毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、番組がおススメする映画情報をお届けしています。
今日ご紹介するのは、現在公開中の「Coda コーダ あいのうた」です。
アカデミー賞の前哨戦とも言われるサンダンス映画祭で史上最多、グランプリ、監督賞、観客賞、アンサンブルキャスト賞の4冠に輝き、世界を沸かせた作品です。
この映画が上映されるや、各国のバイヤーが配給権の獲得に殺到し、サンダンス映画祭史上最高額の約26億円で落札されたことも大きな話題となっています。
気になるストーリーは、マサチューセッツ州の港町に住む家族の物語。
主人公は、両親と兄の4人家族のなかでたった1人だけ耳が聞こえる「聴者」であり、家業の漁業や家族が暮らすための手話通訳として、幼いころから家のことを助けている高校生のルビー。
音楽大学に進んで大好きな歌を続けていきたいという夢を持つ彼女が、家族のサポートを続けることと夢を追うことのあいだで揺れる様が描かれています。
ルビーの歌声が聞こえず、音楽への道を反対する両親と、自分の夢よりも家族の助けを続けることを考えるルビー。
果たして物語はどのように展開していくのでしょうか・・・。
ここでもう一つ、この映画が話題を呼んだのが、映画の中でルビーの家族を演じているのが実際耳が聞こえない俳優たちであるということです。
この映画自体は、2014年のフランス映画『エール!』のリメイク作なんですが、この点はオリジナル版にはなかった試みで、監督を務めたシアン・ヘダーの強い思いによって実現しています。
タイトルの「CODA(コーダ)」は、「Children of Deaf Adults(チルドレン・オブ・デフ・アダルツ)=“耳の聴こえない両親に育てられた子ども”」のこと。
それぞれの夢に向かって歩き始める家族の物語を、是非、劇場でご覧ください!!
映画『Coda コーダ あいのうた』は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ 熊本サクラマチ で、現在公開中です。
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