太鼓芸能集団 鼓童 熊本県菊池市出身 前田順康さん

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
今日は、佐渡を拠点に太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、
現代への再創造を試みる太鼓芸能集団 鼓童のメンバーで、熊本県菊池市出身の
前田順康さんに鼓童の歴史や来月熊本で開催される公演についてお話を伺いました。
 
Q 最初に「太鼓芸能集団 鼓童」さんの基本情報を教えて下さい。
                                                                                    
佐渡島を拠点に、太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。
1981年、ベルリン芸術祭でデビュー。以来世界53の国と地域で6,500回を超える公演を行う。
劇場公演の他、小中高校生との交流を目的とした「交流学校公演」や、多様なジャンルのアーティストとの共演、
国際芸術祭、映画音楽等へ多数参加している。
最近では、読売巨人軍とのコラボレーションやオンラインゲーム「原神」の音楽にも参加するなど更に活動の幅を広げている。
2021年には創立40周年を迎えた。
 
サイトURL: http://www.kodo.or.jp/
 
〒952-0611
新潟県佐渡市小木金田新田148-1
事務所 Tel. 0259-86-3630/Fax. 0259-86-3631
 
Q① この度は月曜対談へのご出演ありがとうございます。
まずは太鼓芸能集団 鼓童さんについて、どのような団体なのか教えて下さい。
 
A① 
新潟県、佐渡島を拠点に太鼓を中心としたアンサンブルで舞台活動を行なっています。
活動理念として「ワン・アース(ひとつの地球)」を掲げ、国内外で公演や文化交流を行なっています。
今年で創立41年を迎えます。
                                                                      
Q② 鼓童さんは新潟県佐渡市を拠点に活動されているとのことですが、そもそも何故、この場所で太鼓の文化が発展したのでしょうか。
歴史的な背景などあれば教えて下さい。
 
A② 
前身である「佐渡の国 鬼太鼓座(サドノクニ オンデコザ)」というグループが1971年に結成されました。
その当時は、民俗学や民藝の先生に師事し、大学と職人村をつくろうというところからスタート。
その資金集めとして和太鼓をコンサート形式での演奏をはじめました。
 
佐渡にはその当時も今も、多くの芸能が残っていますし、世阿弥が流された地であることや、金山があったことから島民によって演じられる能が盛んです。
そのような土壌は、鼓童の考え方に大きく影響していると思います。
私たち鼓童も、実際に自分たちの村を作って、そこで作品を作ったり、稽古をしたり、
畑もあったり、工房でもの作りをしたり、みんなで山の手入れをしたりと、他の太鼓や音楽グループとは異なるライフスタイルがあります。
その生活の延長上に、鼓童の音楽性や舞台性があると思っています。
 
Q③ そんな鼓童さんの舞台、普段どのような公演や活動を行っていらっしゃるのか教えて下さい。
 
A③
ワン・アース・ツアーと題して日本全国、そして世界各地で演奏活動を行なっています。
ワン・アース・ツアーという大きなテーマは毎回変わらず、その中で毎回コンセプトを決めた作品作りをしています。
例えば、いま行なっているツアーは佐渡、そして鼓童のメンバー個人のカラーにフォーカスした、童(わらべ)という作品です。
 
他にも全国の小中高校で演奏を行う交流学校公演は、いわゆる芸術鑑賞として、
演奏だけでなく楽器や鼓童の紹介、生徒/児童に実際に太鼓を体験してもらう時間などを組み込んだ公演です。
他にも、本拠地である佐渡島にて、「アース・セレブレーション」という野外フェスティバルを開催しています。
地球の祝祭をテーマに、鼓童のコンサートはもちろん、毎年多彩なゲストを国内外からお迎えしてジョイントをしています。
(先週開催したアース・セレブレーションでは、ギタリストのMIYAVIさん、三味線奏者の上妻宏光さんと共演させていただきました。)
 
また、最近ではメンバーのソロや少人数ユニットでの活動も増えています。
鼓童の普段の舞台とは違った音楽性の舞台や作品づくり、太鼓以外のミュージシャンとのコラボなどを展開しています。
 
Q④ 鼓童メンバーのみなさんは何名程で構成されていらっしゃるのでしょうか。
また、今回ご出演頂く方はいつ頃、どのようなキッカケで加入されたのか差し支えない範囲で教えて下さい。
 
