ラジオ局エフエム・クマモト「FMK Morning Glory」の番組ブログ
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劇団きらら 新作公演 「はたらいたさるの話」


2016/11/07 10:25

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
劇団きららの新作公演「はたらいたさるの話」について、出演者の方々にお話を伺います。

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● ご出演者のプロフィール
 
名前:池田美樹
所属:劇団きらら
プロフィール:劇作家・演出家。
劇団きらら代表。1963年熊本市生まれ。1985年劇団きらら旗揚げ。
以降、熊本を中心に公演活動を続けるほか、ワークショップ講師・イベント演出
CMナレーションなど多方面で活動中。
2005年第40回熊本県文化懇話会新人賞受賞。
14年「踊り場の女」が第14回AAF戯曲賞最終候補作ノミネート。
2015年「ぼくの、おばさん」で佐藤佐吉賞最優秀戯曲賞、優秀作品賞受賞。
現在、日本劇作家協会九州支部事務局長、熊本演劇人協議会副会長ほか。
ものづくりの信条は「美しいのに愛嬌もあり」。
ホームページ、ブログなど:
劇団きららホームページ http://www.gkirara.com/
ブログ「池田美樹ブログ」…http://ikedablog2.blog.fc2.com/
Twitter「池田美樹」…https://twitter.com/gogomikitty
 
名前:有門正太郎
所属:富良野塾・飛ぶ劇場
プロフィール:1975年生まれ、北九州市門司出身。
倉本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」所属。高校演劇専科での講師経験を活かし、
北九州芸術劇場「日韓合同キャンプ、チャレンジ!えんげき09」などの総合演出なども務める。
様々な全国ツアー公演などに参加する傍ら、自身の団体「有門正太郎プレゼンツ」を2005年より
始動、作・演出も務め「笑顔になれば何でも出来る」を合い言葉に笑顔推進運動を行っている。
役者として主な出演作品、富良野塾『今日、悲別で』『屋根』(作・演出:倉本聰)、
『青春の門放浪編』(原作・五木寛之演出・鐘下辰男)、
『シラノ・ド・ベルジュラック』(演出:永山智行)、劇団きらら「ガムガムファイター」など。
ホームページ、ブログなど:
飛ぶ劇場ホームページ…http://www.tobugeki.com/
ブログ「有門正太郎」…http://arikado.com/
Twitter「有門正太郎」…https://twitter.com/nai_kado?ref_src=twsrc%5Etfw
 
Q 「劇団きらら」について基本情報をお願います。
 
稽古場・事務局所在地…熊本市中央区黒髪5-8-11-2F
お問い合わせ…電話番号096-346-3437
メール gkirara@jcom.zaq.ne.jp
ホームページ http://www.gkirara.com/
 
Q 一昨年、昨年と「劇団きらら」はさまざまな演劇の賞を受賞したそうですね。
 
一昨年、池田美樹の「踊り場の女」という作品が「第14回AAF戯曲賞」の最終の受賞候補作
(全5作品)にノミネートされました。
AAF=AichArtsFoundation(愛知県文化振興事業団)が愛知からの文化の発信と
演劇界の振興・活性化を目的に、上演戯曲を全国から募集・表彰しているものです。
昨年は、池田美樹の「ぼくの、おばさん」という作品が2つの賞を受賞しました。
 
ひとつは、「平成27年度希望の大地の戯曲「北海道戯曲賞」」。これは北海道舞台塾実行委員が
平成26年に創設したもの。
次代を担う劇作家の発掘と、優れた作品・演劇の楽しさの提供を目的に全国の劇作家に門戸が
開かれた戯曲賞です。大賞は該当なしの、優秀賞を受賞しました。
 
