ファンタスティック・ビーストダンブルドアの秘密」(4月8公開。ご存じハリーポッターにつながるシリーズ3作目。適役グリンデルバルドのキャスティングが、ジョニー・デップからマッツ・ミケルセンに変更)
●「トップガン・マーベリック」(ここ数年毎年公開されると言ってましたが、またまた延期!来年5月27日公開が発表されていますが、果たして?トム・クルーズは「ミッション・インポッシブル7」も今年公開予定)
 
■アニメ関係
●「すずめの戸締り」(『君の名は』『天気の子』を大ヒットさせた新海誠監督最新作。2022年秋公開。災害の扉を閉めるために旅するロードムービー)
●「スラムダンク」(監督・脚本を原作者の井上雄彦が担当。原作のどのあたりを映画化するのか?)
●「バズ・ライトイヤー」(おなじみピクサーのヒット作「トイ・ストーリー」シリーズの人気キャラバズを主人公にしてスピンオフ。バズがスペース・レンジャーになるまでを描いた原点の物語)
 
■日本映画の注目作品
●「シン・ウルトラマン」(5月13日公開が発表。庵野秀明脚本、樋口真嗣監督の「シン・ゴジラ」の制作チームがウルトラマンをどう描くのか注目!)
●「大怪獣のあとしまつ」(松竹と東映という2社の映画会社がタッグを組んで制作。2月4日公開。予告編がすごく面白そう!)
●「大河への道」(中井貴一主演。大河ドラマ「伊能忠敬」を作るために奮闘する人々の物語。5月20日公開。松山ケンイチ、北川景子。原作は落語家・立川志の輔という豪華な布陣)
 
Q③ たくさん紹介してきましたが、注目のイベントもあるそうですね?
 
映画好きなら外せないイベント。「くまもと復興映画祭」。
2022で6回目開催となります。
これまで春の開催が多かったのですが、次回の開催時期はまだ決まっていません。
必ず来年も開催されると思いますので、よろしくお願いします。
 
Q④ ここで、どうしても紹介したい作品があるそうですが・・・・・・
 
実は、まさに、いま公開中の作品なんです。
今年は、音楽映画の傑作が多かったです。
「デビッドバーンのアメリカン・ユートピア」は、歴史に残る音楽映画の傑作でした。
それに引けをとらない日本のミュージシャンの音楽映画が現在公開中です。
細野晴臣さんのライブを記録したドキュメンタリー「SAYONARA AMERICA」です。
2019年にニューヨークとロスアンジェルスで行われたライブの記録に、2022年のインタビューが挿入されるかたちになっています。
この2年間で起こったことを踏まえてみると、かなり深い内容の作品です。
年末年始に是非ご覧ください。



「SAYONARA AMERICA」オフィシャルサイト
https://gaga.ne.jp/sayonara-america/
 
●最後にひとことどうぞ
 
とにかく映画「SAYONARAAMERICA」でご覧ください!
Denkikanで上映中です。年末年始に是非どうぞ!
 
以上、今日の「キネマのススメ」は、「この映画を見逃すな!2022映画界大予想大会」でした。

FMK Morning Glory

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