ラジオ局エフエム・クマモト「FMK Morning Glory」の番組ブログ
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「阿蘇火山博物館」ガイドセンター長 溝口千花さん


2021/10/11 10:25

「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
阿蘇市赤水にあります「阿蘇火山博物館」のガイドセンター長 溝口千花さんに現在開催中の「阿蘇ナイトミュージアム」についてお話を伺いました。
 
Q@ 最初に「阿蘇火山博物館」の基本情報について教えて下さい。
 
公益財団法人阿蘇火山博物館
久木文化財団 理事長 久木康裕
熊本県阿蘇市赤水1930番地1
1Fインフォメーションセンター、阿蘇山上ビジターセンター、外国人観光案内所、カフェグラスランド
2F博物館有料施設阿蘇・火山に関す資料や阿蘇中岳火口に設置したカメラからの
火口底の様子のプロジクションマッピング(生中継)
3F5面マルチスクリーンで「阿蘇・火山の噴火を探る」の映画上映(15分)展望所
 
QA まずは「阿蘇火山博物館」のことについて教えて下さい。
 
博物館は1982年に阿蘇地域におけるビジターセンター的な役割として阿蘇草千里に開館しました。
2004年から今の公益財団法人として運営しています。
阿蘇の観光の目玉の中岳火口見学。火山活動や悪天候時には見学ができなくなるなど不確実性が課題となります。
その様な時にも阿蘇の魅力を満喫してもらえるよう、阿蘇全体の様々な情報提供をできる施設です。
 
当館は、博物館展示として、火山に関する資料の収集、保存、学術的な調査研究や教育普及活動を行っています。
一般の方のご入場から、地域の小中学校などの地域学習の場としてや全国から教育旅行(修学旅行)、コロナ前にはインバウンドの方々にお越しいただいていました。
また、熊本地震から5年、当館も復興していく中で、1Fには環境省の阿蘇ビジターセンターが設置され、阿蘇に訪れる方々に周辺のトレッキング情報等提供や、トレッキングのガイド付きツアーを行うガイドセンターを開設して、中岳や草千里等のガイド付きツアーを案内しています。
9月からは、ツアーの紹介やガイド付き予約がHPから申し込み・決済できるようになっています。
昨年度からは、阿蘇ジオパーク推進協議会が文化観光推進の地域計画策定、文化庁に認定されたことで、当館が「博物館を拠点とした文化庁の文化観光推進」を補助事業として実施しており、「阿蘇火山生活」というテーマを掲げて、様々な企画、イベントの開催を行っています。
 
QB 日本を代表する活火山である「阿蘇山」。
風向きによっては火口周辺の立ち入り規制が敷かれたり、天候によって火口見学が出来ない場合もありますが、阿蘇火山博物館ではカメラを使って、火口の状況がリアルタイムで観察できるようですね。
 
私達が暮らす阿蘇の地形、「カルデラ」が阿蘇山の噴火によってできたこと、周囲100キロのカルデラのなかに約5万人の人が生活しています。
火山と共に暮らす阿蘇の人々、現在の活動中の中岳の現状は火口カメラで生中継でご覧いただきます。
その他に熊本地震のメカニズムや復興の様子、南阿蘇の地震断層の展示などで、教育旅行の皆さんに「熊本地震からの防災プログラム」等のガイド付きツアーも実施しています。
5面マルチホールでは、当館の学術専門委員会の監修でタイトル「火山の噴火を探る」15分の映画」を上映しています。カルデラができる過程や中岳火口の噴火貴重な映像など、阿蘇を丸ごと紹介する映画です。
 
QC 阿蘇火山博物館には「観光案内所」や、「阿蘇山上ビジターセンター」。
「売店・ミュージアムショップ」や「展望所」など様々な施設があるようですが、それぞれのご紹介と、特に2階「常設展示室」について詳しく教えて下さい。
 
今年の夏から、文化観光推進事業の中で、企画展を実施しています。
「阿蘇火山生活」のテーマで、火山・水・草原をテーマ別に大型のプロジクションでご覧いただきます。
特に、見たいテーマをプロジクションスクリーンをタツチすると映像が展開していきます。
阿蘇火山博物館のキャラクター物知りのカヤネズの「あそっか」と野兎の「あそもん」が会話しながら案内します。
 
QD さて、そんな「阿蘇火山博物館」ですが、9月25日から「阿蘇ナイトミュージアム」という企画を行われていますね。
これはどのような企画なのか教えて下さい。
 
⇒ホームページを御覧ください
 
QE 今回、「クリエイティブカンパニーネイキッド」さんとのコラボレーション企画とのことですが、この「クリエイティブカンパニーネイキッド」さんとはどのような形で今回の企画が実現したのでしょうか。
「クリエイティブカンパニーネイキッド」さんが普段どのようなことをされていらっしゃるかも教えて下さい。
 
2018から、阿蘇市・当館・NECさんと「安全・安心かつ持続可能なまちづくり」に向けた包括連携協定で活動しているなかで、中岳の火口カメラ等でお世話になっている、NECさんからのご紹介で、昨年からの文化観光推進事業でご縁があり実現しました。
ネイキッドさんは、日本一の星の村阿智村での映像企画や、京都二条城のプロジクション等で全国で活躍されています。
今回、阿蘇カルデラ文化資源のトータルデザインの確立で、阿蘇火山博物館及び阿蘇山上のエリアのリブランディングの企画・造成をやっていだだき、学ぶ博物館から過ごす博物館へ進化する方向性で、「阿蘇・火山生活」としてテーマを掲げたなかでの、企画展やナイトミュージアムの実施となった訳です。
始めての取り組みで、新たな阿蘇の夜(ナイト)のプログラムとして今回はネイキッドさんと地域を元気にできるよう行い、予想以上反響もいただきました。
今後はこの他に四季(春・夏・秋・冬)にそれぞれの時期にあわせた違った博物館企画での夜のプログラムも行っていきます。
今年度は冬に取り組みますので、詳細はHP等でお知らせいたします。
 
QF 最後にこの番組をお聞きのリスナーの方へメッセージをお願いします。
 
県内、お近くにお住まいの方々に、震災以降の阿蘇を見ていただき、コロナ対策を行う中での自然の楽しみ方、手軽なトレッキングをガイド付きで楽しめます。今阿蘇の草原はススキが綺麗です。ぜひ、お越しください。
 
●阿蘇火山博物館ホームページ
http://www.asomuse.jp/

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