◎審査員による評はこちら http://hokkaido-butaijyuku.jp/news/20161015/
もうひとつは、王子小劇場の佐藤佐吉賞。
王子小劇場は、劇場の取り組みとして、劇場で上演されたすべての作品を対象に、
優秀なものを部門別に表彰しています。
「ぼくの、おばさん」は優秀主演女優賞・優秀作品賞・最優秀脚本賞の3つの賞を受賞しました。
特に最優秀を受賞した脚本賞では「滋味ある人物造形と透徹した視点でつむがれる物語は
精緻を極めている。」と評されました。
王子小劇場では2015年の1年間に52団体・70演目の公演が行なわれたそうです。
その中で注目していただき、このような形で認められたのは、劇団にとって本当に嬉しく、
励みになることでした。
 
◎王子小劇場・佐藤佐吉賞2015(結果・選評が紹介されています。)
http://www.en-geki.com/project/sakichisyou/2015.html
 
Q 「劇団きらら」の新作公演「はたらいたさるの話」について、基本情報を教えて下さい。
 
◎会場:ギャラリーキムラ
(〒860-0844熊本市中央区水道町3-5熊本KビルBF1)
 
◎日程:2016年11月11日(金)19:00
12日(土)14:00/19:00
13日(日)13:00/16:00
14日(月)14:00/19:30
15日(火)19:30
16日(水)19:30
17日(木)19:30
 
◎料金:前売2,300円(当日2,800円)
11/14(月)14:00のみ平日昼割前売2,000円(当日2,500円)
 
劇団きらら「はたらいたさるの話」チラシ表.jpg
 
劇団きらら「はたらいたさるの話」チラシ裏.jpg
 
Q 新作公演「はたらいたさるの話」は、どんなストーリーの舞台ですか?見所は?
 
◎ストーリー
40歳を過ぎても「普通」になれない女・エリカ。
日々募る疎外感・劣等感を、「硬そうな壁」を殴ることで慰めている。
しかし、ひょんなことから私服警備員…つまり万引きGメンを勤めることに。
あんな人があんなことを!
普通に見えていた世界を違う角度から見る日々。
「実は普通でない面々」の抱えるあれこれに、元来の好奇心がむくむくと湧き上がり始める…!
 
◎見所
きららの十八番演出“見立て”。
箱馬(舞台の道具のひとつ、木板で作った直方体の箱型のもの)を装置や
小道具の両方の役割を持たせてよく使っています。
箱馬の上に座ってイス、積み上げて柱や壁、手に持てば段ボール箱、バラバラに床に散らして
散らかった部屋を表現するなど。今回はきらら史上最多の使用個数です。
他にも役者のマイムで、うどんを食べているところを表現したり、スーパーでお買い物をする人を
表現したりしています。抽象的な造形と、みんなが体験したことのある共感できる役者の所作と、
お客様の想像力で、いろんな空間に変わっていく見立ての面白さを感じていただけたらと思います。
 
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Q 「はたらいたさるの話」に出演する俳優を紹介して下さい。
どんな俳優たちですか?魅力は?
 
今回は、どこか一癖二癖あるメンバーが集まりました。
 
客演1人目は、有門正太郎さん。
前作「ガムガムファイター」では、40歳のカッコ悪い男性を魅力的に演じて下さいました。
 
2人目は、劇団きららには2度目の出演となる磯田渉さん。
不思議少年での活動のほか、外部出演経験も人生経験も積み、「ぼくの、おばさん」から
どんな成長を見せてくれるのか楽しみです。
3人目は、きらら初登場のはまもとゆうかさん。高校演劇から頭角を現し、
くまもと・高校生演劇祭では演技賞を受賞。
地元ミュージシャンのミュージックビデオに出演するなど、これからの活躍が期待される大帝ポペの新星です。
 
劇団きららからは、オニムラルミ・池田美樹が出演。
池田曰く「不器用お墨付き」の面々が集まりました。
 
今回最年少は19歳、最年長は53歳。最大34歳の年の差の役者が共演します。
一見、共通点なんてなさそうな5人の役者が同じ立場で作品を作っているのが面白いです。
それは作品にも通じるところがあって、物語には「愛することを避けていた中年女」と
「愛されたことのない19歳の女の子」が出てきます。
この2人がひょんなことから出会い、交わることで、いつのまにかお互いを励まし合う存在になっていて、
それぞれの頑なさが動いていくところに注目してもらいたいです。
 
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