「FMK Morning Glory」毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日は、現在公開中の「スター・ウォーズ フォースの覚醒」をご紹介しましょう。
ファンの多い「スター・ウォーズ」サーガの最新作で、注目の人が多いと思います。
今日は、できるだけネタバレしないよう紹介するつもりですが、
予備知識なしで、真っさらな状態で映画をみたいというコアなファンの方は、
読まない方がいいかもしれません。
ある新聞でネタバレが掲載されて、大騒ぎになっているので、今日は注意してご紹介したいと思います。
先週末に全世界で同時公開された今回の「スター・ウォーズ」。
世界中で記録的な大ヒットを打ち立てています。
北アメリカ地区では、12月17日木曜の深夜から上映がスタートしましたが、
週末の3日間で、2億3800万ドルを売り上げ、オープニング週末の新記録を打ち立てました。
これまでの記録は、「ジュラシック・ワールド」の2億880万ドル。
これを大幅に塗り替える記録になった訳です。
また、1日だけで1億ドルを超えたのも、史上初めてのことだそうです。
ヒットしただけでなく、観客の満足度も高いのが今回の特長です。
あるネットの調査によると、映画を見た観客の88%が「友達にすすめる」と答えており、
「期待以上の出来だった」とした人は54%もいたそうです。
さっそく観に行った!という方も多いかもしれませんが、
「正直イマイチそのノリについていけない・・・。」とか
「実は「スター・ウォーズ」良くわからない・・・。」という方もいるんじゃないでしょうか?
特にSFにあまり興味のない女性の方!
でも、この「フォースの覚醒」は、そんな「スター・ウォーズ」初心者の方にもおすすめの作品なんです。
それは、今回の主役が、女性だからです。
デイジー・リドリー演じる今回のヒロイン・レイは、
宇宙の片隅で廃品を回収するジャンク・ハンターとして生計をたてている孤独な少女。
この少女が、さまざまな人物と出会いながら冒険を繰り広げるというのが、
今回の「フォースの覚醒」の見所です。
もちろん、それ以外に様々なキャラクターが登場するのが、「スター・ウォーズ」シリーズの楽しいところです。
そこで、「スター・ウォーズ」とはどんな映画シリーズなのか、
ここで、簡単におさらいしてみたいと思います。
「スター・ウォーズ」は、全部でこれまで6作が発表れている、宇宙を舞台とした物語です。
「エピソード4」「5」「6」の三部作、そして「エピソード1」「2」「3」の三部作。
そして、今回からスタートするのが「エピソード7」「8」「9」の三部作となる予定です。
ここで注意しなければならないのは、最初に作られたのが「エピソード4」だというトリッキーな設定です。
1977年に公開された最初の作品「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」が
すべての物語のスタートなのです。
ここ注意ポイントですね。
軽くストーリーを紹介しますと、
かつて平和だった銀河系は、銀河帝国の恐怖政治に苦しめられていました。
そんな中、反乱軍の指導者であるレイア姫は、敵の要塞の設計図を盗み出し、ある惑星に送ります。
そこで偶然その設計図を発見した平凡な青年ルーク・スカイウォーカーは、
自分が宇宙の秩序を守る“ジェダイの騎士”の血を引いていることを知り、
レイア姫や、ハン・ソロといった仲間たちと共に、銀河帝国と戦います。
この戦いの様子を描いたのが、エピソード4〜6までの3部作です。
さて、銀河帝国の最大の敵としてルークの前に立ちはだかるのが、あのダース・ベイダー。
彼は、アナキン・スカイウォーカーという名前の少年でした。
元々は、ジェダイの騎士として将来を期待される存在だったのですが、
アナキンは、成長するにつれて、悪の道(ダークサイド)に堕ちていきます。
なぜダース・ベイダーが誕生したのか、それを描いたのがエピソード1〜3の3部作という訳です。
そして、先週から公開が始まった「フォースの覚醒」は、エピソード7!
「エピソード6/ジェダイの帰還」から、およそ30年後の世界を舞台したお話です。
旧三部作に登場していたルーク・スカイウォーカー、レイア姫、ハン・ソロ船長も
30歳年をとった姿で登場することも話題ですが、
今回から登場する新しいキャラクターたちも、かなり魅力的な面々です。
ヒロイン・レイは、かなりアクション・シーンも多く、
これまで女性キャラが、弱くて、男性に守られる存在だったことから、大きく変化しています。
これまでの6作は、男性が中心のストーリーでしたが、
今回は女性が主人公なので、女子も感情移入できやすい作りになっています。
悪の軍隊から脱出してきた元ストーム・トルーパーのフィンや
反乱軍の優秀なパイロット・ポー・ダメロンなど、男性キャラもイキイキとしたキャラです。
そして、なんといっても、ダークサイドの騎士「カイロ・レン」。
予告篇でも注目のキャラでしたが、今回、その仮面に隠された「驚くべき秘密」が描かれます。
クライマックスで、観客全員が息をのむ「驚愕のシーン」が用意されていますので、
是非、ネタバレしないうちにご覧になることをおススメしますよ。
人間ではありませんが、ヒロイン・レイの相棒となる小さなロボット「BB-8」も、かなり人気が出そうです。
小さな球体が2個くっついたようなお団子みたいなロボットですが、動きがキュートでかなりかわいいです。
映画館のグッズでも飛びぬけてこの「BB-8」が売れているようですよ。
今回のシリーズは、これまでの6作全部を監督していたジョージ・ルーカスが主要スタッフからはずれ、
「スター・トレック」や「ミッション・インポッシブル」シリーズなどでお馴染みの
J.J.エイブラムスが監督を担当しています。
これには、2012年にジョージ・ルーカスが設立した「ルーカス・フィルム」を、
ディズニーが買収したことも関係しています。
今後、ディズニーは、スピンオフを間に挟みながら「エピソード8」「エピソード9」と作ることを発表しました。
今年が「エピソード7」、来年2016年がスピンオフ作品「スター・ウォーズ・ローグ・ワン」、
2017年「エピソード8」、2018年「ハンソロの若き日を描いたスピンオフ作品」。
2019年「エピソード9」と、これからしばらくは、
毎年、年末に「スター・ウォーズ」が公開されるというお祭りが続きます。
なんと、アメリカ・アナハイムのディズニーランド、そしてオーランドのウォルト・ディズニー・ワールドには、
「スター・ウォーズ」のテーマパークがオープンすることが正式に発表されています。
映画だけでなく、リアルワールドにも「スター・ウォーズ」体験ができるようになる訳です。
現在3兆円と言われている「スター・ウォーズ」ビジネス。
これからさらに拡大しそうな勢いです。
今回、乗り遅れるとあと5年は、寂しい思いをすることになると思うので、
是非、今回の作品から入るといいと思います。
とにかく、スター・ウォーズ初心者の方にこそおすすめの1本です。
この作品を見て気に入ったら、ぜひ前の6本も遡ってみてください。
今日ご紹介した「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。