A④
現在鼓童には37名の演奏者が在籍しています。
そのうち、10名が女性のメンバーです。
 
鼓童に参加したきっかけですが、
こどもの頃から和太鼓をやっていて、鼓童には研修制度があるのですが、その研修の生活に興味があり、高校を卒業してから鼓童の研修所に入りました。
山の上の廃校を改修した施設で20人での共同生活、早朝に起きてみんなで稽古場の雑巾掛けをし、そのまま海岸線まで下りてランニング、
太鼓だけでなく民謡や踊り、お茶やお能の稽古もあり、自分たちでお米と野菜も作る。そんな2年間の生活です。
同年代のみんなと同じように大学に行ったり、就職を決めるのではなくて、そういうパンチの効いた経験をしてみたかったんだと思います。
その2年間の研修を終えて、2016年から鼓童で演奏活動をしています。
 
Q⑤ そんな鼓童のみなさんの演奏が聴ける公演が来月熊本県内で行われると伺いました。
詳しく教えて下さい。
 
A⑤
鼓童ワンアースツアー 童という作品を
9/17(土) 宇土市民会館にて上演いたします。
14時の開演です。
チケットは、A席¥5,000(学生¥3,500) B席¥2,500
お問い合わせは 宇土市民会館 Tel. 0964-22-0188 まで。
宇土市民会館公式サイト
 
Q⑥ この「鼓童ワンアースツアー「童」」はどのような公演になりそうでしょうか? 
ご出演にあたっての意気込みなど含め教えて下さい。
 
A⑥
今回は佐渡、そして鼓童のメンバー個人のカラーにフォーカスした作品です。
昨年40周年を迎えた鼓童ですが、その中で磨かれてきた演目と、対照に、いまの鼓童のメンバーだから表現できる、表現したいことを詰め込みました。
太鼓のコンサート?と思われる方もあるかもしれませんが、太鼓だけでなく、篠笛や三味線、
お箏、また、インドネシアの竹琴、カリブのスチールドラム、そして、鼓童が現地で教えを受けてきた佐渡の芸能や、
岩手の芸能、獅子舞なども交えた盛りだくさんの内容です。
毎回鼓童の公演をご覧いただいている方にも、初めてご覧になるという方にも、きっと満足いただけるプログラムになっています。
 
Q⑦ ご出演者の考える、太鼓の魅力とはどのようなところでしょうか。
教えて下さい。
 
A⑦
私個人の考えですが、太鼓はコミュニケーションの楽器だと思っています。
叩けば音が出るので、演奏することに音楽的な素養は必要ありません。
また、音だけでなく、豊かな響きを持つ楽器なので、その振動で音の存在を感じられます。
そんな、必ずしも聴力に頼らない楽器だと思っています。
そういった、バリアフリーな、誰もが聴くだけではなくて、参加することができるのが、太鼓のいちばんの魅力だと感じています。
叩けば音が出ると前述しましたが、そのことから演奏者の気分や人柄が音色に現れることを、私たちの演奏からも感じてもらえると思います。
 
Q⑧ 鼓童のみなさんの活動を応援出来る「鼓童の会」というものがあるそうですね。
詳しく教えて下さい。
 
A⑧
「鼓童の会」には「鼓童チケット予約サイト」よりご入会いただけます。
年会費によって「友の会」「後援会」「支援会」など、いくつかの会に分かれています。
主な特典は、機関誌『季刊鼓童』に合わせてご案内するチケットの先行予約や、会員限定プレゼント、交流会への参加など。
ご招待や季節のプレゼント(佐渡産の柿やカレンダー)などの特典がある会もあります。
 
Q⑨ 本日はお忙しいところインタビューを受けて下さり誠にありがとうございました。
最後にこの番組をお聞きのリスナーの方へメッセージや、
鼓童さんからのご案内、可能な範囲で今後の公演ご予定など教えて下さい。
 
A⑨
鼓童としても、私個人としても3年ぶりとなる熊本公演、
太鼓グループの活動が盛んな土地のみなさんに、ぜひ鼓童の音や世界観を感じていただく機会になればと思っています。
日常を取り巻く音、音楽のほとんどが電気信号に変わっていっている現代です。
ぜひ、生の音、音楽を劇場で感じてみませんか?
 
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