ラジオ局エフエム・クマモト「FMK Morning Glory」の番組ブログ
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「コードネーム U.N.C.L.E.」


2015/11/17 10:20

 
 
「FMK Morning Glory」
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日は、現在公開中の「コードネームU.N.C.L.E.」をご紹介しましょう。
 
「ミッション:インポッシブル」のシリーズ最新作や、この時間でも紹介した「キングスマン」、
そして来月いよいよ公開される「007 スペクター」など、今年はスパイ映画が目白押しですが、
今日ご紹介する映画「コードネームU.N.C.L.E」も、そんなスパイ映画の1つ。
原作は、1960年代に大人気だったアメリカのテレビシリーズ「0011 ナポレオン・ソロ」。
「スナッチ」や「シャーロック・ホームズ」シリーズで知られる、
イギリス人監督ガイ・リッチーが、まったく新しいコンセプトで映画化しています。
テレビシリーズ「スパイ大作戦」が、トム・クルーズ主演で「ミッション:インポッシブル」になったように、
「ナポレオン・ソロ」が「コードネームU.N.C.L.E」として、大幅にスケールアップして映画化されています。
 
スパイものというと、同じ背景を持つチームが結束して活躍したり、
主人公だけが、ある事情でそこからはぐれてしまって孤軍奮闘、
というパターンが多いですが、この作品はどちらとも違います。
なんと、アメリカの諜報機関CIAとソ連の諜報機関KGBの敏腕エージェントが手を組み、
国際犯罪組織に挑むというものなんです。
しかも、舞台設定は、東西冷戦真っただ中の1960年代前半。
国の背景も、個人の性格も、全てが正反対の宿敵同士が
ぶつかり合いながらもコンビを組み、友情を深めていくバディものとしても楽しめます。
 
元ナチスの天才科学者ウド・テラー博士は、
戦後アメリカの核計画のために働いていたのですが、
ある日、何者かに拉致されてしまいます。
捜査していくと、イタリアの大企業がナチスの残党と組んで暗躍していることが判明。
CIAのナポレオン・ソロとKGBのイリア・クリアキンのコンビは、
ウド博士の娘であるギャビーを救い、博士とその研究データを奪還しようとするのですが・・・・・。
 
CIAのエージェント、ナポレオン・ソロを演じるのは、「マン・オブ・スティール」の
クラーク・ケント役で、マッチョな肉体美を見せていた、ヘンリー・カビル。
対するKGBのエージェント、イリヤ・クリアキン役には、「ローン・レンジャー」で
ジョニー・デップとコンビを組んだ、アーミー・ハマーが扮しています。
イケメン2人がさっそうとスーツを着こなし、
キレキレのアクションを見せる姿は、カッコいいの一言。
 
女優陣も美人ぞろいで、1960年代のファッショナブルなドレスを着こなして、
まるでファッション・ショーのような映画になっています。
とにかく、登場人物の誰もが、カッコイイです。
「余裕」な表情と身のこなしで、常に「軽口」を叩きながら、ものすごいアクションをこなしていきます。
この「余裕」と「軽口」がとても重要で、一生懸命じゃないところが、
逆にゴージャスな雰囲気を醸し出しているんです。
敵も味方も、善人も悪人も、すべてイケメンと美人ばっかりの世界観なので、
観客は、ちょっと不思議な感覚に陥るはずです。
 
そんな中で、私、松崎が、一番注目してほしいのは、
秘密組織「U.N.C.L.E」の指揮官として登場する みんな大好き お馴染みヒュー・グラント です。
 
アメリカ人のナポレオン・ソロとロシア人のクリアキンを束ねるのが、
イギリスを代表する俳優ヒュー・グラントというのも納得のキャスティング。
この人こそ、「余裕で軽口」が最も似合う俳優ですよね。
これまで何度もジェームス・ボンド役の噂が上がったのも納得です。
真面目な台詞が似合わないくらいに、すべてが「余裕で軽口」の大先輩です。
 
出番は少ないのですが、このヒュー・グラントの「余裕」&「軽口」の素敵なところは、見逃さないでほしいです。
続編が作られるならば是非出番を増やしてやってほしいですね。
 
今回の作品は、60年代のレトロ感あふれる映像や、ファッション、音楽など
これでもか、というくらいのスタイリッシュさに溢れています。
最近のアクション映画は、どれだけリアルですごいアクションを見せるか、
というのがテーマになっていましたが、この映画はそれとは一線を画した
ゴージャスでエンターテイメント感あふれる、ちょっと懐かしい雰囲気の作品。
 
あまりこの手のアクション映画を観ないという女性の方には、
とても楽しめる1作ではないでしょうか?
男性の方は、女性を誘うデート・ムービーとしておススメの1本です。
大人な自分が演出できますよ。
とにかく、映画のワクワク感を楽しみたい方には、もってこいの1本ですよ!
 
今日ご紹介した「コードネームU.N.C.L.E.」は、
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「コードネームU.N.C.L.E.」オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/codename-uncle/
 
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